第9話
時間が経つにつれて、
一方通行だった視線が、
気のせいか
彼と交わるようになった
今、目が合った?
そんな勘違い、
ライブ中にもよくあるから…
それでも
もしかして
そうじゃないかもって、
もう一度、彼を見ると
彼も私を見る
勘違い…じゃない?
私が彼を見るたび、
彼も私を見るようになって、
視線が完全に交わったのを
確信したら、
お酒のせいか、
笑い出してしまった
初めは不思議な顔をした彼も
笑顔を見せて、
気づけば私の隣に
座ってた
この頃から、
これは夢かもって思い出して、
またとない夢を
存分に楽しもうと
決意した
そして、
流れのままに
彼と二人、
タクシーに乗って
ホテルへ…
ううん、二人じゃなかったかも
ホテルに着くまでは
マネージャーさんがいたりして、
二人きりではなかったかも
そんなことも
わからないくらい、
彼との時間に
夢中だった
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