第10章 大地の宝玉編 登場人物紹介

長いので、気になるところだけ

かいつまんで読むもよし、

丸ごと読み飛ばしてもOKです。


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〇主人公組

薪苗直哉

本作の主人公。17才。誕生日は2月14日。身長169cm、体重63kg。趣味はアニメ鑑賞、スマホゲーム(主にRPG系)。現在は銀ランクの冒険者。聖美とは現在交際中で、同じ部屋で寝泊まりしている。料理も出来る。黒髪の所々に金髪が混じっている。紗希の存在を匂いで感じ取ることが出来るシスコン。紗希と聖美の二人と同じ家で暮らしている。性格的には基本的にヘタレだが、やるときはやる主義。人ごみに酔いやすい体質をしている。貧乳好きであるため、寛之とはこの事では意見が絶対に合わない。リラックスしてる時に思ってることが顔に出やすい。聖美を守るために強くなりたいと思っている。攻撃を直感的にかわすのが上手い。異世界に来たことで生活リズムが整い、健康な生活を送っている。ディアナの“天空槍”を受けたが、聖美の吸血鬼の力によって死を免れていた。扱う武器は滅神剣イシュトイア。紗希に無断でキスしたクラレンスを恨んでいる。父であるジェラルドから大海の宝玉と大地の宝玉の在り処が記されている地図を渡された。エミリーに頼まれ、剣術の稽古をつけることになった。マルティンから寛之の現状を聞くことに成功した。ベルナルドとの戦いの後、オリビアと読書をして過ごしていた。ヴェルダ海では聖美とマリエルによって、砂に埋められていた。その帰り道に聖美の服に着いた砂を落としたが、紗希にあらぬ誤解をされてしまった。昼からの買い物では洋介と共にほったらかし状態であった。生き生きとした表情で話している聖美のことが好き。聖美を守ると言って、泣かせてばかりであることを気にしている。しかし、いつの日かどんな相手にも楽勝で勝てるくらいに強くなると聖美へと宣言した。また、聖美から誕生日プレゼントとして、アミュレットとキスを貰った。港町アムルノスからの帰り道はオリビアの学術書の勉強に付き合わされた。朝食の買い出しの際に出会ったミレーヌをバーナードとのことでからかったりした。聖美と共に茉由の屋敷を訪れた。ホルアデス火山へ向かう際には、紗希と聖美の二人と共にラモーナに送って貰った。クヴァロテ村の宿屋では聖美と同じ部屋に宿泊した。星空の下で聖美を抱きしめたいという欲求を振り払った。ホルアデス火山を登山する際には洋介と共に意図的に日陰に入る回数を減らしたりした。吊り橋をお経を唱えながら渡り切った。聖美の支援と共にミノタウロス二頭を撃破した。炎のドローレムとの戦いでは紗希のアシストを行なった。ゲオルグとは聖美と共に挑み、コンビネーションでゲオルグを追い詰めた。ゲオルグの“ブレイジングインフェルノ”を自分の体に付加エンチャントしたことで、死者を出さずに済んだ。そのまま死のうかと思っていたが、それは嫌だと思って、飛翔魔法を使って脱出を試みた。その途中で、夏海と洋介を助けたが、噴火による事故で気絶した。その後は、ディエゴの家に運び込まれた。ラモーナとラターシャ、ディエゴの三人から母であるフィオナの思い出話を聞くことが出来た。ラモーナとラターシャ、ディエゴの三人と模擬戦をし、ラモーナには勝利し、ラターシャとは引き分け、ディエゴには敗北した。ラモーナには次も勝つことを宣言した。ラターシャには長得物の相手との戦いが苦手であることを指摘されたが、その時は仲間に任せると返答した。ディエゴからは攻撃が単調であることや駆け引きが足らないことを指摘された。それによって、今のままではダメだと感じた。ラターシャに模擬戦による傷の手当てを受けた。ラモーナからラターシャを嫁に貰うように言われるが、断った。

付加術:物質や生物に指定した効果を付加エンチャントする魔術。基本的には他人のサポートが向いている。付与魔法に比べて威力が弱い分、付加エンチャントする時間は短いため、戦闘中でも使用可能。


薪苗紗希

直哉の妹で15才。誕生日は3月14日。身長165cm、体重50kg。スリーサイズは77/62/89。趣味は剣術の稽古。現在は銀ランクの冒険者で、武器は水聖剣ガレティア。剣術は幼いころから父である宗正から習っている。腰まで届く長い黒髪のお姫様カットの美少女。直哉とは違い計画性があり、真面目で責任感が強い。恋バナを聞くのが好きな一面もある。直哉とは仲が良く、よくからかったりしている。茉由とはお互いに“ちゃん”づけで呼び合うほど仲が良い。直哉と聖美と同じ家に住んでおり、2階の部屋に住んでいるが、寛之が帰ってくるまでは茉由と一緒に住むことを決めている。直哉曰く、何か含んでそうな笑みを浮かべている時は下手なことを言うとからかわれる。また、直哉からはよく気が回ると言われている。直哉に迷惑をかけないために剣術を習い始めたという経緯がある。酒に耐性が無く、一口飲んだだけで酔っぱらってしまう。怒っている時は無言になる。理想のシチュエーションは突然再会して運命感じちゃったイケメンにキスされたい。毒の傷に効く薬をクラレンスによって、口移しで飲ませられ助かった。ヴェルダ海では砂の城を作って楽しそうにしており、城の完成度も高かった。その時にディーンとピーターに剣術の稽古を付けた。ホルアデス火山へ向かう際には、直哉と聖美の二人と共にラモーナに送って貰った。クヴァロテ村の宿屋では茉由と同じ部屋に宿泊した。吊り橋は敏捷強化魔法で一気に渡り切った。ミノタウロス二頭を瞬殺し、数百体のリビングアーマーを薪苗流剣術で一掃した。さらに、炎のドローレムも粉々に切り裂いた。大地の宝玉を手に入れて立ち去ろうとするマルティンの前に立ちはだかった。その後、マルティンを圧倒的な速さと剣捌きで圧倒した。だが、その後に現れた寛之には洋介と夏海、茉由の三人と挑むものの、勝つことは出来なかった。しかも、敏捷強化魔法を使っての斬撃も寛之に受け止められてしまった。溶岩流が迫って来て危なかったところをディエゴに救われた。ディエゴと話を終えた後、クヴァロテ村まで送ってもらった。クラレンスに異世界の言葉で書いた手紙を送った。

敏捷強化魔法:自身の移動速度を上げる魔法。剣を扱う紗希にとっては相性抜群。


呉宮聖美

本作のヒロイン。17才。誕生日は12月24日。身長168cm、体重52kg。スリーサイズは80/63/90。現在は銀ランクの冒険者。冒険者になった理由は足を引っ張りたくないから。ラウラから弓の扱い方を習っている。黒髪の長髪を普段はポニーテールにしている。直哉と現在交際中であり、同じ部屋で寝泊まりしている。しかし、現在は茉由が塞ぎ込んでいることを誰よりも心配だからと、紗希の後を追って茉由の屋敷に移った。日光の当たらない場所でだけ吸血鬼の吸血能力と身体能力を使うことが出来、瞳が赤く光る。言い訳するときは慌てた様子で手をパタパタさせるクセがある。料理が極めて苦手だったが、直哉のいない間に紗希と一緒に料理の練習をしており、紗希がその間の犠牲者となっていた。みんなとの街の観光を楽しみにしている。ヴェルダ海ではマリエルと共に直哉を砂に埋めたりして遊んでいた。その帰り道に直哉に服に着いた砂を落として貰った。直哉の誕生日にはアミュレットをプレゼントした。自分を守るために戦って、いつもボロボロになっている直哉のことを心配している。ラモーナとラターシャの二人にホルアデス火山へ向かうことを話した。直哉と共に茉由の屋敷を訪れた。その時にエレナへ指導を行なった。ホルアデス火山へ向かう際には、紗希と直哉の二人と共にラモーナに送って貰った。クヴァロテ村の宿屋では直哉と同じ部屋に宿泊した。その際には澄んだ瞳で星空を眺めていた。吊り橋を走って渡った。危ない目に遭いつつも、ミノタウロス二頭を直哉の支援を行なうことで撃破した。炎のドローレム相手に魔法を使うも、無機物であるために効果は無かった。直哉と共にゲオルグへと挑み、コンビネーションでゲオルグを追い詰めた。直哉よりも近接格闘になれており、上手く立ち回っていた。直哉をホルアデス火山に置き去りにすることには反対だったが、必ず助けに戻ることを誓って脱出した。ベッドで横になる直哉を見て、涙を流した。ディエゴと話を終えた後、クヴァロテ村まで送ってもらった。

吸血魔法:指定した相手の血を吸い取ることが出来る魔法。対象は貧血による倦怠感に襲われたりする。ただし、無機物には効果がない。


呉宮茉由

聖美の妹で16才。誕生日は4月1日。身長164cm、体重49kg。スリーサイズは82/68/88。現在は銀ランクの冒険者で、武器は魔剣ユスティラトと魔鎧セベリル。寛之と交際中。黒髪の長髪を普段はハーフアップにしている。姉思いの性格。泊まっていた宿屋は魔王軍との戦いのせいで半壊状態になってしまったため、屋敷を買い取って引っ越した。寛之のことを寛之さんと呼ぶ。薪苗流剣術の秘剣を一つを使うことができる。紗希に対して憧れを抱いている。目の前で寛之がユメシュたちと共に姿を消したことで、塞ぎ込んでしまった。しかし、紗希や聖美が付き添っているうちに気持ちの整理がつき、寛之を見つけて連れ戻すと張り切っている。しかし、本心では寛之が居ないことを気にしていないかに見えて、周りに気を遣わせないように振る舞っていただけだった。ヴェルダ海では洋介と夏海のビーチフラッグで審判を務めた。ホルアデス火山へ向かう際には、洋介と夏海の二人と共にラターシャに送って貰った。クヴァロテ村の宿屋では紗希と同じ部屋に宿泊した。吊り橋を聖美に続くように渡り切った。ミノタウロス二頭を魔法の実験台として簡単に撃破した。ゲオルグ配下のサンドラと剣を交え、辛くも勝利を収めた。レティーシャに向けて放った攻撃が寛之によって、防がれた時には驚きを隠せなかった。その後m寛之には洋介と夏海、紗希の三人と挑むものの、勝つことは出来なかった。聖美曰く、気持ちの整理に時間がかかるけど、整理が付けば迷わない。ディエゴと話を終えた後、クヴァロテ村まで送ってもらった。

氷属性の魔法剣:剣に冷気を纏わせる魔法。直接相手を斬りつけたり、氷の刃を飛ばしたりと遠近両用の使い方が出来る。


弥城洋介

直哉の友人で夏海の幼馴染の17才。誕生日は6月7日。身長182cm、体重73kgの大男。現在は銀ランクの冒険者。武器は魔槌アシュタランと魔鎧セクメラギを新たに装備した。スポーツ刈りにした茶髪で体格もがっしりとしているモテ男で、直哉たちの中で一番のパワーを持つ。三国志が好きでヲタクへの理解がある。コミュニケーション能力が高い。冒険者ギルドの2階に住んでいたが、現在は茉由の屋敷に夏海と共に住んでいる。また、攻撃にはパワーはあるが、動きが鈍いためかわされやすい。好みの胸のサイズは「好きになった人のサイズが好き」。夏海とは幼稚園の頃からの付き合いであり、夏海とは夫婦のようなオーラを感じさせる。ヴェルダ海では夏海とビーチフラッグをして無事に勝利した。しかし、昼からの買い物では直哉と共にほったらかし状態であった。ホルアデス火山へ向かう際には、茉由と夏海の二人と共にラターシャに送って貰った。クヴァロテ村の宿屋では夏海と同じ部屋に宿泊した。ホルアデス火山を登山する際には直哉と共に意図的に日陰に入る回数を減らしたりした。吊り橋を渡る際には恐怖心から中々わたることが出来ずにいたが、最後に渡った時に橋が崩れてしまったが、夏海によって助けられた。魔槌アシュタランの特徴を活かして、ミノタウロス二頭を瞬く間に撃破した。直哉に聖美と紗希を連れて、ゲオルグを追うように促した。その後、ブランドンと交戦し、辛くも勝利を収めた。その後、寛之には紗希と夏海、茉由の三人と挑むものの、勝つことは出来なかった。また、その時の全力の一撃でも寛之の障壁を破ることが出来なかった。直哉が“ブレイジングインフェルノ”を受け止めている間に脱出するという夏海の意見に真っ先に同意した。直哉を助けに行った夏海を魔槌アシュタランで救出したが、足場が崩れて結果的に直哉に助けられる形になった。迫ってくる溶岩流を前にして、夏海に想いを伝えてキスをした。そこをディエゴに目撃されていたが、そのディエゴのおかげで命拾いをした。ディエゴと話を終えた後、クヴァロテ村まで送ってもらった。

雷の精霊魔法:精霊の力を借りて、体や武器のどこか1か所に雷を纏わせてを叩き込むか、狙いを定めて一気に雷による砲撃をぶっ放すかの2通りの使い方が出来る。精密な動きが出来ないが、火力は最高クラス。


武淵夏海

直哉たちの先輩で、洋介の幼馴染の18才。誕生日は9月23日。身長172cm、体重55kg。スリーサイズは89/64/92。現在は銀ランクの冒険者で、魔鎧セベリルを新たに装備している。普段は茶髪のショートヘアの髪をクラウンブレイドにしている。モデル体型で出るところは出ている。誰に対しても優しく、偏見を持たない。暗い所や幽霊が大の苦手。日本刀ヲタク。洋介と親しげに話す精霊に嫉妬したりする。意外とうぶな面がある。冒険者ギルドの2階に住んでいたが、現在は洋介と共に茉由の屋敷に住んでいる。洋介とは幼稚園の頃からの付き合いであり、洋介とは夫婦のようなオーラを感じさせる。伸縮式の槍をロベルトに依頼して製作してもらった。ジョシュアに槍の稽古をつけてもらっている。また、魔棍セドウスを寛之と再会するまで預かることにした。ヴェルダ海では洋介とビーチフラッグをして負けてしまった。ホルアデス火山へ向かう際には、洋介と茉由の二人と共にラターシャに送って貰った。クヴァロテ村の宿屋では洋介と同じ部屋に宿泊した。吊り橋を重力魔法を使って渡り切った。吊り橋が崩れて落ちそうになった洋介を助けた。ミノタウロス二頭の足下を重力魔法で崩してマグマに落とすことであっさりと撃破した。ゲオルグ配下の槍使いであるクリスタと交戦し、辛くも勝利を収めた。その後、寛之には洋介と紗希、茉由の三人と挑むものの、勝つことは出来なかった。寛之との戦いでは、戦闘をきって攻撃を仕掛け、見方を励ましながら戦った。イシュトイアの話を聞き、重力魔法で全員を火口まで脱出させた。重力魔法で直哉を助けに戻ったが、魔力切れしてしまった。そこを洋介と直哉のおかげで助けられた。迫ってくる溶岩流を前にして、洋介へ想いを伝えてキスをした。そこをディエゴに目撃されていたが、そのディエゴのおかげで命拾いをした。ディエゴと話を終えた後、クヴァロテ村まで送ってもらった。

重力魔法:対象を重くしたり軽くしたりと重力を操る魔法。重力を横方向にかけたりすれば素早くその方向に動く事が出来る。


イシュトイア

オリハルコンで造られた剣であり、世界最高の剣。刀身は黒。90年前にゲイムの地下迷宮に祀られたが、ゲイムの孫によって、大空洞の崖下に建っていた祠の祭壇に再封印された。現在は直哉と行動を共にしている。また、人間の姿にもなることができ、その時の姿は真っ白なセミロングの髪に黒いローブを纏った少女。魔鉄ミスリル製の武器よりも軽い。自らを触って良いのは、イケメンとべっぴんさんのみ。直哉の場合、惚れた女の子を守ろうとする心意気がイケメンだからOK。直哉が焦った時は諫めることが多い。自身が古代の武器であることから、古代兵器アーティファクトについて詳しい。ヴェルダ海では足跡のついていない砂浜に足跡を付けるのに熱中していた。ホルアデス火山へ向かう際には、剣の姿で移動した。レティーシャが放った光線を直哉によって、受け止めさせられた。直哉が“ブレイジングインフェルノ”を受け止めている間に脱出することを提案した。


〇冒険者ギルド

バーナード

シルバーランクの冒険者で、冒険者ギルドのマスター補佐を務めている。身長180cm、体重71kg。灰色の髪に翡翠色の瞳が特徴の25才。とっつきにくい雰囲気を纏っており、自分の戦闘技術に自信を持っている。左腕は義手アガートラムをはめている。以前よりも性格が丸くなり、非常に仲間思いである。6年前、鉄ランクの冒険者だった頃にもう一つの冒険者ギルドを設立した。最初のメンバーであるシルビアを加えたのち、徐々に規模を拡大させていった。今まで寝泊まりしていた宿屋が閉まることになり、新たな宿として直哉の家の3階にシルビアと共に引っ越した。ギルドマスターを決める投票によって、二代目の冒険者ギルドマスターに就任した。マスター就任後は、書類仕事をミレーヌと共にこなしていた。

爆裂魔法:物体を爆破し、ダメージを与える魔法。威力は魔力を調整することで変えられる。


ミレーヌ

ウィルフレッドの娘。22才。身長169cm、体重52kg。スリーサイズは87/64/91。父親と同じ銀色の髪をしている。礼儀正しく、気が利くしっかり者のお姉さんである。そんな性格だからこそ父・ウィルフレッドの職務怠慢を注意したりしている。怒ると怖かったりする。冒険者ランクはシルバーで、寛之に格闘術を教えた。1歳までは王宮に居たが、本人は全く覚えていない。ローカラトの町へ帰って来てから、ギルド首脳部がゲイムの地下迷宮に行っている間に溜まりに溜まった書類仕事などを行なっていた。直哉の推薦によってマスター補佐の役職に就任する羽目になった。マスター補佐に就任後は、マスターのバーナードと共に書類仕事を行なった。ラウラに書類仕事を手伝ってもらう代わりに彼女の部屋を掃除することになった。朝食の買い出しの際に出会った直哉にバーナードとのことでからかわれた。また、父であるウィルフレッドの一日にこなしていた仕事量の多さに敬意を表していた。

真偽判定魔法:言っていることが嘘か本当かを見分けることが出来る魔法。


ラウラ

ミロシュの姉で、シャロンの姪。24才。身長175cm、体重57kg。スリーサイズは88/66/94。普段は空色の長い髪をポニーテールにしている。面倒見が良いが、人の話を最後まで聞かない一面もあったりする。冒険者ランクはミレーヌと同じシルバーだが、最近はギルドでの雑用をこなしていた。冒険者ギルドの統合後は受付をすることは無くなった。ギルドを襲撃してきたギケイに目の前で弟のミロシュを殺された。弓の扱いに慣れており、聖美に弓の扱い方を教えている。良識ある人柄で人に何かを説明するのが上手い。ローカラトの町へ帰って来てから、ギルド首脳部がゲイムの地下迷宮に行っている間に溜まりに溜まった書類仕事などを行なっていた。周りの友人たちも結婚していき、遊び相手が居らず、寂しいと感じている。真面目そうな見た目に反して、家事全般が苦手で部屋が汚い。そんな部屋をミレーヌに掃除してもらう代わりにギルドでの書類仕事を手伝うことになり、実際にキレイになっている。エミリーに冒険者のことを教えたりし、相談に乗ることを併せて約束した。オリビアが呼んでいる本が難しい学術書だということに驚いていた。

治癒魔法:対象の傷を元の状態に治す魔法。


ディーン

語尾に『ッス』がつくスチールランクの茶髪の冒険者。17才。身長160cm、体重56kg。人当たりが良く、仲間思い。エレナとは幼馴染でエレナだけはさん付けで呼ばない。某恋のキューピッドに触発されてエレナに自分の気持ちを伝えた。魔王軍襲来以降、宿泊していた宿屋を追い出され、直哉たちの家にエレナと共に居候していたが、現在は別の宿屋に移った。直哉から洗濯のやり方を教わった。早朝からピーターと剣の稽古をしている。屋敷にやって来た直哉に稽古を頼んだ。直哉経由で紗希に剣術の稽古を付けてもらえるようにお願いした。普段は冒険者としての仕事を終えたら、夕方ごろから前庭で自主トレーニングをしており、その中でピーターと木刀を用いての模擬戦をしている。ケガをしたエレナを部屋まで連れて行った。

聖属性の魔法剣:剣に白い光を纏わせる魔法。直接相手を斬ったり、光の刃を飛ばすことも出来る。


エレナ

スチールランクの冒険者でディーンの幼馴染。17才。身長147cm、体重42kg。スリーサイズは73/56/79。栗色の髪をサイドテールにしている。日常的な場面ではドジっ子っぽい一面もある。紗希には動きがぴょこぴょこしていて可愛いと言わせる、小動物のような魅力がある。某恋のキューピッドに触発されてディーンに自分の気持ちを伝えた。魔王軍襲来以降、宿泊していた宿屋を追い出され、直哉たちの家にディーンと共に居候していたが、現在は別の宿屋に移った。直哉から洗濯のやり方を教わった。早朝から剣の稽古をしているディーンとピーターを見守っている。屋敷にやって来た聖美に指導をお願いした。普段は冒険者としての仕事を終えたら、夕方ごろから前庭で自主トレーニングをしており、魔法を発動するまでにかかる時間を早くするために、発動準備から発動までの練習をただひたすらに繰り返している。シルビアに魔法の発動速度を速めるコツを教えてもらった。その後に実際にシルビアと模擬戦をして、使用することが出来た。だが、その模擬戦でケガをしてしまい、シルビアの治療を受けた後でディーンに部屋まで運んでもらった。

砂魔法:砂の壁を作ったり、砂嵐を放ったりと射程範囲が広いものが多い。


ロベルト

白髪頭の小柄な老人で、64才。身長150cm、体重59kg。普段、ギルドでは鍛冶師スミスとして働いている。温和で年長者の風格が漂っているが、以外にもゴールドランクの冒険者だったりする。冒険者ギルドが出来た頃からのメンバーでもある。見た目からは想像できないパワーの持ち主で、戦闘時は大戦斧と大盾を扱う。ただ、年齢のこともあり、長期戦は体力面での限界が近い。冒険者ギルドの二代目マスターを決める際にバーナードを推した。冒険者ギルドのマスターになることは、年齢のことを理由にして引き受けなかった。


シャロン

灰色の髪をした女性。41才。身長170cm、体重53kg。スリーサイズ85/64/91。温厚な常識人。ギルドでは魔道具を専門に作っている。シルバーランクの冒険者で、ラウラとミロシュの叔母に当たる。直哉に付与のやり方を教えた。冒険者ギルドが出来た頃からのメンバーでもある。戦闘時は自身が作成した魔道具を用いる。短剣の投擲が得意であり、後方から戦場を俯瞰したうえでの攻撃であるため、的確。冒険者ギルドの二代目マスターを決める際にミレーヌを推した。冒険者ギルドのマスターは若い人物がなった方が空気が若々しくなるだろうという意見から、自らはマスターを引き受けなかった。

付与魔法:物質や生物に指定した効果を付与エンチャントする魔法。付加術に比べて威力が高い分、付与エンチャントに時間がかかるため、戦闘中での使用は不可。


レオ

銀色の毛並みをした猫♂。光るものが大好き。現在はウィルフレッドの飼い猫としてギルドの奥の部屋で飼われている。爪をミスリルのように硬くさせる魔法のようなものが使える。


シルビア

魔鉄ミスリルランクの冒険者。23才。身長165cm、体重49kg。スリーサイズは78/62/89。亜麻色の髪をポニーテールにしている細身の女性。セルリアンブルーの瞳をしている。真面目でストイックな性格。直哉、紗希、茉由の3人に『八人の英雄』の話を教えた。直哉のことを「紗希の兄」と呼んでいる。バーナードが創設した冒険者ギルドの最初のメンバーであった。その時から少しずつバーナードに惹かれていった。しかし、想いを伝えるも玉砕してしまった。今まで寝泊まりしていた宿屋が閉まることになり、新たな宿として直哉の家の3階にバーナードと共に引っ越したが、現在は茉由の屋敷に居を移した。ディーンやエレナ、ピーターたちとは別に自主トレーニングを行なっている。エレナに魔法の発動速度を速めるコツを教えたり、ディーンとの仲をいじったりした。ケガをすることが多いため、自分で簡単な手当てをすることが出来る。バーナードにフラれてなお、諦めずにいるが、そんな自分を醜いと思っている。ピーターにはそのことを打ち明けた。ピーターがスコットの死を受けて強くなろうとしていることを聞き、励ました。ピーターの二つ目の悩みを聞くのを楽しみにしている。

風属性の魔法剣:剣に風を纏わせる魔法。目に見えずらい風の刃を放つことが出来、回避が難しい。


デレク

魔鉄ミスリルランクの冒険者。21才。身長184cm、体重74kg。気性が荒い青髪紅眼の男。怪力の持ち主で格闘術が得意である。マリーとは息がピッタリで親しげに話をしている。元は盗賊団をローレンスとミゲルの二人と行なっていたが、バーナードに倒されたのちに冒険者ギルドへと加入した。今まで寝泊まりしていた宿屋が閉まることになり、マリーと共に冒険者ギルドの2階の部屋に移り住んだ。

酸魔法:触れたものを溶かす魔法。広範囲に大波状に放ったり、武器の周囲に纏わせることも出来る。殺傷能力が高すぎる魔法。


マリー

魔鉄ミスリルランクの冒険者。21才。身長155cm、体重43kg。スリーサイズは77/58/83。露草色の髪に銀鼠色の瞳をした小柄な女性。ローカラトの町の商人の娘。前髪を白のヘアピンで留めている。明るく高飛車な一面がある。デレクとは息がピッタリで、親しげに話をしている。今まで寝泊まりしていた宿屋が閉まることになり、デレクと共に冒険者ギルドの2階の部屋に移り住んだ。

召喚魔法・氷装:氷の装備を召喚する魔法。装備なので武器だけじゃなく防具も含まれる。


ピーター

スチールランクの冒険者。19才。身長170cm、体重63kg。スコットの双子の弟。スコットと同じ柿色の髪と灰茶色の瞳をしている。農村から出稼ぎのためにローカラトの町へとやって来た。短気で長ったらしい話が嫌い。おしゃべりな兄、スコットを嗜めることもしばしば。王都の戦いでバートラムに兄のスコットに命を助けられたが、スコットは殺害されてしまった。今まで寝泊まりしていた宿屋が閉まることになり、茉由の屋敷に住むことになった。早朝からディーンと剣の稽古をしている。屋敷にやって来た直哉に稽古を頼んだ。必死に稽古に打ち込む背景にはスコットが王都で自分を庇って死んだことがある。直哉経由で紗希に剣術の稽古を付けてもらえるようにお願いした。普段は冒険者としての仕事を終えたら、夕方ごろから前庭で自主トレーニングをしており、その中でディーンと木刀を用いての模擬戦をしている。シルビアからバーナードを諦めずにいる気持ちを打ち明けられた。その後で、スコットのためにももっと強くなりたいという想いをシルビアに打ち明けた。いつか二つ目の悩みをシルビアに打ち明けると約束した。

炎の精霊魔法:精霊の力を借りて、体や武器のどこか1か所に炎を纏わせて一撃を叩き込むか、狙いを定めて一気に炎による砲撃をぶっ放すかの2通りの使い方が出来る。精密な動きが出来ないが、火力は最高クラス。


〇ローカラトの人々

ジョシュア

町の西の通りにある運送ギルドのマスター。39才。身長は195cmの大男。体重は83kg。元魔鉄ミスリルランクの冒険者で、足のケガを理由に8年前に冒険者を退いた。物腰が柔らかで親しみやすい。夏海に槍の稽古をつけた。寛之と茉由の最初のクエストの依頼主でもある。魔法反射魔法は奥の手としてしか使用しない。ウィルフレッドの見立てでは戦闘力はシルバーランクに匹敵する。物腰が柔らかで親しみやすい。夏海に槍の稽古をつけた。寛之と茉由の最初のクエストの依頼主でもある。

魔法反射魔法:その名の通り、魔法を反射させる魔法。


マリエル

運送ギルドの職員で、入って3年目の新人。19才。身長162cm、体重47㎏。スリーサイズは79/61/87。ライムグリーンの髪をおさげにしている。人見知りな性格。胸が寂しいことを気にしている。馬車の運転はTHE安全運転を心がけている。空気が読めるイイ子である。王都ではセーラに命を救われたため、彼女に返しきれない恩を感じている。ヴェルダ海では聖美と共に直哉を砂に埋めたりして遊んでいた。


セーラ・リラード

冒険者ギルドの東の方にある何でも屋の店主。26才。身長170cm、体重58kg。スリーサイズは89/67/91。明るい雰囲気な女性で、スプリンググリーンの髪にターコイズブルーの瞳をしている。リラード伯爵家の娘。所作が綺麗で、元王国騎士団に所属していた。8年前、クレマンという婚約者が暗殺者によって殺されたことにより、騎士団を辞めた。現在は娘のエミリーとオリビアの2人と共に暮らしている。ウィルフレッドの見立てでは戦闘力はシルバーランクに匹敵する。騎士団にいた経験を活かして、王国騎士団の所属の見分け方をバーナードたちに教えた。エミリーが自分に憧れていることを知って、嬉しそうにしていた。港町アムルノスに実家がある。本当に人のためを思って、叱ることができる。出かけていくエミリーとオリビアを優しく見送った。

糸魔法:魔法陣から糸を繰り出し、対象を拘束したりできる。


エミリー

セーラの娘で、年齢は8才。オリビアの双子の姉に当たる。身長は121cmで、体重は32㎏。スプリンググリーンの髪を後頭部でまとめた活発そうな印象を受ける。マゼンタ色の瞳をしている。母親のセーラによく懐いている。自作の歌に『豆スープの歌』がある。母であるセーラに憧れて、直哉に剣術の稽古をしてもらうことになった。セーラが町の人たちのために色々働いてるところに憧れている。オリビアを連れて直哉の家に行ったり、冒険者ギルドに行ったりした。周りが見えなくなってしまうクセを治したいと思っている。ラウラから冒険者についての話を聞き、相談くらいは乗ると言ってもらえた。


オリビア

セーラの娘で、年齢は8才。エミリーの双子の妹に当たる。身長は121cmで、体重は32㎏。スプリンググリーンの髪をハーフツインテールにしており、瞳の色は母のセーラと同じターコイズブルー。本が好きで、人見知りしやすいタイプ。母親のセーラによく懐いている。活字だらけの難しそうな本を読む。実際、直哉と読書した時にも難しい学術書を読んでいた。人の事をよく観察している。将来的には静かな場所で本を読んで暮らしたいと思っている。読書中には邪魔するなオーラを発している。港町アムルノスからの帰り道では、学術書の勉強に直哉を付き合わせた。エミリーに連れられて直哉の家に行ったり、冒険者ギルドに行ったりした。だが、体力がないためにバテバテであった。直哉に難しい学術書の内容を教えていることで、ラウラを驚かせた。


シルヴァン・ローカラト

ローカラト辺境伯。ユーリの父親、スカートリア王国国王クリストフの実の弟。シルヴァンは兄ほど頭は良くないが、武術の腕はクリストフの上である。17年前の魔王軍との戦いでは最初に魔王軍を迎え撃った。堅苦しい挨拶が嫌い。


〇竜の国

ラモーナ

竜の国の姫。身長176cm、体重58㎏。スリーサイズは88/67/95。可愛らしい声をしている。ウィスタリア色のウェービーロングヘアをした雪を連想するほどに色の白い肌をしている。直哉や紗希、聖美などの知り合いを変わった呼び方をする。直哉と同様、竜の力を使用できる。使う竜の力の属性は毒。魔王軍が攻めてきた一件以来、直哉へのスキンシップが増えたが、本人には迷惑がられている。直哉から賢竜の力を持っていることを打ち明けられた。聖美からホルアデス火山へ行くという話を聞いて、直哉たちを乗せていくことを提案した。昔馴染みに会う用事の途中で、ラターシャと共に直哉の家に寄った。出発までは以前のように直哉の家の3階の部屋を使うことになった。ホルアデス火山へ向かう際には、雲の上をジェットコースターと同等かそれ以上の速度で飛行した。また、直哉たちを送り届けた後は昔馴染みの元へとすぐに出発していった。ディエゴから洋介と夏海がキスをしていた話を聞かされ、会話に花を咲かせていた。幼い頃はラターシャと一緒にディエゴの家でよく遊んでいた。直哉の寝息を可愛いと評していた。ラターシャとディエゴの二人と一緒に直哉の母であるフィオナとの思い出話をした。直哉と模擬戦をした際には敗北し、次こそは勝つと宣言した。ラターシャを嫁に貰ってやって欲しいと直哉に頼むも、断られ、ラターシャにも怒られていた。


ラターシャ

ラモーナの護衛を務めている。身長が181cmで、体重が62kg。スリーサイズは85/69/92。ポニーテールにしたチョコレート色の長髪に袖なしの鎧を着用している。身長より少し長めの槍を愛用している。直哉と同様、竜の力を使用できる。使う竜の力の属性は砂。直哉に対して当たりが強かったが、魔王軍が攻めてきて以降は直哉をフルネームで呼ぶようになった。直哉から賢竜の力を持っていることを打ち明けられた。昔馴染みに会う用事の途中で、ラモーナと共に直哉の家に寄った。出発までは以前のように直哉の家の3階の部屋を使うことになった。ホルアデス火山へ向かう際には、雲の上をジェットコースターと同等かそれ以上の速度で飛行した。また、直哉たちを送り届けた後は昔馴染みの元へとすぐに出発していった。紗希と呉宮姉妹、イシュトイアの四名を救出した。幼い頃はラモーナと一緒にディエゴの家でよく遊んでいた。ラモーナとディエゴの二人と一緒に直哉の母であるフィオナとの思い出話をした。直哉との模擬戦では引き分け、長得物の相手との戦いが苦手であることを指摘した。しかし、直哉の仲間に任せるという発言には面食らっていた。直哉の模擬戦による傷を手当てした。そのことで、ラモーナから冷やかされ、怒っていた。ディエゴから嫁に貰ってやると言われた際には回し蹴りをくらわせていた。お見合いを断わり続けた結果、行き遅れ寸前となっている。見た目に反して、家事万能。


ティエゴ

ラモーナとラターシャの昔馴染みの老人。元々はラモーナの世話係をしており、ディエ爺と呼ばれている。ホルアデス火山の近くに建つ一軒家に100年近く住んでいる。150年くらい前から煉獄竜として竜の国の竜王の側近として国を支えている。今は竜の国から離れてはいるが、竜王から招集がかかった日にはすぐに竜の国へと参じている。最近は自分の体臭に悩んでいる。洋介、夏海、直哉の三人が溶岩流に呑まれそうになっていたところを、マグマを跡形もなく消し飛ばし、救出した。洋介と夏海がキスをしていたところを目撃し、それを本人たちとラモーナに話した。話を終えた後、聖美たちを麓のクヴァロテ村へ送り届けた。竜王の孫であることから敬意を表していた。ラモーナとラターシャの二人と一緒に直哉の母であるフィオナとの思い出話をした。竜の力を解放していない状態でも、竜の力を解放したラモーナとラターシャの二人を倒すことが出来る。直哉との模擬戦では、前半後半共に勝利した。直哉の攻撃が単調であること、駆け引きが足らないことを指摘した。10年前に魔王と戦って、一撃で倒された。その後から、さらなる修行に励むようになった。ラターシャに嫁に貰ってやると言ったものの、回し蹴りをくらった。


竜王

竜の国における王。普段は竜の国の地中深くにある大広間にいることが多い。10年前に魔王ヒュベルトゥスと互角以上に戦い、その際の衝撃波が大地震となって竜の国を襲った。


〇スカートリア王国

クリストフ・スカートリア

スカートリア王国の国王で46才。クラレンスの父親。17年前の魔王軍との戦いでは王宮に留まった。政策立案と剣術に優れている。国王になってからは、近しい者のみの場ではくだけた言動をする。歳は四十を超えても、若々しさを感じさせるオーラを放っていながら、国王としての威厳にも溢れている。海賊団ケイレスについて、フィリスの詳細な報告を受けた。数年前に読んだ古文書にあった記述を覚えていたりと記憶力が高く、一見関係なさそうなことと結びつけたりするなど頭が冴える。ヴィシュヴェ帝国とルフストフ教国の滅亡によって、自国がどう動くべきか、臣下たちに広く意見を求めた。


レイモンド・ヒューレット

49才で、身長は204cm。体重は91㎏。オリーブ色の髪をしている大男。武器は刃渡りだけで2mはありそうな大剣。豪快でプライドが高い性格。現在の第一王国騎士団長。ライオネルの父親。軍務卿の次男で家督が継げないために騎士団へ入った大男。取られた異名は“覇王”。王国一の怪力を誇り、山をも吹き飛ばすことから、この異名が付いた。丁寧な口調を身に付けていたことをウィルフレッドから感心されていた。魔王軍がそれぞれの大陸に拠点を築く前に、遠征軍を編成して西の大陸と南の大陸をまとめて攻め落とすべきだというランベルトとは真逆の意見を述べた。

筋力強化魔法:自らの腕と足の筋力のみを強化して、攻撃力を上げる魔法。


フェリシア・レステンクール

45才。身長は176cmで、体重は58㎏。スリーサイズは88/67/95。長い金髪をサイドテールでまとめている。武器は長杖。現在の第二王国騎士団長。エレノアとレベッカの母親。枢機卿の娘でレイモンドと同様、家督を継げないために騎士団へ入った。取られた異名は“聖霊女王せいれいじょおう”。光の精霊魔法を自在に使うことからこの異名が付いた。体が柔らかく、しなやかな動きが出来る。イシュトイアから経産婦に見えないと言われ、機嫌良さそうにしていた。フィリスと共にシルヴェスターの意見に賛同の意志を示した。

光の精霊魔法:精霊の力を借りて、体や武器のどこか1か所に光を纏わせてを叩き込むか、狙いを定めて一気に光による砲撃を放ったり、光の弾丸を放ったりすることが出来る。精密な動きが出来ないが、火力は最高クラス。


ランベルト・ガリエナ

45才で、身長176cm、体重68㎏。コバルトブルーの髪を持つ、落ち着いた印象を受ける騎士。武器は自分の身長より1mほど長い槍。現在の第三王国騎士団長。マルケルの父親。伯爵家の四男で、レイモンドやフェリシアの2人同様、家督を継げないために騎士団に入った。取られた異名は“氷壁ひょうへきの守護者”。氷の壁を作り、仲間の盾として戦ったことからこの異名が付いた。また、戦況を見極めるのが上手い。遠征に出せるほどの兵力も物資も無いことから、大陸の南側と西側の守りを固めるべきだというレイモンドとは真逆の主張をした。

氷属性の障壁魔法:氷の壁を出現させる魔法で、主に自分や仲間を守る際に使う。


シルヴェスター・シュトルフ

42才の緋色髪の騎士。身長は171cm、体重は64㎏。武器はサーベル。現在の第四王国騎士団長。イリナの父親。公爵家の三男で、前の三人同様、家督を継げないために騎士団に入団した。取られた異名は“業火の剣王”。剣士として名を馳せていたことからこの異名が付いた。素早い動きと圧倒的な剣速をもって、敵を圧倒する。牽制の意味を込めて、西の大陸は攻めずに南の大陸だけを攻め、その後にランベルトの案通りに兵を配置し、守りを固めるというレイモンドとランベルトの間を取るような意見を述べた。

炎属性の魔法剣:剣に炎を纏わせる魔法。直接相手を斬りつけたり、炎の刃を飛ばしたりと遠近両用の使い方が出来る。


フィリス・オルガド

28才の王国軍総司令。身長は175cm、体重は57㎏。スリーサイズは78/67/89。人を刺すような鋭い声を持つ麗人。ウェービーロングにしたウィスタリア色の髪と切れ長のマゼンタ色の瞳が特徴。8年前に暗殺者ギルドを調査し、暗殺者によって殺害されたクレマン・オルガドの妹。セーラは兄の婚約者にあたり、エミリーとオリビアの二人は姪にあたる。純粋な剣の勝負ではクラレンスと互角。母親が平民の出であることから、王国軍総司令を務めている。先代の王国軍総司令を務めていたブルーノの元で副官をしており、彼の死後に自分が王国軍総司令となった。海賊団ケイレスへ自ら兵を率いて攻撃を仕掛け、直哉たちの協力を得ながらも制圧した。湖底神殿で回収した古代兵器アーティファクトを国王であるクリストフに報告する前に、独断で直哉たちに渡した。規律には厳しいが、状況に応じて甘く見るなど部下想いな面もある。クリストフに対して、海賊団ケイレスのことで詳細な報告を行なった。フェリシアと共にシルヴェスターの意見に賛同の意志を示した。司令官として王国軍を率いて南の大陸へ遠征することになった。その出発前に、兵糧の積み込みの指示を行なったりしていた。クラレンスに港町アムルノスで紗希に起こったことなどを話した。クラレンスが紗希のことを好きであることを瞬時に看破した。クラレンスが紗希に口移しで薬を飲ませたという話題に食いついた。

召喚魔法・魔鉄装:魔鉄ミスリル製の武器を召喚する魔法。


クラレンス・スカートリア

スカートリア王国の王子で、八英雄のアンナ・スカートリアとクリストフ・スカートリアの息子。18才。身長171cm、体重は64㎏。短めの銀髪を揺らし、切れ長の目を持つ。扱う武器は竜聖剣イガルベーラで、深緑色の刀身と柄にはめられた真っ赤な宝石が特徴トレードマークの剣。服装は上下ともに白で統一されており、黒を基調としたマントを上から羽織っている。ウィルフレッドの甥に当たる。貴公子ぶったところが女性から人気。直哉との戦いに敗北したのち、過剰に攻撃したことを謝罪し和解。ザルモトル雪原の村で、ザウルベック率いる魔王軍と交戦した。武術大会以来、直哉と紗希の二人を意識している。紗希にキスをしたことで直哉から不興を買っている。父クリストフに言われて、魔鎧セベリルを受け取った。竜聖剣イガルベーラは竜王から手紙と共に送られてきた。王国騎士団を率いて南の大陸へと遠征することになった。紗希のことを話そうとするとしどろもどろな様子になる。紗希には命を救うためとはいえ、口移しで薬を飲ませたことを謝りたいと思っている。王城では紗希に敏捷強化魔法まで使われて逃げられたため、あまり話すことが出来なかった。フィリスから紗希の話を聞いた後には、表情が溶けるほどに崩れていた。紗希からの手紙を大事に机の引き出しにしまった。

八竜剣:古代魔法の一種で、竜殺しの力を秘めた8つの属性を操る魔法剣。通常の魔法剣と違うのは刃を飛ばしたりして攻撃が出来ないこと。威力は絶大で竜の皮膚を斬り裂くほど。


エレノア・レステンクール

八英雄であるフェリシア・レステンクールの娘で、レベッカの姉。身長175cm、体重は57㎏。スリーサイズは88/67/95。クラレンスの親衛隊を務めている。金髪をツーサイドアップにしており、白のローブに身を包んでいる。戦闘の実力としては銀ランクの冒険者に迫るものがある。ウィルフレッド曰くレベッカより少し胸が大きい。杖術と格闘術の腕前には目を見張るものがある。ザルモトル雪原の村で、ザウルベック率いる魔王軍と交戦した。母のフェリシアに比べると、頭が弱い。クラレンスに紗希からの手紙を届けにやって来た。

土の精霊魔法:精霊の力を借りて、体や武器のどこか1か所に土を纏わせてを叩き込むか、狙いを定めて一気に土砂による砲撃をぶっ放すかの2通りの使い方が出来る。また、土の硬さを使い分けることができ、多彩な攻撃ができるのが他の精霊魔法とは一線を画す。


〇ルフストフ教国

アルダリオン

ルフストフ教国の教皇。クロヴィスがジスランを殺したのではないかと疑っていた。杖から光の魔力を放つことで、クロヴィスを苦戦させたが、最終的には全身を切り刻まれて殺害された。また、心臓が“破邪の結界バリアダデファレッツオン”と連動しており、心臓が止まることで“破邪の結界バリアダデファレッツオン”が消滅する。死後、ルフストフ教信者たちに死を受け入れて神の審判を待とうという旨を語った。


〇魔王軍

魔王ヒュベルトゥス

魔王グラノリエルスの子息であり、当代の魔王。クラウディアという妹がいる。角が生えた筋肉質な体つきの青年の姿をしている。武器は魔王剣アガスティーアという大剣であり、真っ黒な鞘に収まっている。魔王ヒュベルトゥスは八眷属たちよりも遥かに若いが、圧倒的なカリスマ性に魔族たちは希望を見出している。実力のほどは八眷属が総がかりで戦いを挑んでも傷一つ付けられなかったほど。10年前に竜の国にて竜王と互角以上に戦った。18年前にアンナから受けた代償魔法の傷も癒え、南の大陸へ自ら軍を率いて向かっていた。妹であるクラウディアの前では、兄としての表情を見せる。純粋な戦闘能力であれば、自分よりも上だと父である魔王グラノリエルスに言われていた。


ユメシュ

暗殺者ギルドのマスターであり、魔王軍総司令でもある。聖美をさらった張本人。魔力が視覚化できるほどに多い。魔王ヒュベルトゥスからの命令で暗殺者ギルドを設立し、王都で暗殺者たちを使って貴族の関係性や王国の情報を得ていた。正体は八英雄の一人であるセルゲイ。家族が何者かによって殺されたのちに王都から姿を消し、べレイア平原でユメシュから闇の魔術と魔法の力を受け継ぎ、魔王軍へと加入した。また、儀式の際に身長も以前より20cmほど高くなっている。髪の色は紫だったものが黒に変わっていたが、毛先だけは紫のまま。儀式後はユメシュから名を受け継いでその名を名乗っている。魔法の展開速度が速い。挑発に乗りやすい。残る大地の宝玉をゲオルグに一任し、ヴィシュヴェ帝国の攻略作戦をベルナルドに伝えた。魔王城の地下で人型悪魔ホムンクルスとゴーレムを製造し続けている。寛之を連れて、援軍としてルフストフ教国へと向かった。大聖堂到着後にクロヴィスから左遷されたのではないかと言われたが、左遷ではないことを伝えた。


クロヴィス

ユメシュ配下の七魔将の一人。スチールグレイの髪に、白銀の鎧を纏った男。得物は片手剣ショートソード。自分の楽しみを邪魔されると激昂する性格。ジスランから聖堂騎士団長の証であり、代々の聖堂騎士団長にのみはめることを許された聖なる指輪を奪った。ルフストフ教国を陥落させるべく、人型悪魔ホムンクルス1万4千体、ゴーレム八百体を率いて出撃していった。軍勢を突入させる前に、アルダリオンと戦い、手傷を負いながらも殺害した。また、それによって、“破邪の結界バリアダデファレッツオン”が解除された。首だけになっても喋り続けるアルダリオンを気味が悪いと感じていた。アルダリオンを殺した後は、手近なところにいる聖堂騎士団の団員を殺して回っていた。大聖堂にやってきたユメシュに対して、左遷されたのではないかという疑問をぶつけた。寛之と共に聖都フレイスの北門の守備を任された。七魔将の中でも腕の立つ戦士である。

時魔術・加速:あらゆる動作が加速する。魔法ではないため、魔法破壊魔法は作用しない。この魔術は悪魔の力を解放している時しか使用することができない。


守能寛之

直哉の中学の頃からの友人でアニメやゲーム(アクションRPG系、音ゲー)が大好きな17才。誕生日は5月4日。身長161cm、体重57kg。七三分けの黒髪。現在、魔鉄ランクの冒険者で、茉由と交際中。元々肥満体だったが、ミレーヌとの格闘術の訓練の間に容姿が激変し平均的な体系になった。辛抱強く、聞き上手な一面がある。人ごみに酔いやすい体質。胸は大きい方が好みで、このことで直哉とは意見が食い違う。現在は買い取った屋敷に住んでいる。茉由の一番好きなところは、何にでも真っ直ぐなところ。マルティンからのユメシュを守るという頼みを引き受け、実際に守った。マルティンに協力した理由は力が欲しかったから。現在は直哉たちの元を離れ、ユメシュの直属の配下として魔王軍に在籍。ルフストフ教国攻略軍の副将を務めた。ホルアデス火山に現れ、レティーシャたちを守った。その後に悪魔の力を手に入れた。その際には両目を閉じていた。また、紗希と洋介、夏海、茉由を同時に戦ったものの、それを苦も無く退けた。ゲオルグが“ブレイジングインフェルノ”を放った直後、レティーシャに連れられてホルアデス火山を脱出した。ユメシュと共に援軍としてルフストフ教国へと向かった。クロヴィスと共に聖都フレイスの北門の守備を任された。聖都フレイスを覆うほどに巨大な結界を張った。

障壁魔法:半透明の壁を出現させる魔法。主に自分や仲間を守る際に使うが、使い方次第では踏み台にしたり、カケラを相手に飛ばして攻撃したりできる。


バートラム

ユメシュ配下の七魔将の一人で、ライラック色の髪を持つ男。使う得物は両刃斧ラビュリスで、頑丈そうな黒色の鎧を纏っている。また、バーナードのことを戦士として高く評価していた。ルフストフ教国攻略軍の副将を務めた。“破邪の結界バリアダデファレッツオン”の解除後、聖都フレイスへと攻め込んだ。大聖堂でクロヴィスと合流した際、彼が負傷していることから戦った相手が強敵だと見抜いた。イライアスと共に聖都フレイスの南門の守備を任された。また、イライアスとの仲が良い。

闇の精霊魔法:精霊の力を借りて、体や武器のどこか1か所に闇の魔力を纏わせて一撃を叩き込むか、狙いを定めて一気にドス黒い砲撃をぶっ放すかの2通りの使い方が出来る。精密な動きが出来ないが、火力は最高クラス。


イライアス

ユメシュ配下の七魔将の一人。ロイヤルパープルの髪をオールバックにしている中年男。右手に大斧、左手に大剣を装備している。ルフストフ教国攻略軍の副将を務めた。“破邪の結界バリアダデファレッツオン”の解除後、聖都フレイスへと攻め込んだ。雑魚の相手はつまらない作業だと思っている。バートラムと共に聖都フレイスの南門の守備を任された。また、バートラムとの仲が良い。

闇属性の身体強化魔法:闇属性の魔力で筋力、肉体の耐久性、敏捷性を底上げする魔法。


ルイザ

ユメシュ配下の七魔将の一人。パンジー色の髪を一つ結びにしている何とも生真面目そうな雰囲気を感じさせる。誰に対しても敬語口調である。武器は片手剣ブロードソード。拳を守るためにナックル・ガードを装備している。実力のある相手には敬意を表する。ルフストフ教国攻略軍の副将を務めた。“破邪の結界バリアダデファレッツオン”の解除後、聖都フレイスへと攻め込んだ。逃げる人を後ろから斬り伏せるには抵抗感を感じている。カミラと共に聖都フレイスの西門の守備を任された。何事も堅実に事を進めるタイプである。

召喚魔法・影装:影の装備を召喚することができる魔法で、汎用性が高いという長所がある。


カミラ

ユメシュ配下の七魔将の一人。チリアンパープルの色の髪をショートヘアにした女性で、セーラより数センチだけ背が高いモデル体型。左右の手にそれぞれ槍を一本ずつ提げている。ルフストフ教国攻略軍の副将を務めた。“破邪の結界バリアダデファレッツオン”の解除後、聖都フレイスへと攻め込んだ。力を持たない弱者を始末することに対して、何とも感じない残忍さを持つ。カミラと共に聖都フレイスの西門の守備を任された。血の気が多く、思い切りが良い。

闇属性の魔法槍:槍に闇の魔力を纏わせることで攻撃の威力を上げることができる魔法。


ラルフ

ユメシュ配下の七魔将の一人。天然パーマがかったオーキッド色の髪をした大男。拳を使った格闘術を用いる。ルフストフ教国攻略軍の副将を務めた。“破邪の結界バリアダデファレッツオン”の解除後、聖都フレイスへと攻め込んだ。雑魚相手とではなく、実力のある強者と戦いたいと思っている。ダフネと共に聖都フレイスの東門の守備を任された。ダフネとは何かと一緒に行動することが多く、互いの事をよく理解している。

闇の魔法拳:拳に黒い魔力を纏わせるだけのシンプルなモノだが、格闘術を心得ている者にとってはありがたい魔法である。


ダフネ

ユメシュ配下の七魔将の一人。ラベンダー色のストレートロングヘアーをした女性。使用する武器は波状剣フランベルジュ。ルフストフ教国攻略軍の副将を務めた。“破邪の結界バリアダデファレッツオン”の解除後、聖都フレイスへと攻め込んだ。逃げる人を後ろから斬り伏せるといった、弱者をいたぶる行為は好きではない。ラルフと共に聖都フレイスの西門の守備を任された。ラルフとは何かと一緒に行動することが多く、互いの事をよく理解している。

影属性の魔法剣:剣に影を纏わせる魔法。直接相手を斬りつけたり、影の刃を飛ばしたりと遠近両用の使い方が出来る。


レティーシャ

くるわ言葉を使う乳白色の長髪をもつ女。マルティンの姉。髪の色と同じ色の一対の翼を持っている。顔も体のパーツも人形のようにきれいに整っており、瞳の色は碧色。アスクセティの森にある遺跡を襲撃した。ヴィゴールに深手を負わせたジェラルドに対して警戒感を示している。ゲオルグが大地の宝玉を奪取しに向かうことに不安を感じている。ゲオルグたちが戦っているところに光線を撃ち込み、洋介と夏海、茉由を始末しようとしたが、直哉がイシュトイアを投擲したことで防がれた。後のことをゲオルグと寛之に任せ、自らはブランドンとクリスタ、サンドラをホルアデス火山から脱出させた。その後、再び火山に戻り、ゲオルグと寛之を連れて再度脱出した。ユメシュ不在の間、魔王城を含め、魔族領の防衛を任せられ、魔王城に帰還した魔王ヒュベルトゥスを出迎えた。戦後の七眷属会議では、今は力を温存するべきだという意見だった。


マルティン

レティーシャの弟。寛之にユメシュを守るようにと依頼をした。ユメシュの危機の際には竜の力を解除した直哉を背後から短剣で刺した。湖畔で戦うベルナルドと直哉の前に現れ、大海の宝玉の回収と寛之の状況を直哉に伝えて魔王城へ帰還。そして、ヴィシュヴェ帝国軍と戦うディアナへ二週間持ち応えるように伝えに向かった。その後、ホルアデス火山へ赴き、ゲオルグから大地の宝玉を受け取った。ゲオルグに直哉がベルナルドに傷を負わせた人間であることを伝え、立ち去ろうとしたが、紗希によって阻まれる。紗希による高速戦闘では苦戦し、幾つもの手傷を負わされた。だが、最終的には無事に大地の宝玉を魔王城へと持ち帰った。


ゲオルグ

真紅の髪をしており、毛先だけが朱色になっているタンクトップ姿の男。身長は2メートル近い。ユメシュに対して反抗的な態度を取る。軍を率いてセベマの街を火球で消し去った。ヴィゴールに深手を負わせたジェラルドに対して警戒するどころか、好戦的な意欲を示していた。大地の宝玉奪取にヴィゴールに代わって向かうことになった。その際には、配下であるブランドン、クリスタ、サンドラの三名を連れて行った。来訪者組の足止めも出来ない部下三名とマルティンに対して、イライラを募らせていた。直哉と聖美の二人と戦うも、二人のコンビネーションに苦戦を強いられていた。しかし、手柄を持ち帰るために全力をもってそれに応じた。去り際に“ブレイジングインフェルノ”を放って直哉たちを始末しようとした。怒りっぽいが、部下想いな一面もある。粗暴だが、頭が悪いわけではない。ユメシュからの指示で、ヴィゴールと共に魔王ヒュベルトゥスの南の港に向かった。魔王を出迎えたのち、魔王城までの護衛を務めた。戦後の七眷属会議では今すぐにでも魔王の弔い合戦をするべきだという意見だった。


ブランドン

ゲオルグ配下の将軍で、逆立ったルビーレッドの髪を持つ大男。大斧と魔鎧レイアティアを装備している。来訪者組の相手は自分たちに任せておくに進むようにゲオルグに勧めた。来訪者組の中でも洋介の相手をしたが、苦戦を強いられた。洋介に敗れたことに対して、責任を感じていた。

炎の身体強化魔法:体中に炎を纏わせることが出来る身体強化魔法で、武器に炎を纏わせられないという欠点がある。


クリスタ

ゲオルグ配下の将軍で、ファイアーレッドの髪をツーサイドアップにして束ねたモデル体型の女性。長槍と魔鎧レイアティアを装備している。来訪者組の相手は自分たちに任せておくに進むようにゲオルグに勧めた。来訪者組の中でも夏海の相手をしたが、苦戦を強いられた。夏海に敗れたことに対して、責任を感じていた。

召喚魔法・炎装:炎の装備を召喚することができる魔法で、汎用性が高いという長所がある。


サンドラ

ゲオルグ配下の将軍で、サーモンピンクの髪を二つ結びにした内気そうな印象を受ける、華奢な少女。サーベルと魔鎧レイアティアを装備している。来訪者組の相手は自分たちに任せておくに進むようにゲオルグに勧めた。来訪者組の中でも茉由の相手をしたが、苦戦を強いられた。茉由に敗れたことに対して、責任を感じていた。

火の植物魔法:地面から炎で構成された植物を生やすもので、主に防御の方に重点を置いた魔法。


ザウルベック

氷のエレメントを司る眷属で、ベルナルドに変わって魔王から派遣されてきた白髪頭をした初老の男。立派な髭を蓄えている。使用する武器は大鎌。ザルモトル雪原にある村を氷漬けにし、そこでクラレンスと交戦したが、戦いの最中に現れたジェラルドに深手を負わされ、魔王城へと撤退した。戦後の七眷属会議では、今は力を温存するべきだという意見だった。


ヴィゴール

唐茶色の髪をした鎧に身を包んでいる。武器は大斧。部下思いな性格。見かけによらず、頭も冴える。一般人は気を失い、兵士たちも嘔吐するものや気絶したりするほどのプレッシャーを放つ。ローカラトでの戦いでジェラルドから受けた傷は完治している。復活をウラジミールとカトリオナの二人は歓喜していた。傷が完治していないことから、大地の宝玉の奪取をゲオルグに譲り、引き続き魔族領の防衛を担っている。ユメシュからの指示で、ゲオルグと共に魔王ヒュベルトゥスの南の港に向かった。魔王を出迎えたのち、魔王城までの護衛を務めた。戦後の七眷属会議では、今は力を温存するべきだという意見だった。


ディアナ

ウェーブのかかった腰元まで届く長さの暗緑色の髪をもつ女性。得物は長槍。ユメシュからの指令で大空の宝玉を奪取した。人間を下に見ているが、魔王軍の中では差別意識はマシな方である。戦場における指示が迅速かつ的確。ダグザシル山脈での戦いの後、西の大陸にあるヴィシュヴェ帝国への遠征軍の指揮を任されていたが、ベルナルドがヴィシュヴェ帝国の帝都を陥落させたことで、総崩れとなった帝国軍を壊滅させた。その後、ベルナルドと共に西の大陸の守備についた。戦後の七眷属今すぐにでも魔王の弔い合戦をするべきだという意見だった。


ベルナルド

2メートル近い身長に藍色の髪をしたスーツ姿の腰からサーベルを下げている男。物言いが丁寧で常に余裕な態度を崩さず、礼儀正しい。水中でも口を開けて話をすることができる。港町アムルノスを攻撃するも、王国騎士団の抵抗を受けて撤退した。大海の宝玉奪取の際に、クレイアース湖の湖底神殿でリディヤ、セルジ、グウィリム、ロレンツォの4人を瞬殺した。ヴィシュヴェ帝国で戦うディアナの援軍に向かい、帝都を襲撃、皇帝とその一族をまとめて葬った。その後、ディアナと共に西の大陸の守備についた。戦後の七眷属会議では、今は力を温存するべきだという意見だった。


カーティス

雷の八眷属。南の大陸で、ルフストフ教国に対して兵糧攻めを行なっている。戦後の七眷属会議では今すぐにでも魔王の弔い合戦をするべきだという意見だった。


クラウディア

魔王ヒュベルトゥスの妹。長身の女性であり、見た目的には20代前半である。21年前に父である魔王グラノリエルスが死んだ後に、兄であるヒュベルトゥスが魔王になることをあまりよく思っていない。父である魔王グラノリエルスよりも戦闘面に関しては強かった。そのことを褒められて嬉しく思っていた。

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