第6章 大空の宝玉編 登場人物紹介

長いので、気になるところだけ

かいつまんで読むもよし、

丸ごと読み飛ばしてもOKです。


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〇主人公組

薪苗直哉

本作の主人公。16才。誕生日は2月14日。身長169cm、体重63kg。趣味はアニメ鑑賞、スマホゲーム(主にRPG系)。現在は鋼ランクの冒険者。聖美とは現在交際中で、同じ部屋で寝泊まりしている。料理も出来る。黒髪の所々に金髪が混じっている。紗希の存在を匂いで感じ取ることが出来るシスコン。紗希と茉由の二人と同じ家で暮らしている。性格的には基本的にヘタレだが、やるときはやる主義。人ごみに酔いやすい体質をしている。貧乳好きであるため、寛之とはこの事では意見が絶対に合わない。リラックスしてる時に思ってることが顔に出やすい。聖美を守るために強くなりたいと思っている。攻撃を直感的にかわすのが上手い。洗濯物はすべて一人で行なっている。ディーンとエレナに洗濯のやり方を教えた。マリエルに対して、胸が小さいことの素晴らしさを説いた。ローカラトの町を出発する前にウィルフレッドから貰った手紙を使って、伯爵の悪事を暴いて懲らしめた。ダグザシル山脈に向かう途中の森林での戦いにおいて、武装集団数十名相手に戦いを挑むも敗北した。武装集団のアジトでの戦いでは、恩返しも兼ねてシデンのサーベルに付加エンチャントを行ない、アシストした。武装集団のアジトでの戦いでは、ミズハの霧魔法を見破った。ミズハと対話による解決を目指したが、隙を突かれて気絶させられた。山頂の戦いでは真っ先にコカトリスの群れを抜けて、サイモンと対峙した。サイモンの攻撃を誘って、崖から落とした張本人。コカトリス壊滅後、祠の奥へと進んだ。大空洞で聖美と紗希が倒れているのを見て、冷静さを欠いたことでディアナに敗北した。ディアナの“天空槍”を受けたことで、死んだものと周囲には思われていたが、聖美の吸血鬼の力によって死を免れていた。崖下の祠で出会ったイシュトイアを初めは警戒していたが、サイモンとの戦い以降同行することになった。飛翔魔法を靴に付加して崖下から大空洞まで戻り、ドローレムを撃破した。ドローレムを撃破した後で、ギンワンたちと再会してテクシスの町へと戻ることが出来た。

付加術:物質や生物に指定した効果を付加エンチャントする魔術。基本的には他人のサポートが向いている。付与魔法に比べて威力が弱い分、付加エンチャントする時間は短いため、戦闘中でも使用可能。


薪苗紗希

直哉の妹で15才。誕生日は3月14日。身長165cm、体重50kg。スリーサイズは77/62/89。趣味は剣術の稽古。現在は鋼ランクの冒険者。剣術は幼いころから父である宗正から習っている。腰まで届く長い黒髪のお姫様カットの美少女。直哉とは違い計画性があり、真面目で責任感が強い。恋バナを聞くのが好きな一面もある。直哉とは仲が良く、よくからかったりしている。茉由とはお互いに“ちゃん”づけで呼び合うほど仲が良い。直哉と聖美と同じ家に住んでおり、2階の部屋に住んでいる。直哉曰く、何か含んでそうな笑みを浮かべている時は下手なことを言うとからかわれる。直哉からはよく気が回ると言われている。直哉に迷惑をかけないために剣術を習い始めたという経緯がある。直哉を異母兄として意識し過ぎていた節があった。マリエルとの初対面の際に洋介とぶつかって顔を赤らめるマリエルに対して、嫉妬していた夏海をからかった。茉由と一緒にマリエルに彼氏が居るのかなど、質問攻めにしたりした。ダグザシル山脈に向かう途中の森林での戦いにおいて、ギンワンに敵わなかった。武装集団のアジトでの戦いでは、茉由と共にギンワンに挑むも勝つことが出来なかった。ギンワンに気絶させられた夏海を奪い返した。山頂での戦いでは、魔人であるアーシャと互角に戦った。聖美と共に祠の中へと向かったアーシャの追撃を行ない、数多のハーピィを撃墜した。打算的に動くことなく、ドローレムへと戦いを挑むも一撃で戦闘不能に追いやられた。目を開けた際に直哉がディアナの攻撃で姿を消したことで、泣き崩れていた。直哉の墓標が築かれた翌日、テクシスの町を離れた。直哉の死後、水も食料も摂ろうとしない聖美を叱った。

敏捷強化魔法:自身の移動速度を上げる魔法。剣を扱う紗希にとっては相性抜群。


呉宮聖美

本作のヒロイン。16才。誕生日は12月24日。身長168cm、体重52kg。スリーサイズは80/63/90。現在は青銅ランクの冒険者。冒険者になった理由は足を引っ張りたくないから。ラウラから弓の扱い方を習っている。黒髪の長髪を普段はポニーテールにしている。直哉と現在交際中であり、同じ部屋で寝泊まりしている。日光の当たらない場所でだけ吸血鬼の吸血能力と身体能力を使うことが出来る。また、この状態の時は瞳が赤く光っている。言い訳するときは慌てた様子で手をパタパタさせるクセがある。料理が極めて苦手である。武術大会決勝直前に直哉にファーストキスをした。直哉曰く、肩もみは痛い。マリエルにもっと笑うと可愛いということを伝えたりした。ダグザシル山脈に向かう途中の森林での戦いにおいて、ムラクモに右肩を射られて敗北した。武装集団のアジトでの戦いでは、ムラクモとのリベンジマッチを行ない、ラウラから受け取った矢を用いて辛くも勝利した。寛之が茉由以外の女性にデレデレしていたら容赦しないと告げた。その後に寛之が茉由と結婚したら寛之が義理の弟になるのは嫌だとも付け加えていた。山頂での戦いでは祠の前を堅守した。紗希と共に祠の中へと向かったアーシャの追撃を行ない、数多のハーピィを撃墜した。ドローレムとの戦いでは武器が脆かったことで歯が立たなかった。ディアナに腹部を槍で貫かれ、抉られるという激痛を与えられた。目の前で直哉がディアナの攻撃で姿を消したことで、ショックの大きさのあまり泣き崩れていた。直哉の墓標が築かれた翌日、テクシスの町を離れた。直哉の死後、水も食料も摂ろうとしなかったが、紗希の説教で直哉の分も生きることを誓った。

吸血魔法:直接触れた相手の血を吸い取ることが出来る魔法。


呉宮茉由

聖美の妹で16才。誕生日は4月1日。身長164cm、体重49kg。スリーサイズは82/68/88。現在は鋼ランクの冒険者。寛之と交際中。黒髪の長髪を普段はハーフアップにしている。姉思いの性格。泊まっていた宿屋は魔王軍との戦いのせいで半壊状態になってしまったため、屋敷を買い取って引っ越した。寛之のことを寛之さんと呼ぶようになった。お姫様抱っこロマンを語った後に寛之にお姫様抱っこをされて、顔を赤くしていた。薪苗流剣術の秘剣を一つだけ使うことができる。紗希と一緒にマリエルに彼氏が居るのかなど、質問攻めにしたりした。ダグザシル山脈に向かう途中の小屋での戦いにおいて、アカネの召喚した炎の虎に敗北した。武装集団からマリエルを守れなかったことに責任を感じていた。武装集団のアジトでの戦いでは、炎の虎相手に苦戦する直哉たちに攻撃方法をアドバイスした。武装集団のアジトでの戦いでは、紗希と共にギンワンに挑むも勝つことが出来なかった。山頂での戦いでは祠の前を堅守した。コカトリス壊滅後、祠の奥へと進んだ。大空洞では直哉からの頼みで、紗希の元へと駆け付けた。ビャクヤと大空洞を脱出したアーシャを追撃した。直哉の墓標が築かれた翌日、テクシスの町を離れた。

氷属性の魔法剣:剣に冷気を纏わせる魔法。直接相手を斬りつけたり、氷の刃を飛ばしたりと遠近両用の使い方が出来る。


守能寛之

直哉の中学の頃からの友人でアニメやゲーム(アクションRPG系、音ゲー)が大好きな17才。誕生日は5月4日。身長161cm、体重57kg。七三分けの黒髪。現在、鋼ランクの冒険者で、茉由と交際中。元々肥満体だったが、ミレーヌとの格闘術の訓練の間に容姿が激変し平均的な体系になった。辛抱強く、聞き上手な一面がある。人ごみに酔いやすい体質をしている。胸は大きい方が好み。このことで直哉とは意見が食い違う。泊まっていた宿屋は魔王軍との戦いのせいで半壊状態になってしまったため、屋敷を買い取って引っ越した。直哉と聖美の予想に反して、茉由をお姫様抱っこするという度胸ある行動を取ってみせた。マリエルに対して、胸が残念とデリカシーのない一言を放ったりした。崖道を進む馬車を揺らさないようにと洋介と茉由から注意されていた。ダグザシル山脈に向かう途中の小屋での戦いにおいて、アカネとの戦いで格闘術を用いてなお、勝利することが出来なかった。シデンに森の中にいる直哉と紗希、聖美を探すように頼んだ。武装集団のアジトでの戦いでは突撃の際に敵からの攻撃をすべて障壁で防ぎ切り、アカネとのリベンジマッチに勝利した。茉由の一番好きなところは、何にでも真っ直ぐなところだと聖美に語っていた。サイモンに威勢よく話しかけたが、恐怖から足を震わせていた。山頂での戦いでは祠の入口を塞ぐように障壁魔法を展開した。ギンワンと共に障壁を展開するも、ディアナを食い止めることが出来ず、左わき腹をえぐられる重傷を負った。直哉の墓標が築かれた翌日、テクシスの町を離れた。

障壁魔法:半透明の壁を出現させる魔法。主に自分や仲間を守る際に使うが、使い方次第では踏み台にしたり、カケラを相手に飛ばして攻撃したりできる。


弥城洋介

直哉の友人で夏海の幼馴染の17才。誕生日は6月7日。身長182cm、体重73kgの大男。現在は鋼ランクの冒険者。武器は薙刀。スポーツ刈りにした茶髪で体格もがっしりとしているモテ男で、直哉たちの中で一番のパワーを持つ。三国志が好きでヲタクへの理解がある。コミュニケーション能力が高い。現在は冒険者ギルドの2階に住んでいる。また、攻撃にはパワーはあるが、動きが鈍いためかわされやすい。好みの胸のサイズは「好きになった人のサイズが好き」。夏海とは幼稚園の頃からの付き合いであり、夏海とは夫婦のようなオーラを感じさせる。マリエルとの初対面の日に運送ギルドでマリエルとぶつかった。ダグザシル山脈に向かう途中の小屋での戦いにおいて、ビャクヤの魔法を用いた巧みな戦術に敗れた。武装集団のアジトでの戦いでは砦の門を“雷霊砲”で破壊し、ビャクヤとの再戦をやっとのことで白星を取った。ビャクヤを撃破した後は、負傷した体で倒れているのを聖美と寛之、シデンの3人に発見された。山頂での戦いではコカトリスの群れを相手に善戦し、夏海と共にサイモンと戦ったが、身体強化魔法を使われてからは歯が立たなかった。コカトリス壊滅後、ケガ人と一緒に山頂に残った。直哉の墓標が築かれた翌日、テクシスの町を離れた。

雷の精霊魔法:精霊の力を借りて、体や武器のどこか1か所に雷を纏わせてを叩き込むか、狙いを定めて一気に雷による砲撃をぶっ放すかの2通りの使い方が出来る。精密な動きが出来ないが、火力は最高クラス。


武淵夏海

直哉たちの先輩で、洋介の幼馴染の18才。誕生日は9月23日。身長172cm、体重55kg。スリーサイズは89/64/92。現在は鋼ランクの冒険者である。普段は茶髪のショートヘアの髪をクラウンブレイドにしている。モデル体型で出るところは出ている。誰に対しても優しく、偏見を持たない。暗い所や幽霊が大の苦手。日本刀ヲタク。洋介と親しげに話す精霊に嫉妬したりする。意外とうぶな面がある。現在は冒険者ギルドの2階に住んでいる。洋介とは幼稚園の頃からの付き合いであり、洋介とは夫婦のようなオーラを感じさせる。短めの槍をロベルトに依頼して作ってもらうことになった。ジョシュアに槍の稽古をつけてもらっている。マリエルとの初対面の際に洋介とぶつかって顔を赤らめるマリエルに対して、嫉妬していたことを紗希にからかわれた。マリエルに対して、女のらしさは胸では決まらないとアドバイスしたが、紗希と茉由に猛烈なツッコミを受けた。ダグザシル山脈へ出発する際にロベルトから伸縮式の槍を受け取った。ダグザシル山脈に向かう途中の小屋での戦いにおいて、ヒサメの冷気を纏った槍の前に敗れた。武装集団のアジトでの戦いでは、ヒサメとの再戦には辛うじて勝利したが、直後にギンワンに気絶させられる。槍術はヒサメにパワーで上回っていた。山頂での戦いではコカトリスの群れを相手に善戦し、洋介と共にサイモンと戦ったが、身体強化魔法を使われてからは歯が立たなかった。コカトリス壊滅後、ケガ人と一緒に山頂に残った。直哉の墓標が築かれた翌日、テクシスの町を離れた。

重力魔法:対象を重くしたり軽くしたりと重力を操る魔法。重力を横方向にかけたりすれば素早くその方向に動く事が出来る。


〇冒険者ギルド

ウィルフレッド

ローカラトの町の冒険者ギルドのマスターをしている銀髪の男性。42才。身長179cm、体重70kg。怠け癖があり、ギルドマスターとしての職務をサボりがちで、娘のミレーヌに頻繁に怒られている。自身の部屋には数えきれないほどの本が並んでいる。白金プラチナランクの冒険者。魔力が視覚化できるほどに多い。娘のミレーヌに怒られることを恐れている。ギルド中に自分がオリヴァー・スカートリアであることは伏せておくように伝えた。胸は大きい方が好みであり、直哉から舌打ちをされていた。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に寝坊したが、見送りの際に直哉に2通の手紙を渡した。

同化魔法:あらゆる物質、魔法と一体化する魔法。ただし、一度に同化できるのは一つの属性だけである。


ミレーヌ

ウィルフレッドの娘。21才。身長169cm、体重52kg。スリーサイズは87/64/91。父親と同じ銀色の髪をしている。礼儀正しく、気が利くしっかり者のお姉さんである。そんな性格だからこそ父・ウィルフレッドの職務怠慢を注意したりしている。怒ると怖かったりする。冒険者ランクは魔鉄ミスリルで、寛之に格闘術を教えた。1歳までは王宮に居たが、本人は覚えていない。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た時に寛之と茉由に旅の安全を祈願するアミュレットを渡していた。

真偽判定魔法:言っていることが嘘か本当かを見分けることが出来る魔法。


ラウラ

ミロシュの姉で、シャロンの姪。23才。身長175cm、体重57kg。スリーサイズは88/66/94。普段は空色の長い髪をポニーテールにしている。面倒見が良いが、人の話を最後まで聞かない一面もあったりする。冒険者ランクはミレーヌと同じ魔鉄ミスリルだが、最近はギルドでの雑用をこなしていた。冒険者ギルドの統合後は受付をすることは無くなった。ギルドを襲撃してきたギケイに目の前で弟のミロシュを殺された。弓の扱いに慣れている。聖美に弓の扱い方を教えている。良識ある人柄で人に何かを説明するのが上手い。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た時に聖美に矢筒を渡していた。

治癒魔法:対象の傷を元の状態に治す魔法。


ディーン

語尾に『ッス』がつくアイアンランクの茶髪の冒険者。16才。身長160cm、体重56kg。人当たりが良く、仲間思い。エレナとは幼馴染でエレナだけはさん付けで呼ばない。某恋のキューピッドに触発されてエレナに自分の気持ちを伝えた。魔王軍襲来以降、宿泊していた宿屋を追い出され、直哉たちの家にエレナと共に居候することになった。借りた部屋は3階。直哉から洗濯のやり方を教わった。

聖属性の魔法剣:剣に白い光を纏わせる魔法。直接相手を斬ったり、光の刃を飛ばすことも出来る。


エレナ

アイアンランクの冒険者でディーンの幼馴染。16才。身長147cm、体重42kg。スリーサイズは73/56/79。栗色の髪をサイドテールにしている。日常的な場面ではドジっ子っぽい一面もある。紗希には動きがぴょこぴょこしていて可愛いと言わせる、小動物のような魅力がある。某恋のキューピッドに触発されてディーンに自分の気持ちを伝えた。魔王軍襲来以降、宿泊していた宿屋を追い出され、直哉たちの家にディーンと共に居候することになった。当初は直哉に下着類を洗われることを恥ずかしがっていた。借りた部屋は3階。直哉から洗濯のやり方を教わった。

砂魔法:砂の壁を作ったり、砂嵐を放ったりと射程範囲が広いものが多い。


ロベルト

白髪頭の小柄な老人で、63才。身長150cm、体重59kg。普段、ギルドでは鍛冶師スミスとして働いている。温和で年長者の風格が漂っているが、以外にもシルバーランクの冒険者だったりする。ギルドが出来た頃からのメンバーでもある。見た目からは想像できないパワーの持ち主で、大戦斧と大盾を扱う。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た際に洋介に修復を終えた薙刀を手渡し、夏海には完成した伸縮式の槍を渡した。


シャロン

灰色の髪をした女性。40才。身長170cm、体重53kg。スリーサイズ85/64/91。温厚な常識人。ギルドでは魔道具を専門に作っている。シルバーランクの冒険者で、ラウラとミロシュの叔母に当たる。直哉に付与のやり方を教えた。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た時にラウラの治癒魔法を付与した液体の入っている小瓶を渡した。

付与魔法:物質や生物に指定した効果を付与エンチャントする魔法。付加術に比べて威力が高い分、付与エンチャントに時間がかかるため、戦闘中での使用は不可。


バーナード

魔鉄ミスリルランクの冒険者で、冒険者ギルドのマスター補佐を務めている。身長180cm、体重71kg。灰色の髪に翡翠色の瞳が特徴の24才。とっつきにくい雰囲気を纏っており、自分の戦闘技術に自信を持っている。左腕は義手アガートラムをはめている。以前よりも性格が丸くなった。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た。

爆裂魔法:物体を爆破し、ダメージを与える魔法。威力は魔力を調整することで変えられる。


シルビア

スチールランクの冒険者。22才。身長165cm、体重49kg。スリーサイズは78/62/89。亜麻色の髪をポニーテールにしている細身の女性。セルリアンブルーの瞳をしている。真面目でストイックな性格。直哉、紗希、茉由の3人に『八人の英雄』の話を教えた。直哉のことを「紗希の兄」と呼んでいる。バーナードに片思いをしている。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た。

風属性の魔法剣:剣に風を纏わせる魔法。目に見えずらい風の刃を放つことが出来、回避が難しい。


デレク

スチールランクの冒険者。20才。身長184cm、体重74kg。気性が荒い青髪紅眼の男。怪力の持ち主で格闘術が得意である。マリーとは息がピッタリで親しげに話をしている。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た。

酸魔法:触れたものを溶かす魔法。広範囲に大波状に放ったり、武器の周囲に纏わせることも出来る。殺傷能力が高すぎる魔法。


ローレンス

スチールランクの冒険者。21才。身長171cm、体重64kg。深緋色の髪に薄紅の瞳をしている。バーナードに尊敬の念を抱いている。普段は冷静だが、予想外の出来事が起こると苛立ちが顔や口調に反映される。戦闘ではミゲルとはお互いの弱点を補完し合うような連携をする。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た。

音魔法・轟音:鼓膜が破れそうなほどの大きな音を響かせる。これで連携をやりづらくすることも出来る。


ミゲル

スチールランクの冒険者。20才。身長160cm、体重56kg。群青色の髪にオレンジの瞳を持つ、小太りな男。お調子者で、調子に乗っているときは周りがちゃんと見えていない。戦闘ではローレンスとはお互いの弱点を補完し合うような連携をする。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た。

硬化魔法:自分の体を鋼を上回る硬度に変化させる魔法。ただし、魔法への抵抗はないため、防げるのは物理攻撃だけ。


マリー

スチールランクの冒険者。20才。身長155cm、体重43kg。スリーサイズは77/58/83。露草色の髪に銀鼠色の瞳をした小柄な女性。前髪を白のヘアピンで留めている。明るく高飛車な一面がある。デレクとは息がピッタリで親しげに話をしている。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た。

召喚魔法・氷装:氷の装備を召喚する魔法。装備なので武器だけじゃなく防具も含まれる。


スコット

アイアンランクの冒険者。18才。身長173cm、体重65kg。ピーターの双子の兄。柿色の髪に朱色の瞳をしている。バーナードからの信頼も厚い。おしゃべりな性格で調子に乗りやすい。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た。

風の精霊魔法:精霊の力を借りて、体や武器のどこか1か所に風を纏わせて一撃を叩き込むか、狙いを定めて一気に風による砲撃をぶっ放すかの2通りの使い方が出来る。精密な動きが出来ないが、火力は最高クラス。


ピーター

アイアンランクの冒険者。18才。身長170cm、体重63kg。スコットの双子の弟。スコットと同じ柿色の髪と灰茶色の瞳をしている。短気で長ったらしい話が嫌い。おしゃべりな兄、スコットを嗜めることもしばしば。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た。

炎の精霊魔法:精霊の力を借りて、体や武器のどこか1か所に炎を纏わせて一撃を叩き込むか、狙いを定めて一気に炎による砲撃をぶっ放すかの2通りの使い方が出来る。精密な動きが出来ないが、火力は最高クラス。


〇ローカラトの人々

ジョシュア

町の西の通りにある運送ギルドのマスター。38才。身長は195cmの大男。体重は83kg。元魔鉄ミスリルランクの冒険者で、足のケガを理由に8年前に冒険者を退いた。物腰が柔らかで親しみやすい。夏海に槍の稽古をつけた。寛之と茉由の最初のクエストの依頼主でもある。魔法反射魔法は奥の手としてしか使用しない。直哉たちとの初対面時に逃げ出そうとするマリエルを何度も椅子に座らせて、逃亡を阻止した。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た。

魔法反射魔法:その名の通り、魔法を反射させる魔法。


マリエル

運送ギルドの職員で、入って3年目の新人。18才。身長162cm、体重47㎏。スリーサイズは79/61/87。ライムグリーンの髪をおさげにしている。ダグザシル山脈への旅路において御者を務め、直哉たちをテクシスの町まで送った。直哉たちと初めて面会した日に洋介とぶつかり、顔を赤らめていた。このことで、夏海に少し嫉妬されていた。直哉たちとの初対面時、何度も逃げ出そうとしてジョシュアに阻止された。胸が寂しいことを気にしている。崖道で馬車を揺らさないように注意を促したり、雨が続いた時は無理に進もうとしないTHE安全運転を行なっていた。武装集団との戦いで、武装集団のアジトへと連れ去られた。だが、直哉にアジトの奥で拘束されているのを発見された。直哉たちがダグザシル山脈を登っている間はテクシスの町で待機していた。直哉の墓標が築かれた翌日、テクシスの町を離れた。


セーラ・リラード

冒険者ギルドの東の方にある何でも屋の店主。25才。身長170cm、体重58kg。スリーサイズは89/67/91。明るい雰囲気な女性で、スプリンググリーンの髪にターコイズブルーの瞳をしている。リラード伯爵家の娘。所作が綺麗で、元王国騎士団に所属していた。8年前、クレマンという婚約者が暗殺者によって殺されたことにより、騎士団を辞めた。現在は娘のエミリーとオリビアの2人と共に暮らしている。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た。

糸魔法:魔法陣から糸を繰り出し、対象を拘束したりできる。


エミリー

セーラの娘で、年齢は7才。オリビアの双子の姉に当たる。身長は121cmで、体重は32㎏。スプリンググリーンの髪を後頭部でまとめた活発そうな印象を受ける。マゼンタ色の瞳をしている。母親のセーラによく懐いている。自作の歌に『豆スープの歌』がある。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た。


オリビア

セーラの娘で、年齢は7才。エミリーの双子の妹に当たる。身長は121cmで、体重は32㎏。スプリンググリーンの髪にをハーフツインテールにしており、瞳の色は母のセーラと同じターコイズブルー。本が好きで、人見知りしやすいタイプ。母親のセーラによく懐いている。活字だらけの難しそうな本を読む。直哉たちがダグザシル山脈へと旅立つ日に見送りにやって来た。


〇テクシスの人々

ギンワン

武装集団のリーダーであり、元金ランクの冒険者。22才。身長は198cm、体重は86㎏。シルバーグレーの髪を逆立てたリーダー格の大男で、使う得物は大剣。森林の中での戦闘では紗希を圧倒し、隙を見せたところで撃破した。ビャクヤとムラクモがシデンと戦っているところに割って入り、シデンを退かせた。アジトでの戦いでは、圧倒的な実力で紗希と茉由の二人を同時に相手取るも勝利した。ヒサメを押さえつけている夏海を気絶させ、人質にして脱出しようとしたが、それは叶わなかった。マリエルを攫った理由を直哉たちに説明した。東の国出身。テクシスの町にコカトリスの群れが出現した際には、冒険者を率い先頭切って討伐を行なったことで民衆から尊敬の念を抱かれた。その後の課税騒ぎで町を離れ、武装集団のリーダーとして伯爵の馬車から金品を奪っていた。直哉の小賢しい作戦で、伯爵の悪事を暴くことに成功した。山頂での戦いではコカトリスの群れを相手に圧倒的な力を発揮した。ディアナの攻撃から土属性の障壁魔法で岩壁を作り、みんなを守った。シデンを殺されたことで、魔王軍への怒りが湧き上がっていた。寛之と共に障壁を展開するも、ディアナを食い止めることが出来ず、重傷を負った。直哉の墓標の清掃に来たところで、直哉と再会した。ウィルフレッドに謝罪するために直哉と共にローカラトへと向かうことになった。

土属性の障壁魔法:岩の壁を即座に構築することができる魔法。


ヒサメ

テクシスの町の元銀ランク冒険者。21才。身長は175cm、体重は57㎏。スリーサイズは87/66/93。スカイブルーの髪をポニーテールで纏めた女性。使用する得物は長槍。とっさの判断力に優れている。小屋での戦いにおいて、夏海を槍技でねじ伏せた。燃え上がる小屋から寛之と茉由を助け出すようにアカネに指示を出した。ビャクヤに変態なお願いをされることが多いが、鬱陶しいと思っている。槍術は夏海よりも速度で勝っていたが、夏海との再戦で敗北した。東の国出身。山頂での戦いではコカトリスの群れを相手に圧倒的な力を発揮した。シデンを殺されたことで、魔王軍への怒りが湧き上がっていた。コカトリス壊滅後、ケガ人と一緒に山頂に残った。アカネと共に応援を呼びにテクシスの町へと戻った。直哉の墓標の清掃に来たところで、直哉と再会した。直哉と共にローカラトへと向かうことになった。

氷属性の魔法槍:槍に冷気を纏わせることで攻撃の威力を上げることができる魔法。


ムラクモ

テクシスの町の元銀ランク冒険者。22才。身長は171cm、体重が64㎏。フォレストグリーンの髪をオールバックにしている。使用する武器は弓で、姿を隠しての狙撃はお手の物。森林の戦闘では聖美と交戦し、難なく撃破した。基本的に自由な性格で、集団行動は苦手。集団行動は苦手だが、仲間思いの優男である。ビャクヤと協力し、シデンと交戦するものの勝利することは出来なかった。ギンワンの指示でアカネに同行し、シデンの退路を断った。武装集団のアジトでの戦いでは、聖美と再戦の末に敗北した。東の国出身。山頂での戦いでは祠の前を弓での狙撃を行なって堅守した。シデンを殺されたことで、魔王軍への怒りが湧き上がっていた。ディアナの攻撃の巻き添えを受けて戦闘不能になった。直哉を見殺しにしたことを悔やんでいるアカネを慰めた。直哉の墓標の清掃に来たところで、直哉と再会した。直哉と共にローカラトへと向かうことになった。

風属性の同化魔法:気と同化することが出来る魔法で、敵から姿を見えなくすることができる。


ビャクヤ

テクシスの町の元銀ランク冒険者。20才。身長は180cmで、体重は71㎏。白髪テクノカットの大男で、大斧を扱う戦士。小屋での戦いにおいて、魔法を搦め手として使い、洋介を撃破した。ヒサメのことが好きでよくふざけた態度を取ったり変態な言動をするが、そのことが本人から嫌がられているという自覚は無い。ムラクモと協力してシデンと交戦するも、勝利することが出来なかった。武装集団のアジトでの戦いでは、洋介との激闘の末に敗れ、シデンに広場へと運ばれた。東の国出身。山頂での戦いではコカトリスの群れを相手に圧倒的な力を発揮した。シデンを殺されたことで、魔王軍への怒りが湧き上がっていた。コカトリス壊滅後、祠の奥へと進んだ。大空洞では直哉からの頼みで、紗希の元へと駆け付けた。茉由と大空洞を脱出したアーシャを追撃した。直哉の墓標の清掃に来たところで、直哉と再会した。直哉と共にローカラトへと向かうことになった。

召喚魔法・光装:光の装備を召喚することができる魔法で、汎用性が高いという長所がある。


ミズハ

テクシスの町の元魔鉄ランク冒険者。21才。身長は171cm、体重は54㎏。スリーサイズは85/64/92。ラピスラズリの短髪をカチューシャ編みにしている。森林の戦闘では霧を作り出していた。どこか儚げな雰囲気を纏っている。拘束したマリエルの傍らに立っていたが、直哉を話の中で隙を突いて気絶させたが、罪悪感を感じていた。だが、マリエルを連れて脱出する際に直哉たちに気絶させられた。東の国出身。山頂での戦いでは祠の前を投擲ナイフを用いて堅守した。シデンを殺されたことで、魔王軍への怒りが湧き上がっていた。ディアナの攻撃の巻き添えを受けて戦闘不能になった。直哉の墓標の清掃に来たところで、直哉と再会した。直哉と共にローカラトへと向かうことになった。

霧魔法:霧を広範囲に展開することが出来る魔法。


アカネ

テクシスの町の元銀ランク冒険者。20才。身長は160cm、体重は46㎏。スリーサイズは80/60/86。サーモンピンクの髪をウェーブがかったボブスタイルの髪型に、セスタスを装備した小柄な女性。小屋での戦いにおいて、炎の虎を召喚して茉由を撃破し、自ら格闘術を用いて寛之を撃破した。ヒサメから指示で、燃え上がる小屋から寛之と茉由を救出した。ギンワンの指示で小屋にいるシデンの仲間を炎の虎を操って、襲わせた。武装集団のアジトでの戦いでは、寛之の股間を蹴り飛ばしたりして苦しめたが、激闘の末に敗北した。東の国出身。山頂での戦いでは炎の虎を召喚して、祠の前を堅守した。シデンを殺されたことで、魔王軍への怒りが湧き上がっていた。コカトリス壊滅後、祠の奥へと進んだ。大空洞では直哉からの頼みで、紗希の元へと駆け付けた。ヒサメと共に応援を呼びにテクシスの町へと戻った。直哉を見殺しにしたことを悔やんでいる。直哉の墓標の清掃に来たところで、直哉と再会した。直哉と共にローカラトへと向かうことになった。

召喚魔法・炎獣:炎の獣を召喚することが出来る魔法。


シデン

テクシスの町の魔鉄ランクの冒険者。20才。身長は170cm、体重は64㎏。天然パーマがかったアメジスト色の髪を持つ男。使用する武器はサーベル。ノリが軽く飄々とした雰囲気があるが、剣士としては非常に優秀である。寛之たちと武装集団との戦いのあった小屋までやって来て、寛之と茉由、洋介、夏海の4人の傷の手当てを行なった。ビャクヤ、ムラクモを同時に相手しても互角以上に戦った。ギンワンの策略によって、一時的な撤退を強いられた。寛之の頼みを快諾し、直哉と紗希、聖美を森から連れ戻した。その後で、寛之たちをテクシスの町に連れて帰った。直哉たちに武装集団のアジトを潰す協力依頼をした。武装集団のアジトでの戦いではアカネの召喚した炎の虎を直哉のアシストもあって撃破した。東の国出身。テクシスの町に起こった出来事を直哉たちに説明した。最初はギンワンたち武装集団と提携していたが、伯爵に部下たちが家族を人質に取られたことで、武装集団を討伐せざるを得なくなった。だが、直哉の小賢しい作戦で、伯爵の悪事を暴くことに成功した。抜刀の速度が速く、視覚で捉えることが出来ないほど。山頂での戦いではコカトリスの群れを相手に圧倒的な力を発揮したが、空中にいるアーシャを仕留めようと跳んだところをディアナの攻撃で心臓を貫かれて死亡した。葬式には町中の人々が参列し、街中が悲しみに暮れた。

雷属性の身体強化魔法:体中に雷を纏わせることが出来る身体強化魔法で、武器に雷は纏わせられないという欠点がある。


伯爵

テクシスの領主。身分が自分より高い人間の言うことしか聞かない。民をぞんざいに扱い、より良い爵位を得るために自分より位の高い貴族たちへ貢物を多く送っていた。町にコカトリスの大群が押し寄せた際には兵に自分の屋敷だけを守らせた。そんな悪政を続けていたが、直哉のハッタリによってテクシスの領主から退く羽目になった。


〇魔王軍

ユメシュ

暗殺者ギルドのマスターであり、魔王軍総司令でもある。聖美をさらった張本人。魔力が視覚化できるほどに多い。魔王ヒュベルトゥスからの命令で暗殺者ギルドを設立し、王都で暗殺者たちを使って貴族の関係性や王国の情報を得ていた。正体は八英雄の一人であるセルゲイ。家族が何者かによって殺されたのちに王都から姿を消した。べレイア平原でユメシュから闇の魔術と魔法の力を受け継ぎ、魔王軍へと加入した。また、儀式の際に身長も以前より20cmほど高くなっている。髪の色は紫だったものが黒に変わっていたが、毛先だけは紫のまま。儀式後はユメシュから名を受け継いでその名を名乗っている。


ディアナ

ウェーブのかかった腰元まで届く長さの暗緑色の髪をもつ女性。直哉たちに苦戦するサイモンとアーシャを叱責した長身の女。得物は長槍。ユメシュからの指令で大空の宝玉を入手するためにダグザシル山脈へ軍を率いてやって来た。人間を下に見ているが、魔王軍の中では差別意識はマシな方である。戦場における指示が迅速かつ的確。ギンワンと寛之の障壁を軽々と打ち破り、重傷を負わせた。ドローレムを一撃で消し飛ばした。聖美の腹部を槍で貫き、風で抉ったりした。ダグザシル山脈での戦いの後、西の大陸にあるヴィシュヴェ帝国への遠征軍の指揮を任された。


アーシャ

ミディアムヘアーにした若緑色の髪をもつ魔人。二振りの短剣の二刀流を使う。ハーピィの群れを率いていた。飛翔魔法を用いて、紗希と互角に戦った。ディアナからの指示で、ハーピィを率いて祠の内部に入った。ドローレムが出現した際には紗希に討伐させて、紗希が弱ったところで横から大空の宝玉をかっさらおうとした。ディアナによって、聖美がなぶられるのを見て目を背けていた。大空の宝玉入手後は一足先に魔王城へと帰還した。

飛翔魔法:空を飛ぶ魔法で、空中を素早く移動することが出来る。


サイモン

灰緑の髪を逆毛にした魔人。使用する武器は大槌で、薙ぎ払いは掠めただけで旋風を巻き起こすほど。コカトリスの群れを率いていた。人間を見下している節がある。洋介と夏海の連携の前に苦戦を強いられた。ディアナからの指示で、山頂にいる人間の始末を一任された。風属性の身体強化魔法を使用して、洋介と夏海を追い詰めたが、直哉によって風属性の身体強化魔法が破壊されたり、崖から落とされたりとやりたい放題された。崖から落ちた後、死ぬことなく祠で直哉に戦いを挑み、死亡した。

風属性の身体強化魔法:体中に風を纏わせることが出来る身体強化魔法。


レティーシャ

くるわ言葉を使う乳白色の長髪をもつ女。髪の色と同じ色の一対の翼を持っている。顔も体のパーツも人形のようにきれいに整っており、瞳の色は碧色。アスクセティの森にある遺跡を襲撃した。ヴィゴールに深手を負わせたジェラルドに対して警戒感を示していた。ユメシュからの指示で、ジェラルドの捜索に当たった。


ゲオルグ

真紅の髪をしており、毛先だけが朱色になっているタンクトップ姿の男。身長は2メートル近い。ユメシュに対して反抗的な態度を取る。軍を率いてセベマの街を火球で消し去った。ヴィゴールに深手を負わせたジェラルドに対して警戒するどころか、好戦的な意欲を示していた。レティーシャに変わって、魔族領の防衛を任された。


ザウルベック

氷のエレメントを司る眷属で、ベルナルドに変わって魔王から派遣されてきた白髪頭をした初老の男。立派な髭を蓄えている。使用する武器は大鎌。ユメシュから兵を率いて竜の国の手前に広がるザルモトル雪原に陣地を構築し、人間と竜の国の行き来を断つという指令を受けた。ザルモトル雪原にある村を氷漬けにし、そこでクラレンスと交戦した。だが、戦いの最中に現れたジェラルドに深手を負わされ、撤退した。


宝玉を介してユメシュと話をしていた男。南の大陸からスカートリア王国のある中央大陸へと向かっている。


〇スカートリア王国

クラレンス・スカートリア

スカートリア王国の王子で、八英雄のアンナ・スカートリアとクリストフ・スカートリアの息子。18才。身長171cm、体重は64㎏。短めの銀髪を揺らし、切れ長の目を持つ。服装は上下ともに白で統一されており、黒を基調としたマントを上から羽織っている。ウィルフレッドの甥に当たる。貴公子ぶったところが女性から人気。直哉との戦いに敗北したのち、過剰に攻撃したことを謝罪し和解。ザルモトル雪原の村で、ザウルベック率いる魔王軍と交戦した。苦戦を強いられるも、危ないところをジェラルドに助けられる。竜王からの威圧感に押しつぶされそうになっていた。ラモーナとの決闘に打ち勝った。直哉と紗希の二人を意識している。ジェラルドと模擬戦を行うも、歯が立たずに敗北した。

八竜剣:古代魔法の一種で、竜殺しの力を秘めた8つの属性を操る魔法剣。通常の魔法剣と違うのは刃を飛ばしたりして攻撃が出来ないこと。威力は絶大で竜の皮膚を斬り裂くほど。


ライオネル・ヒューレット

八英雄のレイモンド・ヒューレットの息子で、20才。身長195cm、体重が84㎏。クラレンスの親衛隊を務めている。オリーブ色の髪を持ち、全身を黒の甲冑で覆っている。扱う武器は大戦斧。戦闘の実力としては銀ランクの冒険者に迫るものがある。見た目に反して、動きが早い。ザルモトル雪原の村で、ザウルベック率いる魔王軍と交戦した。苦戦を強いられるも、危ないところをジェラルドに助けられる。竜王からの威圧感に押しつぶされそうになっていた。ジェラルドと模擬戦を行うも、歯が立たずに敗北した。

獣化魔法:見た目を獣に変化させ、身体能力を大幅に強化する。パワーやスピードはもちろんのことだが、肉体の耐久性も引き上げる。


エレノア・レステンクール

八英雄であるフェリシア・レステンクールの娘で、レベッカの姉。身長175cm、体重は57㎏。スリーサイズは88/67/95。クラレンスの親衛隊を務めている。金髪をツーサイドアップにしており、白のローブに身を包んでいる。戦闘の実力としては銀ランクの冒険者に迫るものがある。ウィルフレッド曰くレベッカより少し胸が大きい。杖術と格闘術の腕前には目を見張るものがある。ザルモトル雪原の村で、ザウルベック率いる魔王軍と交戦した。苦戦を強いられるも、危ないところをジェラルドに助けられる。竜王からの威圧感に押しつぶされそうになっていた。母のフェリシアに比べると、頭が弱い。ジェラルドとの模擬戦でケガをしたクラレンスを観客席まで運んだ。

土の精霊魔法:精霊の力を借りて、体や武器のどこか1か所に土を纏わせてを叩き込むか、狙いを定めて一気に土砂による砲撃をぶっ放すかの2通りの使い方が出来る。また、土の硬さを使い分けることができ、多彩な攻撃ができるのが他の精霊魔法とは一線を画す。


レベッカ・レステンクール

八英雄であるフェリシア・レステンクールの娘で、エレノアの妹。身長は171cmで、体重が54㎏。スリーサイズは86/65/92。クラレンスの親衛隊を務めている。金髪をワンサイドアップにしており、白のローブに身を包んでいる。戦闘の実力としては銀ランクの冒険者に迫るものがある。ウィルフレッド曰くエレノアより少し胸が小さい。風の装備を入れ替える速度が速い。ザルモトル雪原の村で、ザウルベック率いる魔王軍と交戦した。苦戦を強いられるも、危ないところをジェラルドに助けられる。竜王からの威圧感に押しつぶされそうになっていた。ジェラルドとの模擬戦に負けたライオネルの傷の手当てを行なった。

召喚魔法・風装:風の装備を召喚する魔法。装備なので武器だけじゃなく防具も含まれる。


マルケル・ガリエナ

八英雄のランベルト・ガリエナの息子で、18才。身長が176cmで、体重68㎏。クラレンスの親衛隊を務めている。戦闘の実力としては銀ランクの冒険者に迫るものがある。コバルトブルーの髪をツーブロックにしている。前腕部に籠手、鎧も付けずに紫色の闘衣バトルクロスを着ただけの身軽そうな服装をしている。ザルモトル雪原の村で、ザウルベック率いる魔王軍と交戦した。苦戦を強いられるも、危ないところをジェラルドに助けられる。竜王からの威圧感に押しつぶされそうになっていた。ジェラルドと模擬戦を行うも、歯が立たずに敗北した。イリナに惚れていることをジェラルドに指摘されるも、即座に否定した。

氷の魔法拳:拳に冷気を纏わせるだけのシンプルなモノだが、格闘術を心得ている者にとってはありがたい魔法で、触れたモノを凍らせる。


イリナ・シュトルフ

八英雄のシルヴェスター・シュトルフの娘で、18才。身長156cm、体重は43㎏。スリーサイズは78/59/84。クラレンスの親衛隊を務めている。戦闘の実力としては銀ランクの冒険者に迫るものがある。緋色の髪をセミショートにしている。装備は腰あたりに短剣が2本とブレストプレートだけ。ザルモトル雪原の村で、ザウルベック率いる魔王軍と交戦した。苦戦を強いられるも、危ないところをジェラルドに助けられる。竜王からの威圧感に押しつぶされそうになっていた。ジェラルドと模擬戦を行うも、歯が立たずに敗北した。

植物魔法:地面から植物を生やすもので、主に防御の方に重点を置いた魔法。


〇竜の国

竜王

その場を支配するほどの威厳を感じさせる存在感を放つ。20年前同様、最初は人間との同盟を鼻で笑っていた。だが、クラレンスがラモーナに打ち勝ったことでスカートリア王国との不可侵条約を結んだ。


ラモーナ

竜の国の姫。身長176cm、体重58㎏。スリーサイズは88/67/95。可愛らしい声をしている。ウィスタリア色のウェービーロングヘアをした雪を連想するほどに色の白い肌をしている。直哉や紗希、聖美などの知り合いを変わった呼び方をする。直哉と同様、竜の力を使用できる。使う竜の力の属性は毒。直哉の家に寝泊まりしている。魔王軍が攻めてきた一件以来、直哉へのスキンシップが増えたが、本人には迷惑がられている。直哉から賢竜の力を持っていることを打ち明けられた。商業都市ハーデブクで武術大会の本選を見た。クラレンスとの決闘では、八竜剣を使われることを恐れたことが敗北につながった。


ラターシャ

ラモーナの護衛を務めている。身長が181cmで、体重が62kg。スリーサイズは85/69/92。ポニーテールにしたチョコレート色の長髪に袖なしの鎧を着用している。身長より少し長めの槍を愛用している。直哉と同様、竜の力を使用できる。使う竜の力の属性は砂。直哉の家に寝泊まりしている。直哉に対して当たりが強かったが、魔王軍が攻めてきて以降は直哉をフルネームで呼ぶようになった。直哉から賢竜の力を持っていることを打ち明けられた。商業都市ハーデブクで武術大会の本選を見た。ラモーナとクラレンスの決闘では審判を務めた。


〇その他

ジェラルド/薪苗宗正

他の7人の英雄が総がかりで戦ってもかすり傷の一つも付けられなかったほどの圧倒的な強さを誇る。20年前の王国軍総司令で、魔王グラノリエルスを討伐した張本人。平民上がりの英雄として、最も人気がある英雄。取られた異名は“魔法の破壊者”。17年前に消息を絶っていたが、正体は直哉と紗希の父、薪苗宗正。背には漆黒の鞘に収められた2m近くの長さはあるだろう大太刀を斜めに背負っている。漆黒のマントにはスカートリア王国の紋章が金色の刺繍で刻まれている。直哉に手紙を残し、大空の宝玉の入手するように依頼した。ザルモトル雪原でザウルベックと交戦し、あと一歩のところまで追いつめたが、逃げられてしまった。ザウルベックとの戦いの後は、クラレンスたちを竜の国へと案内した。王都へと戻る前にクラレンス、ライオネル、イリナ、マルケルの4人と模擬戦を行ない、いずれも勝利した。

魔法破壊魔法:魔法を破壊する魔法。ただし、射程範囲は自分から半径1m以内しかない。


ドローレム

大空の宝玉の守護者。ドラゴンの骨で造られたゴーレムで、ドラゴンの骨は世界で2番目の硬度を誇る金属であるアダマンタイトに匹敵する硬度である。尻尾での薙ぎ払いで紗希を戦闘不能にしたりと圧倒的な戦闘力を誇ったが、ディアナに一撃で破壊された。その後、復活したところにやって来た直哉と戦うが、敗北し消滅した。

腐敗の炎フランデコロプシオン:炎に焼かれたモノを生物、物質問わず腐敗させるブレス。直撃すれば、まず助かることはないという恐ろしいブレス。


イシュトイア

滅神剣はオリハルコンで造られた剣であり、世界最高の剣。90年前にゲイムの地下迷宮に祀られたが、ゲイムの孫によって、大空洞の崖下に建っていた祠の祭壇に再封印された。直哉に封印を解かれ、共にサイモンを撃破した。サイモン撃破後は直哉と行動を共にしている。また、人間の姿にもなることができ、その時の姿は真っ白なセミロングの髪に黒いローブを纏った少女である。

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