第16話

 食後、俺たちは話し合った。


 寮母さんは食べ終わったお皿を片付けながら言う。


「しかし困りましたね。男の人と住むことになるなんて想定外です」

「すいません……。俺もついさっき知って…………」

「そうですか。まあ理事長にもお考えがあるんでしょう。あの方の命令は絶対ですから」


 そういやまだ理事長には会ってないないな。

 面接で会ったきりだ。


 理事長は黒髪の美人で、かなりの爆乳だった。

 きっとこの学園で一番大きな胸の持ち主だろう。

 さらし姿に眼帯をしていて強そうだった。

 できれば逆らいたくはない。


 桃音は寮母さんのお手伝いをしている。

 皿を洗うたびに大きな胸がたぷたぷ揺れた。


「でもどうしよっか? お風呂だって一緒に入るわけにはいかないでしょ?」

「当たり前です。そうですね。では夕食後の一時間を男子の、その後を女子の入浴時間にしましょう。いいですか?」


 寮母さんの問いに俺は頷いた。


「はい。なんかすいません。俺のせいで」

「いえ。お気になさらないでください」


 寮母さんは辺りを見渡した。


「あれ? そういえばクレアさんは?」


 由比はテーブルを拭きながら答えた。

 前かがみになるせいで谷間が見える。


「見てないわね。どうせ部屋にこもってアニメでも見てると思うけど」

「あれだけ夕食の時間は守ってくださいと言ってるのに。仕方ないですね。誰か会ったらお風呂のことを言っておいてください」

「わかったわ」


 風香もお皿を運びながら頷いた。


「わかりましたってきゃっ!?」


 急に風香が足を滑らせた。


「おっと!」


 運良く後ろにいた俺は風香を受け止めた。

 しかし掴みどころが悪く、風香の巨乳を鷲掴みにしてしまう。


「はうっ! 強いですぅ!」

 俺は間違えて風香の胸を揉んでしまった。

 すると胸の先端がむくむくと大きくなる。


 俺はとっさに手を離した。


「わ、わるい!」

「い、いえ…………。こちらこそすいません…………」


 そう言いながら風香の顔は赤くなっていた。

 キャミソールの上からでも胸の先の形がはっきり分かる。

 

 風香はお皿を起き、胸を手で押さえながら俺を見つめた。

 息が荒い。

 瞳の中にハートが見える。


 俺は他の女子からの視線にも気づいた。


「こ、これは風香を受け止めようとしてだな」


「「いいなあ……」」


 桃音と由比が同時につぶやく。


「は? え? いいなあ?」


 俺はよくわからないまま混乱していた。

 こういうときは逃げよう。


「お、俺、先に風呂入ってきます!」


 そしてそのまま俺は食堂から走り去った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます