第12話

 礼拝堂は中も豪華だった。

 窓はステンドグラスになっていて、高そうな絵画が飾ってある。

 横長の椅子がずらりと並び、ろうそくの光で照らされていた。


「おおー…‥……」


 天井が高い。

 本当にヨーロッパに来たみたいだ。

 

 俺が関心していると由比が言った。


「驚くのも無理ないわ。ここはこの学園でも一番特別な場所だからね」

「特別?」


 俺の問いに風香が答える。


「な、なんでも学校の創設者が崇拝している神様がいて。そのために作ったそうなんです」

「神様?」


 桃音が前方を指差した。


「あれだよ」

「…………なんだ、あれ?」


 俺は驚いた。


 そこにあったのは大きな白い彫刻だった。

 美しい長髪の女性が彫られている。

 草の冠をかぶり、裸のまま優しくほほえみ、両手を広げていた。


 俺が驚いたのはその胸だ。

 見たこともない大きな乳房をぶら下げていた。

 胸がへそのあたりまであり、その下の股間は葉っぱのレリーフ一枚で隠していた。

 彫刻なのに柔らかそうで綺麗だ。

 

 この胸の前では桜井先生や村口先生の爆乳でさえ小さく見える。

 俺がその美しさに圧倒されていると風香がこの神様について説明してくれる。

 

「これが『たわわの女神』と呼ばれる多和輪学園の象徴です。この土地の繁栄を願って形どられているそうです」

「なるほど……。豊穣の女神ってわけか…………」


 由比が腰に手をあてた。

 巨乳が左右に揺れるけど、女神の前じゃまるで小さい。


「元々ここは神様を祀る神聖な土地だったそうよ。だけど次第に荒れ果て、それを創設者が買い取って学園を作ったってわけ」

「それにしても大きな胸だな」

「この土地では胸が大きな女性が生まれるとその家は栄えるって伝説があったんだって。それにあやかったみたいね」

「要は願掛けってことか」


 桃音は楽しそうに笑った。


「これだけ大きいと大変だろうなー。あたしでも肩が凝るのにー」


 桃音はトントンと肩を叩く。

 大きな胸がそれに合わせてたぷたぷ揺れる。


 それにしても綺麗な像だ。

 本当に人がそこにいるみたいに感じる。

 圧倒的な爆乳は迫力満点だ。

 やけにリアルで乳輪も乳首も大きめだった。


 俺が像を見ていると、風香がなぜか悲しそうにした。


「実は……、女神様にはある伝説があるんです……………………」

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