第9話

 村口先生は職員室に来ていた女子生徒を見つけて呼んだ。


「広瀬風香さん。ちょっと来てくれる?」

「は、はい……」


 風香と呼ばれた女子生徒がこっちに来る。

 人見知りなのか少し怯えている。

 前髪はぱっつんと切られ、後ろ髪は肩の辺りまで伸びていた。

 手には白い手袋をしている。


 そして風香の胸も大きかった。

 さっき会った由比よりさらに大きい。

 桜井先生や村口先生ほどの爆乳じゃないにしろ、立派な巨乳を揺らしている。


 村口先生は風香に俺を紹介する。


「この人が今日からうちのクラスを担当する牧野先生」

「よろしくたのむよ」


 俺が風香に笑いかけると、風香は自信なさそうに頷いた。


「ひ、広瀬風香です……。クラス委員をやってます。よろしくお願いします」

「広瀬さん。悪いけどこれから進路相談するときは牧野先生にしてね」

「え?」


 風香は不安そうな顔で俺を見上げ、こくりと頷いた。

 村口先生は心配そうに笑った。


「それとあとで牧野先生に校内を案内してあげて」

「わ、分かりました」


 風香は俺を見て顔を赤くしたあと、慌ててお辞儀した。

 そのせいで胸がゆれ、谷間がくっきりと見える。


「たのむな」

「は、はい!」


 俺が風香の頭を撫でると、風香は真っ赤になった。


 それを見て村口先生がほほ笑む。

 俺は時計を見た。


「じゃあ、そろそろ行くか」

「いってらっしゃい。がんばってね」


 村口先生は手を振って、俺と風香を見送った。


 俺の前を歩く風香。

 後ろからでも胸がたぷたぷ揺れるのが分かった。


「風香は進路相談に来たのか?」

「え? えっと、はい……。少し困ってて」

「そうか。俺が力になれるならなんでも協力するよ」

「ほ、本当ですか?」


 風香は明るくなったと思えば、すぐに顔を赤くした。


「で、でも牧野先生に見せるのは……」

「見せる? 成績表とかか?」

「いえ……」


 風香は恥ずかしそうに自分の胸を触った。

 よく見えないけど、悩みながら揉んでいるみたいだ。


 風香は振り返り、困った風に笑った。


「そ、そのうち相談させてください……」

「おう。遠慮せずにいつでも来い。つっても俺の人生経験なんてあってないようなもんだけど」


 俺が笑うと風香も笑った。

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