第3話

 突然目の前に現れたのはもこもこした羊だった。

 まん丸してて可愛らしい。


 その後ろからさっきいた巨乳美少女が慌てて走ってきた。

 大きな胸が激しくぷるんぷるんと上下している。


「メロンちゃん! ストップだよ!」

 

 しかし羊は言うこと聞かず、俺に向かって突進してきた。

 階段の一番上にいた俺はその羊に跳ね飛ばされる。


「なんだこれってうわあああああああああああぁぁぁっ!?」


 気づくと俺の体は宙に浮いていた。

 そしてそのままゴロゴロと階段を転がり落ちる。


「わああああああああああぁぁぁ! 誰か助けてくれええぇぇ!」

 

 回転している途中、ふと下に銅像が見えた。

 あれにぶつかれば死ぬ!

 だけど体は言うことを聞いてくれない。


 やばい! ぶつかる!

 俺が死を覚悟した時だった。


 ぽよん。


 頭に柔らかい感触を感じた。

 それと同時になにかに受け止められて落下が止まる。


 体中痛いが、どうにか助かったらしい。

 

「痛てて…………」


 薄れゆく意識の中で、誰かが声をかけた。


「大丈夫ですか?」


 霞む視界の中でも分かった。女だ。

 

「あり……がと…………」


 俺はお礼を言うと意識を失った。

 最後に誰かが保険の先生を呼ぶのが聞こえた。

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