音楽で人が殺せる世界の従軍記

作者 清水 涙

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★★★ Excellent!!!

まだ序盤のみのReviewになりますが、
「楽器を武器に」という発想に興味をひかれました。

たしかに金管や木管等の吹奏楽器の音には炸裂するような迫力があり、我が家でも吹奏楽器の練習をし始めるとペットが避難を開始するので、楽器=音の武器の図式に納得でした。

少女達が、この武器を手に、どのように成長していくのか、とても楽しみです。

★★★ Excellent!!!

魔法に関して『音』と言うファクターは大変に重要な部分です。

魔法を使う時に『呪文を唱える』と言う行為は私の個人的見解では『歌を歌う』と言うのがわかりやすい表現でしょう。

反響した『音』で天変地異を起こし、身体に『音』が響く事で細胞を活性化され、一定の『音』の振動は脳内のニューロンを走る電気信号を刺激し『天』と共振共鳴を行う。


世界中のあらゆる儀式には『音』があり、それがカルチャーの原点である。


だから『楽器』が『魔法』を奏でると言う、この物語は刺さるのです。非常に利になっている。

一度の御拝読宜しく御願い致します。


★★★ Excellent!!!

まだ序盤しか読めてませんがさらさらと読めるアクの少ない文体としっかりと練られた世界観にグイグイ引き込まれました。
武器にもなるものを無意識に鍛えていること。例えば柔道や相撲、弓道などいかついイメージを持つものたちにはなんの注意も払わないのに楽器を持つ少女たちが武器になるという違和感には、はっとさせられました。
発想と表現どちらもすばらしいです。
素敵です。

★★★ Excellent!!!

テーマは音楽。
舞台は戦争が絶え間なく続く欧州。
そして物語を担うのは立場の異なる少女二人。


音楽がただの娯楽ではなく、兵器として扱われる。
にもかかわらず、少女の憧れは現実世界に生きるごく普通の少女達と変わらない。
戦争の激しさと少女への差別、親友である主人公のジレンマなどが伝わってきて、同じくもどかしい気持ちになる。
スカッとする展開はまだないけれど、一緒に見守っていきたい。

★★★ Excellent!!!

 音楽と戦争をテーマとした作品は、まあそれなりに存在する。

 それらの作品の中で音楽は、平和の象徴、和平のための手段、争いを収めるためのファクターであり、戦争のもの悲しさ、悲惨さを強調するための舞台装置であることがほとんどだ。

 しかしこの作品において、音楽は娯楽であると同時に『人殺しの道具』である。
 城壁を崩し、敵軍を崩壊させ、兵士の肉と骨を抉る。そういった物理的な破壊力を伴った、『効率的な戦争兵器』に他ならない。

 物語に登場する二人の少女(恐らくメインキャラクター)は、それぞれ向き合い方は違えど音楽を心から愛している。
 そんな少女たちが戦場において、自分たちの愛するもの《音楽》によって人が死んでいく様を直視したとき、物語はどう動き出すのだろうか。

 二人は励まし合いながら、それでも音楽を愛し続けるのだろうか。
 それとももっと鬱屈とした、目を背けたくなるような展開が待ち受けているのだろうか。

 どちらにせよ、物語はまだ始まったばかり。
 早めに追いかけておいて良かった。そう思わせてくれる作品になると、私は今から感じています。

★★★ Excellent!!!

音楽が力を持つ世界で、
敵国民の血を引く異端の少女を取り巻く環境が鮮明に描かれており、
さまざまな表現で、感情を色鮮やかに表現しているところが魅力的だと思いました!

音楽が、魔法となる。
昔、どこかの本で読んだことのある設定なのかなと思いましたが、
全然そんなこともなく、おそらく、作者の清水 涙さんは音楽への愛と知識が豊富でなのだろうなと思わせられるような、細やかな設定のある作品だなとおもいました。

非常に読みやすいですし、序盤から世界観が分かりやすいので、
頭を悩ませることなく、すらすらと読めそうです。

ぜひぜひオススメいたします!