音楽で人が殺せる世界の従軍記

作者 清水 涙

500

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★★★ Excellent!!!

「武楽器」と呼ばれる、文字通り武器となる楽器を奏して戦う、若き軍人たちの物語です。

幼い頃からの親友同士、エーカとルチア。
友情を育みながら、二人はそれぞれの楽器を駆使し、それぞれの立場で戦争、国家について模索しながら成長していきます。

交響楽団や吹奏楽団で使用されるさまざまな楽器が多数登場。
楽器によって特性が違うのはもちろん、奏でる曲目によって効果が変わるので、ひとつの楽器でも多彩な戦術が広がります!
クラシック好きなら、脳内で曲や音色が再生され、テンション上がること間違いなし!

華麗なる奏曲が飛び交う、激しい戦闘をくぐり抜けながら。
戦争とは、国家とは、祖国とは……。
少女たちは常に迷い、傷つき、厳しい選択を迫られます。
過酷な運命に翻弄され涙を流す、可憐なエーカとルチアを心から応援せずにはいられません。

まだ連載中とのことで、今後も様々な武楽器による戦術バリエーションが期待できます。
「音楽」と「軍事」のコラボが生み出した、迫力満点の戦闘シーンと魅力的なキャラクターを、心ゆくまでお楽しみください!

★★★ Excellent!!!

「第一楽章」まで読みました

愛しい人との別れは、人を旅立たせる大きな力になるのでしょうか?
章のタイトルを見たとき、まずはストラヴィンスキーの「葬送の歌」を想起したのですが
ここまで読み終えた今、頭の中に鳴り響いているのは、アニソンシンガー
ReoNaさんの「葬送の儀(うた)」でした

この先のエーカとルチアの物語に着目です

★★★ Excellent!!!

ただひたすらに悲しい。でも、美しい。
この世界では音楽が武器になる。トランペットが音響弾を発射し、ホルンは空を舞い、フルートの旋律は人を狂わせる。

一見突飛すぎる世界観だが、圧倒的物量の設定と綿密な筆致で読者をぐいぐい引っ張り、物語世界へ放り込む力を持つ。
吹奏学の経験がある方、戦記ものが好きな方、少女同士の友情を好む方へ特におすすめしたい。


主人公エーカは素晴らしい吹奏の腕を持つが、彼女は世界を変える力は持たない。タイトルの通り、「音楽で人が殺せる世界」で歴史に翻弄される一市民だ。
与えられた運命の中で己の命を燃やし、迷いながらも愚直に生き続けるエーカが、ほんの少し周囲を照らし、彼らの生を輝かせる。

いつかその光が、世界を灯す明かりとなりますように。

★★★ Excellent!!!

どうも初めまして。
最初のOPを開いた時点でもう解りました。
コレ面白いです、絶対。
イヤ、久しぶりに見ましたよ、こんな綺麗な文体は。
並々ならぬ読書量とその知識を伝える技巧(テクニック)が
なければこんな文章は描けません。
そして読者への配慮としてきっちりルビが振ってある。
(メンドいんですよねこの作業……('A`))
小説は作者の「人間性」が如実に出るといいますが
正にその通りですね。
まだ序盤なので先の伸びしろが未知数なのも楽しみな所。
だから星は一つ開けて置きますネw
ソレでは。ノシ

★★ Very Good!!

敵国と母国のハーフである黒髪の少女エーカは、天真爛漫で純粋無垢な音楽に好奇心を寄せる女の子。
戦争中であり、敵対する二つの国の間で、葛藤し、人種差別めいた同級生からの嫌がらせに心をすり減らすなか、親友であるルチアに支えられ、やがて、純粋な少女エーカは、この世界では人殺しの兵器である、楽器に手を出すことになる。
ルチアがエーカを想っているのが、文章から沢山伝わってきます。エーカにとって、ルチアは、救いなのか、それとも、そうじゃなくなってしまうのか。10話までしか読んでいないのでここまでしか書けませんが、続きが気になる、シリアスな物語です。現代人にも通じるエッセンスが随所に見受けられるお話ですので、ぜひ、御一読ください!
In this story, the weapons is the music instruments.
People use music instruments to murder in wars.

★★ Very Good!!

※作品は絶対評価したいので星の数は適当です(二つ星固定)。
※33話まで読んだ感想です。

音楽武器。魅力的な響きです。誰もが書いてみたいと思う題材ゆえに、被るわけです。そこをこの作品は、楽器は兵器だ、ということが強調し、重低音がズシッと来るハードロックな物語にすることで、差別化をはかっています。

概要にある通り、少年漫画用のストーリーだったということですが、確かにこれだとちょっと厳しいものがあるかなと思いました。少年漫画らしい「(内容はどうあれ)海賊王になる!」とか「(中身はどうあれ)火影になるんだってばよ!」とか、いうなればお気楽さがない。終始一貫して、「悲しいけどこれ戦争なのよね」と、我らの心の中のスレッガーさんが語り掛けてきます。

しかしだからなんだというのだ。俺たちにはカクヨムがあるじゃないか。創作の火を絶やさなかった作者に敬意を表します。

主要な登場人物はエーカとルチア。ちょっと独断と偏見で紹介してみましょう。


〇エーカ―――本作品のヒロインで主人公。十歳くらい。どっかの城郭都市に暮らす少女で、鍋の具材は豆腐が好き(※追記 レビュー主の読み違いで、豆腐が好きだったのはルチアの方だったと判明しましたので、訂正を入れておきます)。
 混血の被差別民だが、まさに絹ごし豆腐の如き清い心を持ち、同級生たちからの嫌がらせやいじめにも笑顔で耐え抜く高野豆腐メンタルだった。
 が、「お前も煮詰めてグズグズの焼き豆腐にしてやろうかー」とやってきた(※言ってません)帝国の侵攻からは、現実の厳しいハードタックルを受け、生存欲求をノックオンしかけた。親友ルチアのリカバリーでなんとかなるも、今もって涙の枯れ果てたおから状態である。エーカの戦いはこれからだ!


〇ルチア―――ヒロインで狂言回し。序盤の有能解説役。笑わない女。エーカのときみたく紹介にネタを混ぜられない最後までシ… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

ファンタジーや少女のタグが苦手な方にこそ、読んでいただきたいと思いました。
ファンタジーでありながら、ここまで生と死、愛と悲しみをリアルに感じるこの小説は、読み手に何らかの衝撃を与えます。
『音』を『楽しむ』音楽が殺傷兵器に変わる時、人は何を楽しむことができるのでしょうか。
それは、二人の少女が駆け出す未来に繋がるのでしょう。

★★★ Excellent!!!

吹奏楽部に入ったのをきっかけに、吹奏楽、楽器に関係する作品を探しているなかで見つけて、とても面白いと思いました。
語彙や背景までしっかり作り込まれていて素晴らしいと思いました。
楽器を使って戦争をするということに目を背けたくなりますが、思わず続きが気になってしまいます。
楽器に関わる人には是非とも読んでもらいたいです。

ただ、ひとつ言いたいことは、ユーフォニアムも出してください。
理由:自分の担当楽器だから。マイナーで目立たないけど、是非ともお願いします。

★★★ Excellent!!!

第1楽章『葬送歌』までを読んでのレビューです。

しっかり作り込まれていて、書き方もWebに合わせてあるのでとても読み易かったです。普段はあまり一気読みをしませんが、この作品は㉗まで読んで、もう一度頭から読み返しました。

音楽が武器となっている設定以上に、戦争に少女が利用され、面白いというより現実感があって私には辛かったです。それは、楽器がライフル銃に書き換われば、どこかの紛争で実際に行われているであろうことだからです。

第2楽章以降に、少女たちがどう生き、戦争にどう向き合い、その先に何を見るのか、続きを楽しみに待ちたいと思います。

★★★ Excellent!!!

子供の頃B-29の記録映像を見た時に「こんな美しい飛行機なんだ」と驚いたことがあります。
格好良く、美しいものが多くの人々を殺す。

この作品世界では【楽器】が【演奏】が【楽譜】が、戦争の道具です。

マーチングバンドの演奏を見ていると「おおっ方陣を組んだ」とか「目標に向けて楽器を揃えた、斉射!」とか不謹慎な事を考えますが、この作品中では実際に血しぶきがあがります。

学園・少女・音楽と私の好みと少し違うジャンルかと思いきや、オープニングで一気に世界に引きずり込まれました。
美しいものは美しく、惨たらしいものは惨たらしく。

あらすじからヒロインには悲壮な将来が待っているように感じますが、どんな道筋をたどるのか、どんな音楽兵器が登場するのか続けて読んでいきたいと感じます。

★★★ Excellent!!!

描写と、世界観の設定が凄いです。文章で音楽をテーマに、物語を書こうとする作者も大好きです。

シリアス展開のある物語は苦手で、普段はあまり読まないような自分ですが、先の展開が気になって読み進めてしまいました。

ただ、読み進めると胸が痛むシーンが幾つもあってダメージが凄いです。少女の境遇や、母親とのシーン。せめて最後は、少女に幸せになってほしい……。

★★★ Excellent!!!

テンポはミデアムな印象で、戦いでややハイまで加速する。音楽に対する知識の演出が特筆される。
僕は音楽はあまり詳しくありませんが、非常に読みやすい文章で、知識が増えました。楽しいです。
ダークファンタジーですね。僕の場合、ダークファンタジーを書こうとすれば、いつの間にか普通の友情物になっていることが多いです。

★★★ Excellent!!!

プロローグの戦闘描写が秀逸ですが、ルチアとエーカの今後が気になります。
最初は学園物的なはじまりで作品世界を解説しつつ、カマール要塞の攻防から盛り上がってきて、戦車精霊の登場あたりでおお!という展開で、今後の展開が気になります。

書籍化などした際は、若干、出だしがだるい感じがするので、前半の構成をもう少しスピーディーにするというか、世界観の解説を出来事の中で描写として紹介できたらいいかなと思いました。


★★★ Excellent!!!

まだ序盤のみのReviewになりますが、
「楽器を武器に」という発想に興味をひかれました。

たしかに金管や木管等の吹奏楽器の音には炸裂するような迫力があり、我が家でも吹奏楽器の練習をし始めるとペットが避難を開始するので、楽器=音の武器の図式に納得でした。

少女達が、この武器を手に、どのように成長していくのか、とても楽しみです。

★★★ Excellent!!!

魔法に関して『音』と言うファクターは大変に重要な部分です。

魔法を使う時に『呪文を唱える』と言う行為は私の個人的見解では『歌を歌う』と言うのがわかりやすい表現でしょう。

反響した『音』で天変地異を起こし、身体に『音』が響く事で細胞を活性化され、一定の『音』の振動は脳内のニューロンを走る電気信号を刺激し『天』と共振共鳴を行う。


世界中のあらゆる儀式には『音』があり、それがカルチャーの原点である。


だから『楽器』が『魔法』を奏でると言う、この物語は刺さるのです。非常に利になっている。

一度の御拝読宜しく御願い致します。


★★★ Excellent!!!

まだ序盤しか読めてませんがさらさらと読めるアクの少ない文体としっかりと練られた世界観にグイグイ引き込まれました。
武器にもなるものを無意識に鍛えていること。例えば柔道や相撲、弓道などいかついイメージを持つものたちにはなんの注意も払わないのに楽器を持つ少女たちが武器になるという違和感には、はっとさせられました。
発想と表現どちらもすばらしいです。
素敵です。

★★★ Excellent!!!

テーマは音楽。
舞台は戦争が絶え間なく続く欧州。
そして物語を担うのは立場の異なる少女二人。


音楽がただの娯楽ではなく、兵器として扱われる。
にもかかわらず、少女の憧れは現実世界に生きるごく普通の少女達と変わらない。
戦争の激しさと少女への差別、親友である主人公のジレンマなどが伝わってきて、同じくもどかしい気持ちになる。
スカッとする展開はまだないけれど、一緒に見守っていきたい。

★★★ Excellent!!!

 音楽と戦争をテーマとした作品は、まあそれなりに存在する。

 それらの作品の中で音楽は、平和の象徴、和平のための手段、争いを収めるためのファクターであり、戦争のもの悲しさ、悲惨さを強調するための舞台装置であることがほとんどだ。

 しかしこの作品において、音楽は娯楽であると同時に『人殺しの道具』である。
 城壁を崩し、敵軍を崩壊させ、兵士の肉と骨を抉る。そういった物理的な破壊力を伴った、『効率的な戦争兵器』に他ならない。

 物語に登場する二人の少女(恐らくメインキャラクター)は、それぞれ向き合い方は違えど音楽を心から愛している。
 そんな少女たちが戦場において、自分たちの愛するもの《音楽》によって人が死んでいく様を直視したとき、物語はどう動き出すのだろうか。

 二人は励まし合いながら、それでも音楽を愛し続けるのだろうか。
 それとももっと鬱屈とした、目を背けたくなるような展開が待ち受けているのだろうか。

 どちらにせよ、物語はまだ始まったばかり。
 早めに追いかけておいて良かった。そう思わせてくれる作品になると、私は今から感じています。

★★★ Excellent!!!

音楽が力を持つ世界で、
敵国民の血を引く異端の少女を取り巻く環境が鮮明に描かれており、
さまざまな表現で、感情を色鮮やかに表現しているところが魅力的だと思いました!

音楽が、魔法となる。
昔、どこかの本で読んだことのある設定なのかなと思いましたが、
全然そんなこともなく、おそらく、作者の清水 涙さんは音楽への愛と知識が豊富でなのだろうなと思わせられるような、細やかな設定のある作品だなとおもいました。

非常に読みやすいですし、序盤から世界観が分かりやすいので、
頭を悩ませることなく、すらすらと読めそうです。

ぜひぜひオススメいたします!