いきなり世界が凍ってしまうところから始まる緊張感。スノウホワイトという謎の存在。独特な世界観と先が気になる展開。
1話目で引き付けられて、そのまま凍える程、目を離せなくなります。お勧めです。
とにかく文章が美しく、そして力強く懸命な主人公、まさに解けない氷です。臨場感に溢れ(私の語彙力が足りなくて説明しきれない)読んでいて凍えてきます。それだけのめり込める作品です。
作中描写からイメージできる世界の情景がとても幻想的と思える作品。スノウホワイトとランプの設定も、冬世界の吸血鬼にその命の灯火みたいな感じで、なんかオシャレな印象あります。恐ろしい怪物に対して、人類の武器となったイクセリアシステムも、その機能に関して「X-reality(未知なる現実)の超高速演算」とか、表現がなかなかかっこいいと思う。核の冬のような現象を連想させる、世界を凍りつかせた厄災「白き終末」の設定などは、いろいろ考察の余地があって、SF的によいかと