第18話フィリピン英語事情
日本から英語の勉強をしに来る人が増えている。特にセブには「林立」と言える位に英会話学校が沢山ある。
その殆んどは韓国系の学校で生徒も韓国人だが、日系の所も少ないが有る。
短期だと1週間から長いと1年にも渡って滞在する人も要るようだ。
学校で先生として教えているのは殆んどフィリピン人だ。大学を出て、英語が得意な人が教えているので、英語初心者が教わるのに不足は無い。
勿論、英語を母国語とする人では無いので、上級者の人は不足を感じる事も有るだろうが、殆どの日本人のレベルでは気にする事は無い。
フィリピンの公用語は「タガログ語」と「英語」となっているが、あれば上流階級の人の場合だ。
この国の生活レベルにおける人口は完全なピラミッド型で、上流階級は三角形の上の方。下に行くほど人が多くなる。
三角形の真ん中より下の人に英語で何か聞くと、多くの場合、無視されるか答えがタガログ語で返ってくる。英語で答えが来る場合でも「イエス」か「ノー」で、説明になると英単語を、混ぜたタガログ語だ。通称「タグリッシュ」
ここ何年かフィリピン各地にアメリカ系のコールセンターが出来ている。人件費の安さと、教育を受けているフィリピン人は基本的な英語が出来るからだ。ここ、プエルトプリンセサにも数年前に通信販売のコールセンターが出来た。
外資の会社だけあって、初めから法定最低賃金を支払うので人気が有る。しかし、採用試験の英語で落ちてしまう人も多い。
採用になってからも、英語で客からクレームが出なくなると思われるレベルに達するまでは講習を受ける事になる。(講習中も交通費程度は出るらしい)
ローカルのフィリピン人は英語が苦手。しかし、少しでも喋れる人は文法など気にせずにガンガン喋る。単語のボキャブラリーは少なく、未来形も過去形も、単数も複数も気にしない。
あの位の度胸というか厚かましさが有れば、日本人は英語をもっと話せる筈だ。
私の場合、タガログ語は本当の基本的な事しか理解していない。5W1Hと下ネタ。
言いたい事を言える程度は、英語を使うことが出来るので、タガログ語を勉強しようとしても、すぐに英語に逃げてしまう。
マニラに住んでいる友人の一人は、タガログ語をネイティブレベルで話す。彼がフィリピンに住み始めた時には英語は全くダメだったらしい。必死でタガログ語を勉強したという。今では英語もかなり話せると思う。
英語が出来ずにフィリピンに移住しようという人は、始めからタガログ語を勉強するといいのかも知れない。
ローカルの人達は、外人が必死にタガログ語を話すと親近感を持ってくれる。笑顔で受け入れて貰える。
ありがとうは、「サラマッポ」
手を合わせて「サラマッポ」と言うと、どんな人でも笑顔を見せてくれる。
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