　私は、物への執着が強い。

　そのわりには、猫にならばなんでも許してしまいます。

　プラスチックの電球型インテリアに、青いリボンと金鎖を入れておいたのを、子猫のオモチャにとあげました。

　ところが、スコちゃんがあまりにもこれで遊ばない。

　なので、中身をカリカリに変えてみました。

　うぷぷ。

　匂いは嗅ぐんですね。

　でも、どこからおいしい匂いがしているのだか、見当つかないわけです。

　で、中身をちょこっとだしてやり、ヒントをあげる。

　しかし、カリカリがどうやったら食べられるのか、わからなくって、匂いのする瓶の口を嗅いで、すすすす……すすすすっと……鼻で押しながら、餌場の端から端へ、進んでいってしまう。

　かわいくてね。

　もう少し知育に力を入れた方がよかったかなと。

　そのうち自力で中身を食べられるようになったら、お知らせしますね。

　うぷぷ……。

　かわうい。

　８

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい