第152話 えと、今日はね、ちょっとね……。

 2020/02/28/金 記す。


 糖尿病と言われて、眼科クリニックに、初めての眼底検査へ行った。

 視力検査を受ける旨、女性看護師に告げられる。

 そして! 眼底検査の時、瞳孔を開く目薬を入れるが、その後は次の日の朝まで手元が見づらくなるという旨、痛く突き刺さる! なぜなら、今日というその日は、母のお茶会その他で都合が悪く、わたくしはせっかく空いた時間を、昼寝に使ってしまった。


 まったくよく眠れなかったが、眼底検査が終わったらすぐに帰ってきて、PCで作業しようと思っていたのだ。

 したいことリストは次。


 1.クリスタの墨絵モードで、スコちゃんを描く。

 2.描いたスコちゃんがいかにかわゆく、愛おしいかを『スコちゃんがかわいいので!』に書く。

 3.まあ、なんかしたいことはある。


 こんな感じで、まったり過ごそうと思っていた! しかし、眼底検査って、小学校のとき以来だ。

 眼科医師に『小学校の時、近視になって』という話をしたら、原因は成長期のあれやこれやで、ひとくくりになにがいけないとは言えない、という話をされた。

 まあ、そんな説も聞いたことがあるなあ、とぼんやり思った。


 近視はあるが、視力はあるので、眼鏡をかければものはよく見えるはずです、と技師に告げられるが、そもそも、近くの作業にしか目がいかないので、眼鏡はあるけどかけないのです……。

 外見を気にしているわけでもなく、フチなしの眼鏡を持っていますが、現在行方不明です。

 かけると目が疲れるので、無意識のうちにぞんざいに扱ってしまったかも……。


 でも! あんで私はしたいことリストに、スコちゃんとの時間を書かなかったかというと……。

 困ったことに、私はスコちゃんの便利屋さんに過ぎず、まったくむつまじい感じになれない日々が続いたからである。

 原因は、この『スコちゃんがかわいいので!』にあった……。


 前に、このエッセイに私がなでなでしたら、くてんとして眠ってしまったスコちゃんのことを『エロイ』とか書いたので、どうしてかそれを知ってしまったスコちゃんが、えらくご立腹。

 次の日、『撫で方が不潔!』と叱られてしまった。

 しかし、誤解なのである!


 私は『エロイ』スコちゃんが好きだ。

 私のなでなでで、気持ちよくなって、くてんくてんになってしまうスコちゃんがたまらなく愛おしい。

 むしろ、エロくさせてあげたいのだ!


 ということを力説したら、わかってくれて。

 私のなでかたは気持ちよくなるから、また前のようになでても良いとされ。

 スコちゃんと私の接触はまた濃密なものになった。


 ついでに、ブラッシングを久々にしてあげたら、背中のところでブラシが動かなくなり、えいっと動かしたら、冬毛がもっさりとれた。

 そんな季節になったのだな……。

 スコちゃんはせっかくもふもふを蓄えたのに、と残念そうだが、毛玉を吐く姿を見たくない。


 廊下までしつこく追っかけて、納得いくまでブラッシングした。

 しっぽまでした。

 昨日、『うちタマ!』の録画で、冬毛とブラッシングの話題を観たせいでもある。


 ためしに、もっさりとれた、毛を丸めてスコちゃんの頭に乗せたら、ペロッと口に入れようとするのでやめた。

 猫にとってはともかくとして、人間にとっては毛自体がないので、自分の毛を食べる習慣はない。

 猫にしてみれば、人間ははげちょろけでおかしいところに毛が生えて(髪とか)いるように見えるのかもしれないが、そこはおいておいて。


 今はゴミ箱に移動させた、スコちゃんの冬毛だが……あんまりもさもさとれたので、さぞかし体重も軽くなったことだろうと思う。

 こないだ、一緒に体重計に乗って、自分の体重を引いてみたら、スコちゃん9か月にして6キロ弱。

 恐ろしい……! 明日からちょっぴりダイエットを敢行するかも……。


 しかし、スコちゃんって美猫よね。

 ブラッシングしたら、ますますピカピカになって、栄養と私の愛情がいきわたっているのがわかる。

 ふふふ。


 このスコちゃんを、よく見て、墨絵の腕をあげるのだ……!






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