第97話 実は、スコちゃんすごいんです!

 え、こたつで丸くなるんじゃないの? スコちゃん、私、こたつ、せっかく出してきたんだけど――!?



 どたばたどたばた。



「正直こたつってどう思われます? 姫」


『ジャマ―』



 そそうですか……。

 でもまあ、飼い主はふっかふかの敷布に横たわれて満足。

 祖母とみょうちきりんなやりとりを経て、スコちゃんは嫌がる母の足元にうずくまる、という強硬手段にでました。



 少しずーつ、距離を詰めたいのね、わかります。

 どんなに距離をとろうが、スコちゃんは仲良くなりたいひとには、近づいていきます。

 祖母も今日、頭をかじられておりました(グルーミングしたかったんだと思います)。


 リビングにこたつを置いたおかげで、私はそこで快適にPCが扱えます。

 キッチンのイス、ソファ、そしてこたつ! これで一層、くつろぎのスペースが増えた……のか!?

 スコちゃんは遊ぶとき、障害物があった方が燃えるから、遊んであげれば、こたつの良さをわかってくれる!(実はそういう用途じゃないんだけれど)



 今日はササミをあげた後で、遊ぼうとしたから、スコちゃん的にはきつかったらしいんだ。

 明日はご飯の前に遊びましょうね!

 七草がゆは邪魔しないでくれた。



 餌を十分与えてから、リビングに入れたからだね。

 なんと、スコちゃん、何かを招きながらソファですやすや。

 そばへ行って、額とあごの下をこりこり撫でていると、ぱかーっとヘソ天してくれる。


 

 ぱっかー!



 それが、スコちゃん特有の足の開き方だったりする。

 他の猫じゃありえない、中に人が入ってるんじゃないのか、とか。

 中身は酔いどれなんじゃないかと思うほど、後肢の開き方が独特。


 これは説明しがたいので、ツイッターにあげます。

 おもしろくて、画像を母や祖母に見せて回って、バカ受けした。

 けど、ヘソ天は、スコちゃんにとって「ここが安全地帯」って証拠だから。


 首都直下地震は、すくなくとも今日はこないと思うんだ。

 そう、スコちゃんがヘソ天してるかぎり、ここは平和なのだ!






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