魔法医術と旧医術のハイブリットメディクアート〜大賞用〜

作者 四季巡

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★★ Very Good!!

 僕はブラックジャックが好きなので、似たようなネタは考えたことがあるものの、医術を描く自信がなくて手を出せませんでした。
 そこに挑戦する勇気に感服です。

 同じ世界観で、免許をとらないまま学校へも行かず世界中を駆け回る、それこそブラックジャック的なキャラの物語も読んでみたいです。

★★★ Excellent!!!

 ― 回復魔法。

 それさえあれば、たとえ瀕死の状態(HP1)であっても、一瞬で全回復する。
 なんなら死んだとしても、ザオリクかければ生き返る。

 私たちが普段、ゲームや物語で触れるのは、そういった魔法が「万能」な世界観だ。それが良いとか、悪いとかではなく、そういうものだ、というだけ。

 だからこそ、今まで疑問に思ったこともなかったが、そういったいわゆるファンタジー世界における「医療」とは、いったいどういう位置付けになっているのか?

 この作品は、そういった素朴な疑問に答えてくれた。

 魔法は便利だが、万能じゃない。むしろ「旧医術」と呼ばれるものの方が、魔法医療より有効だったりする。物語が進むにつれ、タイトルにもあるように、両者の良いところをミックスしたハイブリットな医療が展開されていく。

 「ホイミ!」の一言で全てが終わるのではなく。
 ホイミで患者のバイタルを保っている間に、外科手術で病巣を切除する、というような感じ。

 医療に関する内容は、非常にその専門性が高いものなので、その方面の知識に明るい人ならいくらでもツッコミをいれられるのかも知れない。

 しかし、かの「ブラックジャック」を描いた漫画の神様・手塚治虫だって、その作品の全てで医学的に正しいことを描いていたわけではない、という話。

 この作品を楽しむ時は、そういった「間違い探し」をするのじゃなくて、主人公ベレンスとその仲間たちが織り成す「旧医術」×「魔法医術」の可能性を想像することだと思う。

 四季巡 先生。医学知識を学ぶのは大変だと思いますが、更新頑張って下さい。