第116話 乱行パーティー?①

ある日、夏子の部屋で寝ていると西城から連絡がくる。


「遼さん、至急部屋に戻れますか?」


「どうした?」


「大変なんですよ」


「なんだよ?」


「とりあえず、すぐ帰って来て下さい」


「わかった」


(こいつの大変はろくな事ないんだよなぁ)


「後、寝癖頭を直して、ちゃんとセットして来てくださいよ」


「はあ~?何だそれ?」


「まあ、いいからいいから」


俺は、慌ててシャワーして着替え寮に向かう。

寮からここまでは歩いても5分はかからない。


(全く、あいつは何なんだ)


「相原さんの用事かな?」


少し小走りで向かう。


「ただいま」


「あ、遼さん、入って入って」


「うわ~なんか部屋の人口密度高いな」


「熱気ムンムンでしょ?」


「相原さんと京介さんも?」


めずらしく全員集合。


「オッス」


「どうしたんですか?これ?」


俺は、相原に聞く。


「西城が街で拾ってきた」


「拾ってきたって・・・」


「こんにちは~」


女たちが声を揃えて挨拶する。


「また大勢ゲットしたなあ~どうするんですか?」


「さあな~ただ数が合わなくてどうしようかと・・・」


「あ~そういう事か」


「だから、西城は急いでお前を呼んだんだよ」


「それにしてもまだ人数合わないですね」


「あと男1人か・・・」


「まあいいからいいから、遼さんも座って」


西城は座るスペースを作る。


「君達は学生?」


「そうで~す」


「そうで~すってみんな若いし、ノリがいいね」


「きゃははは」


「こういうの黄色い声って言うのかな?」


いつも会話上手な相原も静かに隅のほうに座っている。

会話が弾まない。


「西城、なんかギクシャクしてない?」


相原が答える。


「遼、俺達のジョークが伝わらなくて、話がかみ合わないんだよ」


「でも、何か初々しく感じますね」


俺は、素直にそう思う。


「じゃ~ん!王様ゲーム」


西城は使い込んだ割り箸を出してくる。


「またかよ」


「西城の得意なゲームだ」


「何それ~?」


「君達知らないの?」


「うん」


「王様の命令を聞くっていうゲームだよ」


「しらな~い」


「マジ?」


西城は、丁寧に女達にゲームの説明をしている。


「あいつは、こういうことになると凄いパワー感じるよな」


相原は、感心する。


「仕事にもこれくらい一生懸命だと指名増えるはずなのにな~」


そしてゲームは始まる。

女の子達は楽しそうにゲームを楽しんでいた。

頬にキスをさせたりハグしたり。

十分スキンシップを楽しむ。


これからが勝負。


「次はトランプね。負けた人は一枚ずつ脱ぐ事」


「え~やだ~」


「服じゃなくても身につけている物でもいいからね」


「アクセサリーでもいいの?」


「いいよ」


目的は俺達が脱ぐ事だから問題ない。


男性陣は、どんどん裸になって女達は興奮してきている様子。

お決まりの作戦だった。

女が負けていくと下着で限界に達する。

嫌々ながらも下着までは脱いでいく。

その先は、ほとんど拒む女が多い。


「限界の人は、それ以上脱がなくていいよ」


「ほんと?よかった」


「そのままでゲーム続けてればいいよ」


「でも、もしまた私が負けたらどうするの?」




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