第1-4話
「全社一丸となってあたってもらいたい……」
ぼそぼそと小さく聞こえていた音が
時計を見ると二十分程経過していた。
所内の各所で、モニターに注目して静止していた研究所員達が、解放された喜びを噛みしめるように再び動き出す。
莫耶セキュリティセンターに、電子サービス分館、生化学実験センター分館、図書情報分室、システム生物研究所分室、分散ネットワーク研……。
新宿の陥没事故で被害を受けた莫耶の施設を挙げたらきりがない。
「
少し前まで映っていた圭一郎の
二人がいつもいるデスクに姿がない。
朝からいたのかどうかも思い出せないことに気付いたが、各所との調整に
決して年のせいではないはずだ。
「お昼からまだお戻りになっていないようです」
衣鳩が
独り言に気を付けよう。
そう新たに決意した黒川は、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます