巨乳JDに夜のマッサージをしてもらう新井さん

右肩にアイシングをして、ブルーのゴムバンドをぐるぐる巻きにしたキッシーが監督室に入っていく姿が見えた。


恐らくは、次救援に失敗したら配置転換とか。1度2軍に落とすとか。


そんなことを言われているだろう。


しかし、うちのチームに最終回に味方のリード保って試合を終わらせるストッパーの役割が出来る投手が見当たらない。


あとのリリーフ陣の成績もどっこいどっこいだし、唯一いい成績を残しているロンパオも、抑え向きの投手ではなさそう。彼は性格的に、出来ればあんまりプレッシャーの掛からない場面で自由に投げさせた方が良さそうなタイプだからね。



1軍がそんな状態なら、2軍もそれ以下なわけで。


彼しかない。キッシーしかいないのだ。


お金を使って、どっかから助っ人外国人でも取れば話は早いのだろうが。そんな動きも今のところはなさそう。


10年前の甲子園優勝投手であるキッシー。ドラフト1位で入団して、ルーキーイヤーに10勝したすごいピッチャーなのだ。ここ近年は不調で、半分自由契約でビクトリーズにきた彼だが、いつかまたバッターを無双するようなピッチングで、躍動する姿があることを、同い年の俺は切に願う。


まあ、彼のピッチングのどこが悪いのか、なんとなく気づいてきましたけどね。









「続いてプロ野球。まずは、北関東ビクトリーズ対東京スカイスターズの1戦です。ここまで球団ワーストの7連敗と苦しむビクトリーズ。そのチームを救ったのは、育成出身のこの投手でした」


夜、試合を終えて、みのりんの部屋を訪れると、そこにはまたもやギャルとでかおっぱいの小娘が2人。


ちゃっかりみのりんの手料理と俺が買ってきた缶チューハイを空けてテーブルに居座っていた。



俺としては色んな意味で楽しいし、目のやり場に困ったりで全然不都合なことはありませんので。嬉しいこの上ないのですけれど。


「はい、新井くん、おかわり」


「ありがとう」


これでもかと盛り付けて、ご飯が部屋の天井に着きそうになっているどんぶり茶碗をみのりんは俺に手渡す。



俺をおデブのホームランバッターにでもするつもりなのだろうか。


「北関東先発の中山は立ち上がり、2つのフォアボールと味方のエラーで満塁とすると、この場面でワイルドピッチ。………まずい形でスカイスターズに先制点を与えてしまいます」


「ちょっとー、あんたー。チューハイとってー」


「はい」


「サンキュー」


ギャル美よ、ノースリーブの間から下着が見えてるぞ。


見せてるのか? 誘ってるのか?




みのりんの側とはいえ、俺はわりと揺らいじゃうんだぞ。






ようやく連敗を脱出したということで、テレビのスポーツニュースではいつもより長めにビクトリーズのハイライトを取り扱っている。



「北関東は1回ウラ、ランナー2塁の場面で3番、阿久津!! ………打球はショート平柳のグラブを弾く同点タイムリー! 主将の勝負強い打撃で追い付くと、さらに赤月!5番シェパードにもタイムリーが飛び出し、連敗脱出へ、ビクトリーズが執念を見せます



さらに2回にも得点を重ね、大量リードをもらった中山は、コーナーに変化球を投げ分け、打ち早るスカイスターズ打線から凡打の山を築きます。



6回を投げて104球。打たれたヒット4本6つの四死球を出しながらも、要所を抑え、初回に失った1失点のみと先発の役割を果たします」



そんなハイライトを見つつ、将来はスポーツトレーナーになりたいというポニテちゃんにマッサージをしてもらおうと、マットの上でうつ伏せになる俺。


「新井さん、結構体疲れていますね」


ポニテおっぱいちゃんが俺のことをまじまじと見ながら、俺のおケツ辺りに股がった。なんというご褒美。


「初めてだったからね、6連戦なんて。5試合目くらいから体がバッキバキよ」


「私はスポーツトレーナー志望なんですよ。そのくらい見ればすぐに分かります。それでは始めますよ」


「お手柔らかにお願いします」



「何を言ってるんですか」


おっぱいが大きいJDがマッサージしてくれるなんて夢みたいな時間。少し離れたところでみのりんがちょっとだけ複雑そうな顔をしているのが余計に興奮する。


「新井さん? どうしてズボンを脱いでるんです?」


「え?」



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