ドラゴンさんの子育て日記59
新聖暦895年 宵月の一日
また今年もルグネを拾った月がやってきた。
月日が経つのは本当に早い。ルグネを拾ってから毎日が楽しくて、一日一日が何だか濃い。
新聖暦895年 宵月の三日
子竜たちと一緒に空へと舞い上がる。ルグネも魔法で空へと舞い上がった。万が一魔法が解けた場合は受け止めようと考えながらルグネを見ていたが、問題はなかった。流石に友人程は自由に飛べないようだが、我のルグネ、凄い。
新聖暦895年 宵月の七日
今日は雨が降っている。強い雨で、ルアノがちょっと震えてた。
新聖暦895年 宵月の十日
三日間強い雨が降っていた影響で、川が氾濫したとのことだった。村が危ないというのをたまたま知って魔法でなんとかした。危ない危ない。気づけて良かった。
村人たちに感謝された。今後、川が氾濫しないように色々やってみるって言ってた。自然の力と言うものは恐ろしいものであると改めて思った。
新聖暦895年 宵月の十一日
久しぶりに晴れたので、気分が良い。
晴れている方が我は好きである。
それにしても、今日も我が子たちは愛い。
新聖暦895年 宵月の十五日
この前稽古をつけてほしいとこちらにやってきていた連中は、村に留まっているらしい。そして機会があれば我と模擬戦とかしたいってずっと言っているらしい。やらぬぞ?
そして何だか強くなるための道場のようなものを作ったそうだ。戦う術を有料で学べる場所らしい。……何で道場の名が竜の道場なのだろうか……。鍛えれば竜のように強くなれる――というの言葉を掲げているそうだ。
新聖暦895年 宵月の十八日
ミカガネと共に、話をした。ミカガネと話すのは楽しい。大体、我が八割ぐらいしゃべっている。
新聖暦895年 宵月の二十日
ライラからの手紙が来た。ライラやライラの子達の写真をもらえるのは嬉しい。きんきらきんも一緒に写っている。きんきらきんは写真でもきんきらしている。
新聖暦895年 宵月の二十三日
ラオと寝る前にいっぱい話をした。我が子たちは今日はミカガネと一緒にもうお休みしているので、番同士で子達について話した。ラオは我の話を沢山聞いてくれる。
新聖暦895年 宵月の二十七日
ミカガネは子達が大きくなった後、どうしようかと考えているようだ。そうか、子育てのために一緒にいてもらっているのだ。……ずっと一緒でいいんだぞ? と言ったが、番の中に割り込むのはちょっとと言われた……。子達が大きくなったら、ミカガネもいなくなるのはちょっと寂しいって言ったらいつでも会えると言われた。
新聖暦895年 宵月の三十日
今月ももう終わりである。早いものだ。
新聖暦895年 深月の一日
今日はルアノを上にのせて、空を飛んだ。ルアノがどれだけ耐えられるかの確認である。魔法で保護をしているが、やはりまだ小さなルアノには長距離は無理そうだ。
新聖暦895年 深月の三日
村に下りたら、村の子達とルグネ達が楽しそうに遊んでいた。
子達が楽しそうだと我は嬉しくてたまらない。
新聖暦895年 深月の七日
ラオが村に下りた時に竜の道場の連中が相手をしてほしいとすごくやってきたらしい。剣で相手をしてやったそうだ。そしたら凄く興奮していたらしい。
新聖暦895年 深月の十二日
今日も我の子達は愛い。
なでなでした。
新聖暦895年 深月の十五日
母君と父君がやってきた。
二人は子達と楽しそうに遊んでいる。ラビノアとシノウールは少し面倒そうにしているが、ルグネが母君と父君と遊びたそうなのもあって一緒に混ざってる。ルグネがいなかったらラビノアとシノウールはこんなに我や母君や父君と遊んでくれなかったと思う。まぁ、そもそもルグネを拾わなければラオとも番にならなかったわけだけど。
やはりルグネを拾ってよかった。
新聖暦895年 深月の十八日
ライラからの手紙で、きんきらきんのパシャパシャと音のならないものは今の所うまく作れてないらしい。早く作ってほしいと書いておいた。
新聖暦895年 深月の二十一日
ミカガネが子達を見てくれているのでラオとのんびりする。夜になってミカガネにお礼を言っておいた。
新聖暦895年 深月の二十四日
剣の練習をする我が子達をルアノと一緒に見学する。剣を振るうラオも結構様になっている。我が子達も大分上達している。我は武器を持つよりも魔法でぱって解決したい派である。
新聖暦895年 深月の二十六日
学園都市に来年行く予定なので、ラオとミカガネといつ行くか話す。年が明けてすぐ行くか、それともしばらくしてから行くか。話し合いでは決められなかった。あとでまた話し合いをする。
新聖暦895年 深月の三十一日
もう今月も終わりだ。早い。あとひと月で今年も終わる。本当に早い。
ルグネももう少ししたら八歳になる。
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