第107話 謹賀新年2021

 あけましておめでとうございます。

 旧年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。


 カクヨム諸兄の皆さまは、お正月はどのように過ごされましたか?

 私は年末、年始を実家で過ごしておりました。

 昨年よりの職場の異動に伴う勤務形態の大幅な変化は、未だ私の中で悩みの種ではありますが、旧来の勤務であれば、盆も正月も関係なく働かなくてはならなりません。


 今回のように家族そろって年を越すというのは実に十年ぶり。数少ない、異動してよかったことの一つと言えるでしょう。家族で過ごすというのは大事なことです。何にも代えがたいことです。


 皆さんは、親に会える時間という計算式をご存知でしょうか。

『親の残された寿命×1年に会う回数×1日に一緒にいる時間』というものです。


 凡例ではありますが、


 親の残された寿命を20年。

 1年のうち、親と会う回数を盆と正月で6日間。

 そして、共に過ごす時間を11時間としましょう。


 すると、導き出される数値は1320時間。一日に換算すると、一生のうちに親と会える日数は残り55日となります。


 人によって残された時間は異なりますし、そもそも実家暮らしじゃいという方もいらっしゃるでしょうが――「予想より遥かに少ない」。そう感じる人がほとんどだと思います。


 そして、私の年齢、両親の年齢を考えると、この凡例の解はあながち否定できるものではありません。両親と過ごせる期間は残り2ヶ月弱。それはあまりにも短い。


 故に、私は実家帰省中、私を取り巻くあらゆるものを断ちました。

 仕事も。ネットも。そして、執筆活動も。割けるだけのリソースを、ただ両親の傍に寄り添うということだけに費やしました。(去年から小説ほとんど更新してないじゃねーかという指摘は何卒……何卒……)


 だって、未来は解らないから。

 計算式で導き出される解も目安でしかない。保障などどこにもない。もっと長いかもしれないし、あるいはもっと短いかもしれない。


 不確定だからこそ、十年ぶりになる実家での年越しは、可能な限り有意義に使おうと思ったのです。

 紅白を見ながら年越しそばを食べ、新年の挨拶をし、酒を飲んで、初詣に行って。できるだけ同じ時間を共有したかった。


 カクヨム諸兄の皆様も、是非、お正月は家族や大切な人と一緒にいてあげてください。……いつか別れる時が来ても、後悔しないように。


 などと、年始早々ちょっと真面目な話になってしまいましたが、私も実家でのんびり過ごしたので英気は充分に養われました。


 改めまして、今年も(今年こそ?)執筆活動を頑張っていきますので、白武作品をどうぞよろしくお願いします。

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