第34話 執筆状況のあれこれ(8)

 本日の更新で、カクヨムコン5の最低基準である10万字を超えました。

 あー、肩の荷が下りた。


 もちろん、これからも更新は続けていきますが、基準に達していない状況で参加するのは何とも心苦しかった。


 というのも、私が全力で投稿していた時代(今は全力じゃないんかい)は「完成原稿であること」が最低限の条件だったからです。文字数が埋まっていようと、内容が面白かろうと、一本の小説として完成している必要がありました。


 おまけに文字数の上限もあって、書き足すよりも削ることの方が多かった。面白さを損なわないまま、規定内に収める技術こそが求められていたのですね。


 しかも、完全新作。別の賞に投稿した作品を再投稿したり、場合によっては自作小説サイトなどに掲載している作品も応募できませんでした。今回のケースについても「すでに公開している作品だけど未発表扱いになるの? 本当に?」と内心で疑っています。要項にはOKって書いてあるので大丈夫でしょうが……今更ながら時代は変わったなと思います。


 しかしながら、それでも最低限の規定はあるわけで。どうにか、それを達成したことに安堵しています。


 それにしても、少女剣聖伝の三章は……なんというか書いていて不安になります。

 何故って、プロットをほぼ立てていないからです。


 何度かお話ししましたが、初期プロットでは主要人物の一人であるリリアムはこの段階では登場していませんでした。もっと後半で出てくるはずだったのです。


 一章はお披露目程度だったので、大きく内容を変える必要はありませんでした。

 最初の関門である二章は、旧三章のパーツを先取りして、もともとのプロットに組み込むことで事なきを得ました。そして、どういうわけか百合百合しいシーンが増大しました。初期構想においては欠片もない要素です。


 そして第二の関門である現三章。

 これは完全に新規シナリオになりました。だって、旧三章の余りパーツじゃ物語にならなかったんだもの……。


 最低限の起承転結だけは考えているのですが、いつにも増してライヴ感が強い。

 全体のプロット練り直せよとという突っ込みはごもっとも。ですが、それをやるとカクヨムコンに間に合わなかっただろうし、ようやく書き始めた流れを止めると、たぶん私は一ヶ月単位で停滞する。


 だから、博打覚悟で三章を見切り発進した。載せてしまった以上、どんな形で荒れ責任を持って書き続けねばならない。彼の車田正美先生のごとく「今週面白ければなんとかなる。一週間悩んだら何とかなる」方式で乗り切るしかないのだ。――いや、あの御方だからできる方式であって、私ができるとは限らないんですが!


 ちなみに、最大の関門は四章だということが既に確定していて、ちょっとどんよりしています。

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