四話

私が勝てなかった…



唯一敗北した、一人の狩人の言葉だ。







弱いから…

強い人に頼むんだ…







私が死しても…


こんな事が二度と起こらないように願う。




強くならなければ、どうしようもない世の中なのは…


後世の世界も同じだろう。



己の非力を恨み、それを糧に頂きを目指し。

そこに立った時、戻らぬものに自ずと崩れ落ちる…



私のような者が…

一人でも多く減っていたら…


思い遺す事無く、天へと還るだろう。





私はその日を…


何万何千年でも待つ…


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