八話

わしが18になった頃…


雪山に近い町の酒場に立ち寄った時じゃ。








轟竜に会った…


あ…ありゃ…大物だ…やばいかも知れん…

山には近づくなよ…







こんな噂で持ち切りだったよ。



こんなの聞いたら、師匠はもう駄目じゃな。



お約束通り、とんぼ帰りで山に向かった。




頂上付近かの。


最初に見たのは、わしじゃった。


もう足がすくんでのう。


経験の浅いわしにもわかったよ。



あれは強い。



師匠でも負けるんじゃないかと…

直感で思ったな。




何もかもが未熟なわしには…


もう…こりゃあ…


入る余地なんてないわい……




わしの存在などはじめから無いかのように…




殺し合いは始まった…

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