六話

やがて、俺の剣の刃がボロボロになり…


手入れをしたその時だった。






おい!だいじょぅ…






今、俺の横で話してた奴が…

今さっきだぜ?



奴の溶岩に飲み込まれてな。


後型など何にも残らなかったよ。




悪い予感はいらねえ時に…

次々と当たっていくんだ…



そして龍は次に、俺の女に目標を変えた。



それを見ていた、もう一人が助けに行ってくれてな。


盾で防いだと思った。



その時は…

そう思ったんだ…






突進して、壁に突き刺さってる龍に……向かっていったらよ……




二人とも…

あのでけえ角に貫かれてたよ…



盾など真っ二つに割れて…




二人は角……角から抜け出そうと…もがいてた…




女はよお。

俺をずっと見てるんだよ。



痛いとか…

助けてとか…


何も言わねえんだ。



血をそこらにぶちまいてよお…



力無く…

俺を見てたんだ…




奴が壁から抜けた瞬間、角が折れてな。


それがあまりの激痛だったのか…


奴は地面に潜って、もう出て来る事はなかったよ。

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