四話

もう…


お父さんの腹は決まってたんや。




いつかどこかで聞いた、禁忌の話。


普通の人間なら、危険で近寄れん、あの話。


先人達が幾つもの時を超え、存在を隠してきた……


それを実行すると。







大事に…

愛おしそうに家族の破片を拾い集め、刀鍛冶に持って行く。


そして巨龍の角で基礎を作り……





炉に家族の肉を融かし…




その血で鋼を打つ。





持てば、その者の命をも奪うと言う…


怨みと…呪いと…

血の涙に塗れた妖刀…




お父さんは…

復讐を誓ったんや。


家族と一緒にな…




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