第118話 マンバ府から神王都

旧カスメから旧ショボンヌまでが、マンバ府となりセバとキラト両代官が確り繁栄させておる。


何処に行っても「マンバ様が二人居られる?」と騒ぎになる、

セバとキラトに、妹タマモを紹介して通り過ぎた。


ついでに、両代官に業績の褒美に、鎌鼬、飛行、架空袋を授けてやった。

泣き崩れる程嬉しかったようじゃ。


マンバ府の中間地点、テクタイト化した平原にやって来た。


ガラスの平原は、旧ヤラシアショボンヌ連合軍10000を鬼火特大で消滅させた場所、高熱で大地が融解テクタイト化し、整列して居った兵の装備が溶けて、鏡の様に等間隔で光って居る。


黒いガラス化した大地に綺麗に並んだ1万個の鏡、観光名所になって凄い賑わいじゃ。



「あっ?え~と···おぅリード将軍じゃ」

見覚えのある軍人、総括大将軍タカダの副官だった。

「マンバ神様、お久し振りで有ります!!」


「良い所で、出合えた、リード将軍は神術覚えたか?」

「タカダ大将軍に、ご指導頂いたので有りますが、自分不器用で恥ずかしながら、未だに何も習得出来ずで有ります!」


「両代官、セバとキラトには鎌鼬と飛行、架空袋を授けた、リード将軍には鬼火も授けよう」

「まことで有りますか!!」


「頭に手が届かん、頭を下げてくれるか?」

「はっ!!」


リードは、わしの前で最敬礼、腰が直角になる位、深々と頭を下げて居る。


大勢の観光客が、何事が起こっているのかと、遠巻きで見ておる。


わしは、リードの頭に手を置き神術を授けた。

リードの身体が淡く輝いた。

「これで、鎌鼬、飛行、鬼火に架空袋が使えるぞ」


空に向けて、鎌鼬と鬼火を試させた。

感激で臣下の礼をとるリードに、観光客向きのパフォーマンス、儀式の様に宝剣を下賜、リードは恭しく受け取った。

宝剣は柄頭日緋色金、鞘には金銀の装飾、刀身の樋に金を埋め込んだ、派手な物「架空袋に入れてみよ」「はっ!!」


仕上げじゃ。

「わしの後を追ってこい!」

ヒミコとタマモ、3人ユックリ飛び立つ、リードが少し遅れて飛び立った。


観光客達が、拍手しておった。

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