第103話 魔神南極大陸制覇2
ナンザは情報を正確に掴んで居った。
ワタケ国が焼き滅ぼされた事、小さな町と思うた所は、小国じゃった。
ノコダ王国が、王族将兵諸とも壊滅した事、ノコダ?住民と建物が残った所か!大きな街と思った所も王国じゃったか、南極大陸の国の基準はせこいのぅ。
ノコダは小国と名乗るなら、極小国と無理をすれば言えるが、綿毛の如く吹き飛んだワタケ、あれを国と名乗るのは、かなり恥ずかしいぞ。
駄目じゃ!!思考に沈むと辺りの事が解らん様になる。
ナンザの話は続いて居った。
何も聴いとらん!!
偉大な魔神様に楯突いても、生き残れんと判断した·····と言う事にして置く。
「·····と、言う事で、魔神タマモ様と不可侵条約を結ぶ事で宜しいか?」
「何じゃ?フカシン?·····吹かし!!解ったぞ!!結んで置いて騙し討ちで滅ぼす方法じゃな!!
ナンザ?滅ぼして欲しいのか?折角見逃してやったのに!」
「?魔神様!互いに侵略しないと言う取り決めですよ?」
「ナンザ?不思議な事を言う?何時でも即滅ぼす事が出来る我が、滅ぼす術の無いナンザと、何故に対等の取り決めの必要が有る?」
「そ、それは·····」
「ナンザ?まさかと思うが、我の容姿で侮っては居らんか?
我は魔神!!容姿は自由に替えられるぞ!!」
我は元の姿、玉藻、
「我は、魔神本来の姿になると、生肉が喰いたくなる!!ナンザ!!喰ってやろうか?」
控えて居った近衛が、ナンザを庇う、我は近衛をボリボリ喰ってやった。
「近衛兵!!貴様らの忠義に免じ、二人喰うだけで許してやる!!大人しくして置れ!!」
幼女の姿に戻り。
「こうなるので、幼女の姿になって居る」
ナンザと、生き残った近衛兵10人は、真っ青になり異臭を放つ、垂れ流し状態で振るえて居った。
「ま、魔神タマモ様ぁ!!お、お許しを!!!お、王国のづべては·····ぶっぶぇ~ん·····全ては、ヒック、ま、魔神様の物で、ビ、ビェ~エ、ご、ござりましゅぅ!!」
涙と鼻水でグチャグチャの顔は、随分幼く見えた。
生き馬の目を抜く、油断の為らぬ南極大陸、虚勢を目一杯張らねば侮られ攻められる、若い領主なりに必死で頑張って来たのであろう。
「く、臭いぞ!!近付くで無い!我は鼻も良く利くのじゃ!!」
己の姿に気付き、大急ぎ着替えて来た様じゃ。
酷くオドオドした様子に、少し哀れになって来た。
「我に逆らわぬ者は、配下にして来た!!ナンザ!!逆らわぬならお主に神術を授け眷属にしてやる!!」
「ま、
「指導してやる!習得するかは、お前の努力しだいじゃがのぅ」
「はっ!!頑張りますので、宜しくお願いします!!!」
ナンザは、火炎を習得したいと意気込んで居ったが、王だったナンザは火打ち石を、使った事が無かったそうじゃ。
火打ち石で火を着ける訓練に丸1日かかった。
ナンザは、以外に不器用じゃ、手間が掛かったが、次の日には狐火が使え、鎌鼬は簡単に覚えて、旋風に乗って飛ぶ事も覚えた。
手間暇掛けた甲斐があった。
飛べる様になったナンザは、精力的に大陸を飛び回り、国々を説得して廻り、南極大陸半数の王国の国王に、我の配下になる事を誓わせて帰って来た。
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