第86話 ヒミコは意外に過激じゃった

精霊大陸に転移した。

初めに元背の目王国、ドラゴン王国に変わり、現セナ国に飛んだ。

「マンバ様もう帰って来た、でぇれぇ嬉しいぞな!!」


久し振りに帰還したが、直ぐに何処かに転移した。

との報せを受け、オロチの弟フラウ王が大多羅に事情を聞いて居た所だったようだ。


「お姉ちゃん!!会いたかったよぅ!!」

短期間しか、一緒に居なかったが、姉弟って良いものじゃな。

フラウはオロチとの再会に涙ぐんで喜んでおる。

わしも、もう少し小助に構ってやるか·····小助は兄と言うより孫としか思えんが。


クロとジュン、ジュニが凄い勢いで駆けて来て、わしをペロペロ舐める、ジュンもジュニもインド象位でかく育っておった、3頭の象並みにデカイ奴に舐められるともうベチョベチョじゃ、うれションまでしおる。

庇おうとした、ヒミコも安心して見て居る。

普通の人間なら、3頭ベロンチョ攻撃で首の骨折って死んで居るぞ!!


巨大なだけでワンコロじゃな、腹を出してハッハッ言って甘える、確りモフってやった。

クロノの森に居るコロ達にも、モフリやってやれば良かった、寂しがって居るじゃろう。


再会の話が一段落したようじゃ。

「マンバ神様、クズ鬼どもが盗賊紛いに成って居るそう!!其からニオルさんが小さな村の村長やってるそうよ!」

「クズ鬼?·····あぁ!旧精霊王国の、残り物鬼属どもの事か?盗賊にまで堕ちてしもうたか·····」

「荒れた田畑を開墾して、食料確保すれば良いのに、プライドだけは鬼属だから、周辺の村の田畑から、食料盗んで居るらしいよ」


「マンバ様、クズ鬼私に討伐させて!!」

「ヒミコが相手にする様な、奴等じゃ無い」

「いえ!!ドーリが言ってた、マンバ様をバカにした態度を取ったとか、許せません!!!」

「ニオルに会うついでに、行って見るか」

「私に5分時間を下されば、処理致します!!」

「あぁ分かった、任せる!!それよりニオルには、会いに行ってやらねば、ホビットやエルフ達を最後まで面倒みて、行き場所の無い者達の世話をして居るそうじゃ」


クズ鬼の国に着いた。

わし等に気付いた鬼どもが群がった。

「平和だった精霊王国を、無茶苦茶にした人間のガキが、ノコノコやって来た!」

「我等の怨みを晴らす時が来た!!!」

言った二人をヒミコは、睨んだだけで潰した。

クズ鬼二人は、バキバキボキボキ異音を発っし潰れて行った。

「マンバ神様に、暴言を吐いたクズ鬼2人を、筆頭眷属猫又ヒミコが成敗した!!」


ヒミコが何をやったか、わしには解らん、神術ではあの様な事は出来ん。

クズ鬼どもは、仲間が恐ろしい死に様をしたのは分かったが、偉そうに張ったりを言っているケトシ風情、との気持ちから、100人程がヒミコに襲い掛かった。


ヒミコに近かった10人程が、血煙りとなって消し飛んだ。

何が起きて居る?鎌鼬では無いぞ?

ヒミコを中心に、残り100人近くのクズ鬼が、防壁に向かって弾け飛んだ。

ヒミコは弾け飛んだクズ鬼達に、強烈な念話を発した。

[[[悔い改めよ!!!!!]]]

後には泡を吹き、恐怖から大小便を垂れ流した、クズ鬼達が死屍累々転がって居った。

「マンバ様、お待たせ!2分で済んだよ!!」

ニッコリ笑うヒミコは、1体全体どの様な修行をしたものか、わしより容赦無いぞ!!!

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