第75話 立ち塞がる奴は赦さん

背の目、六郎、オロチにチトセ、ドーリにアード、クミにスラッピ、わしとホシが先頭を飛ぶ。

着いて来る0番隊5000人全員が飛べる。


見下ろす国境付近に、中部王国軍が見えた。

此方を見上げ騒いで居る。

「ホシ例の巨木降らせてやれ!!」

「了解!!マンバ様」

敵陣に巨木が落ちて行った。

バウンドを繰り返し、敵兵を押し潰して居る。


威圧を込める為、全員着陸する。

「わしは、この世全てを統べるマンバ神である!!!この場の指揮官、名と階級を言え!!!」

「··········」

恐怖か恨みか凄い顔で睨む奴が居る。

わしは、その男を問答無用で焼き殺した。

「これからついでに、中部王国を滅ぼしに行く、返答無き場合面倒なので、全員焼却処分とする!!!」

「おっ、お待ち下さい!!!」

「会話する気は無い!!生き残りの指揮官は誰じゃ!!!」

「·····恐らく自分だけと思います、自分は足軽頭フベイであります、マンバ神様!!!」

「足軽頭風情が、最高指揮官か?」

「いえ!!最初に焼き殺したのが、城代家老、最高責任者で有ります!!!他の侍大将は巨木に全員押し潰されたで有ります!!!」

「生き残りは、全員足軽か?」

「その通りで有ります!!」

「足軽と言うと、百姓からの召集兵か?」

「そうで有ります!!」

「足軽だけで帰還すれば、処罰されるな」

「自分が引き連れ帰還すれば、自分だけ処罰され、皆は助かると思います」

「1500程が、10日位は食い繋げる兵糧は残って居ろう」

「一月分は充分食い繋げる、兵糧が無傷で残って居るで有ります!」

「ブヘイ、お主気に入った、配下になれ」

「自分は百姓で有ります!!神々の配下など分が過ぎるで有ります!!!」

「そうか?まっ、ここで引き続き野営して居れ、30分程で中部城を滅ぼして来る」


言い残して、マンバ神様は飛び立ち、大軍全員音も無く飛んで行ったで有ります!!!

恐ろしかったで有ります!!情けない事に、恐怖で漏らしてしまったで有ります!!

雷様に撃たれた時より、恐ろしかったで有ります!!!

部下達も無言で、茫然自失状態で有ります!!!


「母様、あの男を随分気に入られたようですね?」

「最近、相手の資質が良く解る様になってのぅ、何故かあの男この世界で初めて電撃が出来そうなのじゃ!」

「へぇ~電撃?あれは難しい」


あれが中部城か。

「全軍城門前に着陸!!」

「城下の住民に告げる!わしは、全世界を統べるマンバ神である!!!現在2大陸と1亜大陸を我が王国に統合した、この大陸も半島王国、南端王国を統合、生意気にも攻めて来た、中部王国を滅ぼす為にやって来た、住民に危害略奪は一切せん事を誓う、統治者がわし、マンバ神に代わるだけじゃ、安心せよ!!!」


酷い統治だったのであろう、住民は無気力無反応じゃ。


「では、皆の者城内を空にするぞ!!!」

「「「「「「「「「「おぉーーーっ!!!!」」」」」」」」」」

「スラッピ!城門を吹き飛ばしてみろ!!!」

「やったぁ!!僕の見せ場だ、よっと、空気砲ぉどっか~ん!!!」


スラッピの空気砲モドキは、城門を木っ端微塵に吹き飛ばした。


門を通って、やっと城が見えた。

貧相な上に品の無い、住もうと思わん城じゃ。

特に頂上の凸凹気味が悪いぞ!!


「城内に引き隠った臆病者!!!わしは、マンバ神である!!住民を苦しめる無能の王!!皆殺しになる前に降伏する方が賢明じゃぞ!!!」


「下品な城は不要、まず天辺を吹き飛ばす!!」

「誰でも良い、天辺を吹き飛ばせ!!!」

「「「はい!!」」」

3人程同時に氷の矢を放った、見事に頂上の屋根のみ吹き飛んだ。

「次は頂上の部屋を吹き飛ばす!!!」

頂上の部屋から、大慌てで白旗が振られ、終戦になってしまった。

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