第622話 「紹介Ⅱ-Ⅱ」
アイオーン教団
ハイデヴューネ・ライン・アイオーン
アイオーン教団のトップにして聖女。 聖剣エロヒム・ツァバオトの担い手。
正式に聖剣の使い手として選ばれたので、その力を十全に扱える。
その為、戦闘能力は極めて高い。
バラルフラームでの戦闘で魔剣サーマ・アドラメレクを封印し所持している。
それ以降は特に戦闘が必要な場面はなかったので基本的に入信者への説明をしたりありがたい説法を広めたりしている。
取りあえず、最後に聖剣を光らせておけばなんとかなるらしい。
聖剣エロヒム・ツァバオトは固有能力として持ち主に幸運を齎す。
その為、何をやっても比較的ではあるが上手く行く。 入信者への説明もその加護により、来る前に良い事があった、元々興味があった、途中、教団の者に親切にして貰った等で話を素直に聞き入れてくれる精神状態の者が多く、勧誘の成功率は高い。
とは言ってもあくまで聞き入れやすくなっているだけであって、決め手は彼女自身の力と言う事は間違いない。
クリステラ・アルベルティーヌ・マルグリット
聖堂騎士。
バラルフラームで武者に歯が立たなかったのが堪えたのか聖剣を求めてアラブロストルへ。
そこで聖剣エロヒム・ギボールを入手。 聖女と同等以上の戦闘能力を手に入れた。
ついでに枢機卿を誘拐した。
聖剣探索の旅は彼女に自身を見つめ直すいい切っ掛けを与えてくれた良き旅だったようだ。
戻ったら一通り、家事を学ぼうと心に決めている。
現在、ウルスラグナへ帰還中。
エルマン・アベカシス
聖堂騎士。
アイオーン教団の立ち上げ、バラルフラーム戦、異邦人の処遇などの要因でストレスがそろそろ限界を越えそう。
クリステラという胃痛の種が消えたかと思ったら、目の届かない範囲でまたやらかしたのでもうこれは手元において舵取りをした方がいいのではないかと諦めつつある。
ちなみに生え際はさらに後退した。
尚、失われた毛根は魔法を使えば再生は可能であるが原因が取り除けない以上、再び死滅する定めとなっている。(無情)
最近、妙な連中が国に入ってきたので警戒中。
ゼナイド・シュゾン・ユルシュル
聖堂騎士。
慢性的に人手不足な上、マネシアが不在なので負担が増加した。
忙しくあちこち飛び回っている。 ここ最近はユルシュル相手の窓口業務がメイン。
無駄に偉そうな態度ばかり取る家族が嫌いなので、難癖を付けてきたら強気に対応している。 聖剣と教団の威光でどこまでも強気に出る姿はまさに虎の威を借る――
マネシア・リズ・エルンスト
聖堂騎士。
クリステラに付き合ってアラブロストルへと情報収集に向かった。
情報を集め、聖剣まで手に入れて役目を完璧に果たしたが、クリステラの行動に常にハラハラさせられて割と気が気ではなかった。 表には出していないが、自分の手には余るので次があれば遠慮するか同行者を増やして貰おうと考えている。
帰還前に増えた同行者に関してはもう諦めてエルマンに投げるつもりなので気にしていない。 どうにでもなぁれ。
クリステラとの旅で少し気持ちが持ち直したのか、悪夢を見る機会が減った。
グレゴア・ドミンゴ・グロンダン
聖堂騎士。
現在、復興が進んだオールディアの学園を復活させて新校長としての就任が決まった。
後進を育てる事に喜びを見出し、やる気に満ち溢れている。
エイデン・アル・サンチェス
聖殿騎士。
聖女の付き人兼世話係として姉と一緒に身の回りの世話をしている。
今の所平和なので、バラルフラームの時の様な事件が起こりませんようにと密かに祈っている。
リリーゼ・キアラ・サンチェス
聖殿騎士。
エイデンの姉。 聖女の付き人兼世話係。
バラルフラームの一件で報奨金が出たので装備を新調した。 ここ最近平和なので、内心ではほっとしている。
転生者。 聖堂騎士(異邦人) カメレオン人間。
最初に仕切っていた加々良が死亡した事により、繰り上がりで異邦人の責任者に出世した。
本来なら他に任せてしまいたかったが、自分以外に適任が居ないとの事で任命。
聖堂騎士としての仕事をこなしながら、負担を分散する為に引き籠っている他の異邦人達を引っ張り出すべく色々と頑張っている。 最近、開いた語学教室は社会復帰の第一歩。
毎晩、寝る間も惜しんで問題を作ったり授業内容を考えたりしている苦労人。 ストレスが割と深刻な事になっている。
ここ最近、知り合った女の子の店で食事をするのが数少ない楽しみ。
転生者。 聖堂騎士(異邦人) 蟷螂人間。
主な業務は街の警邏と教団自治区での揉め事の仲裁。 あったとしてもちょっとした喧嘩レベルの出来事なので、基本的に歩き回っていればいいだけの簡単なお仕事。
親友の藤堂が死んでからはずっと落ち込んでいるがそれを誤魔化す為に不貞腐れた態度を取っている。
ついでにモチベーションも枯渇しているので葛西の語学教室に関しても手伝いもせずにスルー。
仕事が終われば飯風呂寝るで、コミュニケーションも碌に取らない日々が続いている。
転生者。 聖堂騎士(異邦人) 蛍人間。
正義の戦士(自称)。 グノーシス教団こそが絶対の正義だと寝言を言っていたが、裏事情を知って夢から覚めたショックで引き籠りになった。
しばらくの間、部屋で腐っていたが葛西に無理矢理引き摺りだされ、現在は語学教室で教師役をしている。 気を使われた結果なのだが、本人にとっては立ち直るいい切っ掛けとなった。
転生者。 聖堂騎士(異邦人) 蝶人間。
加々良の手下Aから葛西の手下Aになった。
聖堂騎士業務を行いながら、語学教室を手伝っている。 時間外労働はしない主義なので、時間が来たらお疲れ様ですとすぐ消える薄情者。 日常をルーチンで片付けている。
転生者。 聖堂騎士(異邦人)ダンゴムシ人間。
加々良の手下Bから葛西の手下Bになった。
為谷と同様に聖堂騎士をやりつつ、語学教室の手伝いをしている。 こちらは割と残業してくれるが、言わないと何もしてくれない典型的な指示待ちスタイル。 葛西からすれば比較的、扱いやすい部下。
転生者。 ゲジ人間。
保護されてからまともに活動していないので肩書は無し。
転生者、チート等の用語を弄んで必死に現実逃避していたが、葛西に言われて渋々ながら授業を受け始めた。 割と呑み込みは早く、順調に学習は進んでいる。
ちなみに加々良にボコボコにされて引き籠った奴とは別人。
転生者。 蛭人間。
道橋同様、外に出る事を避けていたのでこちらも肩書無し。
引き籠っていた理由は自分の姿の恐ろしさと、人間社会で生きていけないのではといった不安から。
葛西の説得により、このままではいけないと思い立って授業に参加。
生きて行くには何かしないとと真面目に考えている。 道橋よりは呑み込みは悪いが、真面目に取り組んでいるので学習自体は順調。
転生者。 ナマケモノ人間。
飯時以外には一切反応を示さない引き籠り。 葛西曰く、クソガキ。
葛西が授業に出ないと飯を一切支給しないと脅して引き摺りだした。 やる気が欠片もないので学習速度は最低クラス。
転生者。 栗鼠人間。
引き籠っていたので肩書無し。 常に寝て居るか寝たふりで居留守を使って全てをやり過ごす。 葛西曰くクソガキその二。 声をかけても埒が明かないと判断した葛西が扉を蹴破って引き摺りだした。
学習態度は最悪なので、小關同様に言語の習熟と学習速度は最低クラス。
モンセラート・プリスカ・ルービィ・エウラリア
元グノーシス教団第五司教枢機卿。
司教枢機卿としての教育を受けたにもかかわらず、自分の頭で物を考えるお転婆さん。
権能に対する適正で選ばれ、今まで唯々諾々と従って来たが、内心ではどうにかして逃げ出そうと考えていた。 本国への帰還命令が出た折、クリステラと出会い人生最大の勝負に出てこれに勝利。
見事、自分を誘拐させた。
最初からクリステラに対して好意的だった理由は、彼女が自分と同じ「正義」の権能を扱う為、無意識にシンパシーを感じたから。 本来はやや人見知りをする傾向にあり、気を張ってないとまともに話せない。
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