114 受刑者区域

 惑星エア 

 何もない荒涼とした大地が地平線の彼方まで続いている。

 継ぎはぎだらけで無理やりくっつけたようなデコボコと隆起した大地。

 大気がないため、空は黒い。


 自らが粉砕した惑星にポコは降り立った。


 地下深くでは、ヒッグス粒子制御装置が絶え間なく稼働し、重力魔法術者が強大な重力を発生させている。

 着いて早々にエンジニア、科学者、魔術者、魔術開発者、どれに適性があるかテストを受け、ポコは魔術者と魔術開発者に適性が認められた。


 基本的な魔術講習と実技講習を受け、エレベーターで地下に降りる。

 地下30キロ地点に出るとそこは広いドームになっていた。

 ポコのようにここに送り込まれた受刑者の列が見渡す限り広がっている。

 皆手には、先ほど受けた適正テストの診断結果を持っていた。

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