103 地球を仰ぐ者
夢魔法により固有空間に公寿郎、仙寿たち、ADCO長官 ジョン・リンカーンが召集された。
「大気圏に走らせていた移動式臨時結界が月から膨大な量の魔力を検知した」
アザゼルの表情がいつになく険しい。
「すぐに向かう。長官もクロノスの出撃を頼む」
各々、全く違う場所にいたが、すぐに肉体から抜け出すとアザゼルに指定された地球の大気圏熱圏の特定のポイントに集合した。
青白く光る魔力の奔流が月から地球へと向かって流れて行くのが見えた。
「急ぐぞ」
思念波を受け取った公寿郎ら6人と共に、アザゼルは魔力の源流を目指して飛んだ。
漆黒の宇宙空間に覆われたどこまでも続く白い大地。時折、眩いばかりの閃光を放ちながら、巨大な魔力の流れがアザゼルらの傍らをかすめ地球を目指し飛んでいった。
どうやら魔力の発生源は月の平原、静かの海からであるようだ。魔力の奔流が一際激しくなる真っただ中で、その人影は青白い閃光に包まれながら、月の空に浮かぶ地球を眺めていた。
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