16 探索
「何をしている」
オルベルトの塔を、上空から見下ろすアザゼルに、警備の天使が話しかけてきた。
「いや、ちょっと散歩に」
アザゼルは崩壊した転生堂に向かった。
「おい。待て。そっちは立ち入り禁止だ」
アザゼルは警備の天使を無視して進み続けた。
警備の天使の光輪が輝き、耳を突き刺すような音が一瞬響いた。
警備天使のもとに他の天使が集まってきた。
「おい!止まれ!」
アザゼルは耳を貸さず、飛行の速度を上げた。
転生堂跡地に降り立つと、アザゼルは両手を広げ空を見上げた。
アザゼルの目と口が光り、頭上4メートルに魔法陣が現れた。
アザゼルは目を閉じ両手を合わせ何かを呟いた。
アザゼルの全身が光ると、上空へと高速で吸い込まれていった。
警備天使たちは、さっきまでアザゼルがいた、ヒビの入った石床が敷き詰められた場所を目を丸くしてうろつくしかなかった。
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