ユートピアの庭師

作品タイトル

 ユートピアの庭師

キャッチ

 人の庭に全て足りるまで、私は未来を肯定し続ける。

作者

 宮葉 様

ジャンル

 SF

セルフレイティング

 残酷描写あり

紹介文

 現時点で記号的再生、部分的延命、冷命打壊の三つからなる短編集。


 記号的再生

 天国と呼ばれる場所に居る人々は幾許かの延命と同時に、人工知能による複製化も同時に進行する場所。のちに安楽死に至る事のできる世界。

 そこに唯一人の理解者である住人の友人が招かれます。

 暫しの再開に喜ぶも悩みは尽きず、友人に対して胸の内を吐露すのでした。

 そして、意を決した友人は。


 部分的延命

 とあるマンション八階で起こるショッキングな出来事。

 事故ではなく故意だと主張され、多くの批判を浴びた当事者ですが、裁判では無罪を勝ち取るのでした。

 その後、実験室において幾度も実験を繰り返す男。

 それはスケープゴートを生み出すという、本来の目的とは異なる存在へとなっていたのです。


 冷命打壊

 ある時、野蛮なコミュニケーションしか取り得ない社会に「文化制限法」なる法が施行されます。生活必需品を除くあらゆる消費財に通貨は使用しない。それが法の内容だったのです。

 では、生活必需品以外の消費財の購入に何を充てるのか。

 それは自身の肉体の一部、何度でも再生可能でしかしその行為自体には痛みを伴います。さらには同時に二十個しか提供出来ません。

 結果、贅沢品や過剰な消費を抑える事に成功するのでしたが。


 さて、この短編集ですが記号的再生、部分的延命ともにある程度の説得力を持ち得た作品だと思います。

 最初に冷命打壊が投稿され少々の無理やり感や、説得力のなさゆえに評価できませんでしたが、その後投稿された二つの作品により、こうして紹介するに至っております。

 いずれの短編も独特な世界観を持ち、流し読みをした程度では意味不明でしかないかもしれません。

 ただ、現在のAIや大量消費に対しての、アンチテーゼ的な意味合いもあるのかなと、感じさせる作品だと思われます。

 決して楽しい読み物ではありませんが、一考の余地があるものとして、読んでみるのも良いかと思います。


 よろしければ以下リンク先よりお試しくださいませ。


 ★2/フォロワー3人

 文字数:27,001文字(連載中)

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054897040365


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