第61話
「ほおら、愛し合うことは案外、体力がいるだろう?さあ、もう寝台で横になろう」
「……ジョシュア様」
「ん?」
「きっと、満足されていませんよね?俺、一生誰とも触れ合うことがないと思っていたので、むなしくなるだけだから、この手のことに耳を塞いできました。けれど、ジョシュア様にとって、今の俺は物足りないというのはなんとなくわかります。いっそのこと泣こうが喚こうが好きにしてくれたって……」
言いかけるミオを、ジョシュアが真剣な顔をして遮った。
「止めるのを止めた」
部屋の隅にあった椅子を取り出して来て、部屋の中央に据えた。
「夜着を脱いで」
ジョシュアは自身も裸になりながら、ミオに命令する。そして、背もたれの方向に向かって跨るように言った。
何をされるのか見当もつかなくて、ミオの身体はガチガチに固まった。
背後に回ったジョシュアは、ミオの両腰を掴んだ。
それだけでも、疼くような感覚に陥るのに、さらには背中に唇を落としてくる。
「……んんっ。あ……」
鼻にかかった吐息混じりの声が、部屋に響く。
ジョジュアに出されられた自分の声だと思うと、身体の色んな部分が甘く痺れてくる。
肩甲骨の周りから、尻の付け根にかけて、何度も何度も根気よく唇は落とされた。
やがて、それは舌を這わせる行為に変わった。
「泣こうが喚こうが、好きにしろ?強張っているこの可愛い身体を蕩けさせるのが、醍醐味なんじゃないか」
身体の奥から震えがやってきて逃げ出そうとすると、ジョシュアも椅子に跨って来てそれを阻んだ。
獲物を捕食する獣みたいに、ミオの首筋や耳を噛んで舐めて、ぞわぞわとした快感を絶え間なく与えてくる。
逃れようと身体を前のめりにする、ミオの雄が背もたれに当たって擦れる。
「あっあぁぁ、あっ」
おかしい。
すでに滋養剤の効果は切れているはずなのに。
広げた股の付け根を見ると、雄はこれまでにないほど、硬くなって、はしたなく液を漏らしている。
「君がそうやって感じてくれると、僕もこんな風に反応する」
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