緩やかな自殺からの脱却

作者 いけだうし。

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  • 6へのコメント

    はじめまして。
    長文失礼します。

    文章を乱して所々意味を汲みにくくするという技法によって、主人公の苦悩や焦燥感が巧みに表現されていると思いました。
    小説を書きたいのに思うようにいかない、書いても評価してもらえない、というのは小説の書き手さんに広く共通する悩みだろうと思うので、完全にではないにせよ、共感を覚える人は少なくないと思います。

    苦悩する主人公の姿を通して考えさせられるのは、彼あるいは彼女は結局どうなりたいのかということです。
    書かずにはいられない、という苦しみは本文から伝わってきますが、本作を通して、主人公はそうして自分が書いた物の内容に触れません。創作活動やそこで生み出した創作物に愛着があれば、普通に考えて、それらについて考えることはそれ自体として楽しいことのはずです。ですが、主人公はむしろ苦しみながら物を書いているようですし、自分の創作物の出来栄えを恥じてばかりいるようです。
    文学者気質と言えばそうかもしれませんが、苦しんでばかりいるようでは、楽しんで書いている人たちの柔軟かつ自由な発想力に勝てないでしょうし、書くことで苦しみから解放されるという展開にもならないでしょう。ただ苦しみをぶつけただけの文章は、読む方もつらくなるばかりで、評価されないからです。苦しみを吐露すれば一時的には共感を得られるかもしれませんが、人々に長く評価されるためには、少なくとも、ユーモアやある種の知性によって苦しみを乗り越えるような前向きさが必要だと思います。

    さて、本作のテーマからすると枝葉末節ですが、いくつかあるミス(と思われるもの)やちょっとした表現が気になったので、並べさせていただきます。
    失礼かとは思いましたが、文字数を抑えるため、→「 」で修正案を提示させていただきます。なお、改行の箇所に/を置きました。

    第1話
    ・「しかし小説かというものへの憧れは尽きない」→「小説家」。
    ・「短編は数本かけた」→「数本書けた」。
    ・「僕は実家の自分の部屋で週2のバイトでバンドをしながらぬくぬくと暮らしている」→「週2のバイトの傍らバンドをしながら」。
    ・「女の子と遊ぶときは押してとか」→「遊ぶときは教えてとか」。

    第3話
    ・「意味はない/。意味はないよ」→「意味はない。/意味はないよ」。

    第4話
    ・「いつか生まれる、/や、/生み出す傑作を、」→「いつか生まれる、/いや、/生み出す傑作を、」。

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございました。
    この作品が、「いわゆる『作品』たらしめぬ」理由、
    もしくは、大衆受けしない理由などが、明瞭に書かれており、深く読んでいただいたのだな、と、嬉しく思います。生かすところは今後に生かしたいと思いますが、この作品は、絶望して救いのないところが、救いなのだと思っています。これを書いていた時の僕はそういう文学を求めていたのかもしれません。

    また、わざわざ誤字等の指摘もありがとうございます。狙った部分もありましたので、それ以外は直させていただきました。特に一話はひどかったですね…少し申し訳ないです笑

    最近また気づきを得て、ちょうどいま新しく詩や小説を書こうとしているところでありまして、
    そちらも読んでいただけたら嬉しいなと思います。今度は楽しいやつだと思います。たぶん。保証はできませんが……

    2020年2月19日 19:05