もみじ、ひとひら

作者 紺藤 香純

俺はひとひらのもみじに、恋をした――。

  • ★★★ Excellent!!!

 主人公はある日、怪異に巻き込まれたところを女性に助けられる。その女性は、もみじが舞う中に凛として佇み、刃を振るった。主人公はそんな彼女に恋をする。そして、彼女と再会し、彼女の方も主人公に想いを寄せる。しかしお互いを知れば知るほど、人間である主人公と人外の彼女の心の葛藤が起こる。そして彼女は胸の大きい自分の体を憎んでいるようなのだが……。
 そんな主人公には兄弟同然に育った人がいた。あだ名はガンちゃん。ガンちゃんの父親が実は山で行方不明になっており、まだ死んではいないと知った主人公は、父親探しに協力する。そんな中で主人公は、写真に写ったガンちゃんの父親にそっくりな人物に救われる。しかしその父親にそっくりな人物は、人間とは思えない姿をしていた。
 山から人の世に降り、働きながら怪異を狩る彼女。そんな彼女をいつも男である自分が、見送ることしかできない。しかしそんな彼女が怪異によって、大怪我をして戻ってきた。そして主人公も大怪我をして、ガンちゃんの父親とそっくりな人に救われたときに、自分の身に起こったはある事実を受け入れるのだった。
 
 人間と人外の者による、切ない異種婚姻譚が幕を開ける。
 果たして、男性はガンちゃんの父親なのか?
 主人公の身に起こったこととは?
 二人はこのまま一緒にいられるのか?
 
 ひとひらのもみじが舞う時、彼女は現れる――。

 是非、御一読下さい!

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★★★ Excellent!!!

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