2章 同性愛者 その崇高性
なぜ同性愛か?
百合やBL作品に触れるにあたって、こういった問いを投げかけてみよう。何故同性愛でなくてはならないのか?作品を楽しむ我々の多くは異性愛者だ、異性愛作品でいいのではないのか?わざわざ同性愛をやる意味とは?百合やBLを楽しむ大半はマジョリティである異性愛者であるのに、何故マイノリティである女性同士の恋愛や、男性同士の恋愛を?
愚問ではあるが、愚問がゆえにクリティカルな答えを引き出せるものだ。その問いには多種多様な応答が出来るが、同性愛でならなくてはならない――同性愛ならではの面白みを引き出す<原因=大義>に関して今回4つの答えがある。
1、同性間ゆえの共感の深さ
2、異性愛に在る根本的な裏切り
3、おたくのルッキズム
4、性関係は存在しない
そして、これは言っておかねばならない――人間は両性性を備えた存在である。そして、女性には男性よりも強くこの両性性が現れる。なぜなら、
1、男性では、中心となる性器領域は一つであるが、
2、女性では、本来の性器である膣と、男性のペニスに似たクリトリスという2つの性器領域があるから。
女性、それに関しては、補論1で詳しく触れていこう。先に進める。
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