第三章それぞれの仕事 第三話レギーと加奈子の馴れ初め

4025 7 18 14:22

ゼロ王国 アラスカ城 上層テラス

ゼロ ミミ レギー 加奈子

最近はやる事が戦闘ではなく事務の方が多い気がする。それでも基地の射撃訓練所で撃ってはいるが、自分が国王になってからは、戦場に出る事が制限されているから、正直、暇だ。退屈するのは初めてだ。だから空気を吸おうとテラスに出た。城の上層は、景色が良く、空気がきれいなため、机や椅子を置いている。

ん?あれは………

テラスの奥の席でミミ、レギー、加奈子が座って話しているのを見た。

楽しそうだな。俺も加わるか。

俺は三人の元に来た。

「何だ?楽しそうに話しているじゃないか。俺も混ぜろよ。」

「ゼロ君。」

「ボス。」

「ボス。」

ミミはいつもの青いメイド服、レギーと加奈子は任務後なのか戦闘服を着ていた。

「何を話していたんだ?」

「俺達がここで座っていると、ミミが来て、突然俺達の付き合う前の話をして欲しいと言われたんです。俺は遠慮したんですが、加奈子がノリノリでミミに話していた所です。」

「二人が小さい頃から付き合っていると聞きましたので、気になって聞いていた所です。」

「まだこれからなんですけどね。」

なるほど………というか。

「お前ら、小学校は俺と同じだろ?その話なら俺、知っているぞ。」

「え!?そうなんですか!?」

「ああ、ミミは知らないと思うが、前の世界の時、俺とレギー達は小学校から同じだったんだ。」

するとレギーが言った。

「ある時に義務教育を受けろと親に言われ、日本の学校で俺達はその学校で学んだ。それ以来、ボスとは幼なじみだ。」

「東京雷文小学校。都内で有名だった進学校で、中学校と一貫の学校だったよ。当時はまだ戦争前だから、平和に過ごしていたよ。」

「そうですか。その世界では小さい頃から教育を受けているのですね。私達の世界では15歳になってからではないと、教育を受けれないのですよ。」

そういえばそうだな。魔道科学校の入学は15歳だったな。遅い気がするが………

「日本には義務教育と言って、6歳から15歳まで教育を受ける義務があって、学校に行って、いろんなことを勉強する。」

「すごいですね。小さい頃から教育するなんて、日本という国は進んでいるのですね!」

「ああ、そうだミミ。」

「ちなみに、その時の皆さんはどんな感じですか?」

………どんな………感じか?

「その学校は余り校則が無いから、いろいろ自由だったな。テストでしっかり点数が取れれば、何も言われない。だから楽しかったけどな………」

「?どうしたのですか?皆さん顔が………」

お前らも俺と同じか。

「ボスは日系アメリカ人、俺はアメリカ系日本人、加奈子は純粋な日本人だ。だが、俺達を育てている奴の一人が俺達のルックスを変えて、いわばモテる外見に変えやがったんだ。その性で俺達は学校で苦労していたんだ!」

小学校入学前、育ての親の一人が俺達の外見をまるっきり違うように変えやがった。その結果、学校では人気者になり、疲れない日はあまり無かった。

「今思い出すだけで疲れる。あー、やだ。」

「ゼロ君!?」

「しかも勉強はその前からずっとやってたからテストの点数は高かったし、体育もその前から訓練していたから成績は良かったから、一部の奴から妬まれたし………」

「レギーさん!?」

「小学校高学年の時からラブレターや告白が多くて、どんな風に断ろうか必死に悩んだなぁ。」

「加奈子さん!?」

思い出すだけでどっさりと疲れる。

「ミミ、俺達に何か飲み物を。」

「わ、分かりました!すぐ持って来ます!」

ミミは席を立ち、中に入った。

「ボス。あんたはいいよなあ。周りとすぐ仲良くなって、みんなのリーダー格になったからな。敵はいなかっただろう?」

いや、いたにはいたけど。

「レギー。お前だってモテていたから、困る事が無かっただろ?」

「いや、俺は加奈子と付き合う前から、いろんな男達と戦ったのですよ!数えるのも忘れるぐらいに!」

「お、おう。なんかすまん。」

「レギー、クールダウン。クールダウン。」

レギーも苦労していたのか。なんか意外。

「ボスはどうだったの?女の子の告白。」

「いや、確かに告白されたけど、自分のマニュアルに従って、恋人になるのは回避したよ。」

「そのマニュアルを今度教えて欲しいわ。」

その後、

「お待たせしました。冷たいお茶です。」

「ああ、ありがとう、ミミ。」

「頂くよ、ミミ。」

「ありがと、ミミ。」

お茶を飲んで、一息つく。ああ、どんどん収まるなぁ。

「それで、私達の馴れ初めだったわね、ミミ。えーと、どこから話せばいいのかな?」

「林間学校辺りからでいいじゃないか?俺もその頃いたし、レギーもあの時から加奈子と付き合ったじゃないか?」

「ああ、そうだったな。そこから話そうか。」

机に四人が合わさり、レギーが話す。







2019 8 3 9:30

静岡 熱海 

レギー

俺が加奈子と付き合う事のきっかけになったのは、小学校最後の夏休み、親が林間学校のチケットを当て、四人分あった為、俺が加奈子を誘って、ボスと零が加わって、林間学校に参加した。その頃には加奈子と友達同士になったし、俺はこの時に告白すると決めていたから、緊張しながら熱海の林間学校に向かうバスに乗っていた。参加者は20人。男子四人の女子十六人。驚きの女子の多さだった。男子は俺とボスとボスの友達の四人だけだ。バスの席がボス達と近かったから、ボス達とその事で話し合った。

「なあ、なんか女子の比率多くないか?」

「だよな!うわあ。蒼汰の話、乗って良かったぜ!サンキュー、蒼汰。」

蒼汰というのはボスが日本にいる時の名前だ。

「当たり前だろ!こんな男にとってビッグイベントな林間学校、他の友達を誘わなきゃ損するぜ!」

「蒼汰君。あ、ありがとうね。誘ってくれて。」

「気にするな林。お前も林間学校楽しめよ!」

「うん!」

ボスの友達は少し気の弱い林と活発的な前田の二人だ。ボスと仲良くなって、よく外で遊んでいた。

「レギー?なんか緊張している顔だな。なんか決意しているのか?」

(なんで分かった!?)

「あ!もしかして、加奈子に告白するつもりか?」

(心でも読んでいるのか!?)

「え?学校で一番可愛い加奈子と?レギー!お前、そろそろ告白か?楽しみだな!」

(いじるな!)

「レギー君はすごいなあ。でもそうか。学校で一番の二人だもん。付き合うのは当たり前かあ………」

(林!そんな憧れな目で俺を見るな!)

「でも、その前に他の女の子がお前を奪いに来るかもだせ?」

「俺は加奈子一筋だ!」

すると、ボスが笑った。

「カッコイイ事言うじゃねぇかレギー!よっしゃ、俺も協力するぜ。俺も幼なじみとして、二人が付き合うのはうれしいからな。」

(蒼汰。)

「なら、俺も協力するぜ!同じ男として見逃せないからな!」

「僕も協力するよ。レギー君。」

(林、前田。)

「あ、ありがとう。」

「うっしゃ。レギー!お前も頑張れよ!」

「ああ!」

その時、男達で誓いを交わしたのはうれしかった。同じ男だからか、こんなにうれしかったはなかった。その誓いがあったから決意を更に強くする事が出来た。この時のボスには感謝しかない。その日から俺はボスに憧れていた。






10:40

熱海の林間学校に着き、学校の校庭で集まり、引率の大人の人が林間学校の説明をした。20代前半の大人っぽい女性だった。林間学校のルールは引率の先生に従う事、決められた事を守る。これだけだった。

次は誰がリーダーをやるか決めるのたが、満場一致で蒼汰に決まった。その後は校庭で鬼ごっこをやった。運動神経がいい蒼汰と前田が鬼になり、地獄のような鬼ごっこになった。俺も捕まった。やっぱりあいつらを組ませてはいけない。小さい頃からそう思った。

鬼ごっこが終わったら家に入って、昼食を食べた。席は丸く大きな席で、蒼汰が席を決めた。そして運がいいことに、加奈子が隣の席だった。その反対の席は蒼汰だった。

昼食を食べている時、加奈子が話しかけた。

「レギー君。誘ってくれてありがとうね。」

「い、いや。加奈子がうれしいなら良かったよ。」

「どんな林間学校になっていくのかな?楽しみだね。」

「お、おう。」

ダメだ。恥ずかしくて加奈子の顔を見れない。加奈子は学校で一番可愛いと評判だった。それは他の学校からも評判で、よく男に話し掛けられるのを見ていた。彼女はそんな毎日にウンザリしていて、俺も話そうとしたが、近寄りがたい雰囲気で話せなかった。

彼女と最初に話しかけたのは蒼汰が俺を紹介した時だった。蒼汰が俺の良い所や趣味などを話して彼女と話そうとした。すると加奈子が俺と同じ境遇だった事や、趣味も合って、

彼女と初めて話した。それ以来、ずっと彼女と一緒になることが多くなった。だから俺は紹介してくれた蒼汰には借りがあった。

「お、さっそく加奈子とイチャイチャしているなあ。お熱いねぇ。」

「蒼汰!これは!」

「隠すなよレギー。俺は分かっているんだぜ。」

「え?レギー君と加奈子ちゃん、付き合っているの?」

女子から驚きの声が上がった。

「い、いや。その、」

「みんな聞け。レギーはまだ付き合っていない。言うなら親友以上恋人未満だ。」

おおおお。

「たが、もし彼らが付き合う事を決めたら、みんなで応援しようではないか!」

イエーイ!

何なのそのノリ?

「だからその時まで待とう。俺達は見守ってやろう。その時まで。」

ワ~~~~!

蒼汰?俺はこういうのを望んでいないのだが。

蒼汰が俺を見て笑った。

わざとか!くそう!

蒼汰にいじられた。




13:00

昼食を食べ終わり、次は川で水遊びだ。あらかじめ用意されてある水着を着て、男達は先に川で待っていた。川の水は綺麗で、浅かった。遊ぶにはちょうどいい。川の近くの大岩に座った。

「蒼汰はいい女子、見つけたか?」

「まだ決めていないが、いい女子はたくさんいるな。」

「俺はもう三人絞っているぜ。ああ、どの女子にするか迷うぜ。」

「林は?」

「僕はまだ………」

「一週間あるんだ。じっくり決めろよ。」

「う、うん。」

さすが蒼汰だな。コミュ力が高い。

「レギーは………あ、いるっけ。」

「なら言うな!」

「アハハ。悪い悪い。俺はお前達にラブイベントを起こしてやるぜ。楽しみにしとけよ!」

なんだか嫌な予感が。

「お待たせ~!」

水着を着た女子達が来た。可愛い色の水着を着ていて、少しドキッとした。加奈子はピンクの水着を着ていた。

か、可愛い。

「集まったな。先生が14:30まで自由に遊んでいいと言われた。時間になったら、ここに集合。以上、遊ぼう!」

俺達は川に入って遊んだ。川の水は冷たかったが、加奈子と遊んだり、他の女の子と遊んで冷ますのにちょうど良かった。他の女の子達は優しくて、俺も彼女達と話したりした。

蒼汰。ありがとう。俺、加奈子と遊んで、他の女の子と遊んでうれしいぜ。

そう思って蒼汰を探したが、いなかった。

あれ?どこ行った?




ゼロ

お?ここで止まるか。

川で遊んでいる途中、一人の女の子がみんなに気づかすに森に入ったのを見たため、俺は追いかけたが、途中で見失い、困っていた時、女の子が木に歩いている所を発見し、今に至る。女の子はとある木にもたれ、周りを警戒していた。

?様子が変だな。

俺は隣の木に気付かれずに登り、擬態した。

上を見られたら、気づかれるかもだが。

「………いないね。良かった。」

?人がいると困る事が?

木に向け、水着の下を下ろした。

!?

座って、木に向かって放水した。………彼女の………

………………

「ふぅ~。恥ずかしくてこんな所でしちゃったなぁ。」

………………

「見られてないよね?」

………………

「アアッ。まだ出るの?」

………………はっ!

ようやく我に戻った。

いや、普通に誰かに言えよ。我慢出来なかったのか?てゆうか、木の上からだと分かるんだか、木の近くの花にかかっているぞ~。花に聖水をかけるな~。

「………ふぅ。終わった。」

女の子はブルッとした後、水着の下を穿いて、木の近くを木にしながらみんなのいる方に向かった。

洗わないの?あ、川で流すのか。

俺は降りて、女の子のした所を見た。

………………

綺麗に濡れていた。

追いかけなきゃ良かったな。………でも友達が女の子のおしっこシーンを見れたら、ノーベル賞レベルだと言ったな。それが今か?

………………戻ろ。今見た事は忘れよう。


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