第二章帝国主義 最終話 優子の反撃

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ゼロフォース社 作戦室

ダッチャー

「以上が報告になります。」

『なるほど、優子はまあ大丈夫だ。あれでも第十部隊の副隊長だからな。』

俺は基地に戻り、ボスに起きた事を報告した。それでもボスは冷静だった。さすがだ。

『了解した。作戦の決行を許可する。テルカン町のナチスの兵士を殺せ。同時に優子も救出しろ。サポートにリトルバードを付ける。』

小型の攻撃ヘリがサポートするとは。ボスは何か考えがあるのか?

『実は、スピニア帝国の皇帝から、我々に連絡があった。我々と同盟を結んで欲しいと言われた。』

「スピニア帝国がですか?どうしてです?」

『皇帝が言うには、ナチスは勝手に行動して、帝国の利益を奪っているらしい。それを自分達の物にしていると言われた。更に、ナチスはスピニア帝国と関係はなく、テルカン町の拠点がナチスの本部らしい。』

「レギー達が見たスピニア帝国の兵士はナチスを追っていたと?」

『俺はそう考えている。帝国はナチスに騙されたようだがな。アミヤ騎士団長がグルヘラート将軍と一緒にいたのはナチスに忠告をするためだと伝えられた。アミヤ騎士団長は少なくとも味方だ。』

「アミヤ騎士団長と合流すれば、スピニア帝国は同盟関係になると?」

『その通りだ。作戦の際、アミヤ騎士団長を発見次第、彼女と合流しろ。彼女から情報を貰え。』

「了解しました。」

『それと彼女には荷物を渡した。これで優子が楽になるはずだ。』

「荷物とは?」

『それは………』





優子

捕まって一日、テルカン町のナチス本部のとある広い部屋で尋問されている。地下の拷問部屋だろう。少し冷えた。私は部屋の奥で縛られ、身動きが取れなかった。手にはめてあるロープが天井にあり、手は上に上げられている。体は腹の拘束で固定されている。

更に、武器もない上に服を脱がされ、下着だけだ。ナチスはそんなに欲求不満か?

前にはグルヘラート将軍とアミヤ騎士団長、

ナチスの兵士が七人いる。グルヘラート将軍は余裕の顔で私を見て、アミヤ騎士団長は真剣な顔で見ていた。アミヤ騎士団長の顔が怖い。兵士達は私の体を舐めるように見ていた。覚えていろよ😈

「さて、そろそろ情報を吐いてもらおうか。」

グルヘラート将軍が言う。

「だから、なんもないって言っているでしょう。しつこいよ。」

「ゼロの仲間の情報を吐け。さもなければ苦痛が待っているぞ。」

「昨日もそうやってしつこく聞いてきたね。ゼロに何かされたの?」

「それはお前が知る必要はない。話さないなら、アミヤ騎士団長。」

アミヤ騎士団長は手から電気を発生させた。

あんた、魔術師かーい。しかも手がバリバリいっているよ。どこぞの少佐?

「魔術師だったのね、あんた。」

「そうよ。スピニア帝国の宮殿魔術師も兼任しているわ。」

「クワッド?」

「いいえ、トリプルよ。」

トリプルか。いや、トリプルでも凄いんだけど。

「やれ。」

アミヤ騎士団長は私に電撃を喰らわせた。

「ぐわっ!」

すごく痛い。まだバリバリいってる。

「い、意外に電圧高いのね……すごく痛いわ。」

「さあ、情報を吐け。」

グルヘラート将軍が言う。嫌な奴め。

「あはは、どうしても吐かないとダメ?」

「ダメだ。」

ちっ

「グルヘラート将軍、こんなことをしていいのか?ゼロの部隊がやって来るぞ。」

「心配ない。奴は彼女を囮にしているはずだ。彼女を餌にすれば、彼らは手を出せない。」

「本気でそう思っているの?」

「ああ、そうだとも。」

………笑えるわね。

「そうかな?私達の部隊はこういうのも想定して、しっかり作戦を立てているから、多分、もう来ているはずだよ。」

グルヘラート将軍は笑った。

「調子に乗るなよ、小娘が。我々がただの傭兵ごときに負けるはずがない。必ず滅ぼしてやる!」

「あんたたち、さっきから聞いていると、まるでゼロに恨みがあるみたいだね。なんかされたの?」

「いいだろう、教えてやる。毎回ゼロに我々の任務を邪魔され、挙げ句の果てに我々の利益を奪った。許せん!あの男!」

おお、怒っているね~。というか、

「そりゃ武装蜂起して、戦争を起こそうとしていたから、そうなるよ。分かんないの?」

「口を慎め小娘!お前の首をゼロの土産にしてやるぞ!」

グルヘラート将軍がルガーを片手で構える。

「やだやだ。ここで撃つの?器小さいね~。」

「お前らも構えろ!」

周りで観察していた兵士達も構える。

「いやいや、困ったね~。どうしようかな?何かすれば許してもらえる?」

「情報を吐かないなら、用済みだ。」

のこり五メートルで構える。

「じゃあ一つ情報を。」

「なんだ?」

「あなたたちはここで終わりよ。」

ドカーン!

グルヘラート将軍達が驚く。

「何が起きた!?」

グルヘラート将軍が無線で聞く。

『正面玄関から敵集団が侵入しました。ヘリもいます。』

「何!?今すぐ排除しろ!奴を殺せ!」

『了解!交戦します!』

ドドドドドドドトドドドト

ダダダダダダダダダダ

パラララララララララ パラララララララララ パラララララララララ

ドカーン ドカーン

外から銃声が聞こえる。ダッチャーがやったね。派手にやっているね~。

「お前らも早く行け!」

兵士達が部屋を出る。

「アミヤ騎士団長、私を守れ!」

「そんな義理が?」

「いいから、早く!」

アミヤ騎士団長はため息をつき、後ろを向いて、剣を構える。

グルヘラート将軍は私に銃を向ける。

「お前はここで死ね!ゼロの土産にしてやる!」

銃を私の心臓に当てる。

やばいなぁ。ここから先のことを考えていないわ。どうし……ん?

アミヤ騎士団長がグルヘラート将軍の後ろに近づき、腹を刺した。え?マジ?

「ごはっ!き、貴様………」

「帝国の意思だ!ここでくたばれ!」

剣を抜き、グルヘラート将軍の頭を飛ばす。

首から出る血しぶきが私にかかる。

体は倒れて、首は遠くに飛んでった。

「さあ、ここから出るぞ!」

私の拘束具を外した。

「ありがとう、と言いたいところだけど、私の体に血を付けるなんて、失礼過ぎない?」

「ダッチャーが私にお前を助けるよう言われた。スピニア帝国はゼロ王国と協力する。服と武器はそこにある。」

てか、隅にあったじゃん。普通は別の部屋に置いとくでしょ。

私は袋から服と武器を見つけ、それらを装備する。

「私が見張っていよう。」

「助かるよ。あ、マガジンがいっぱいある。」

「ダッチャーに入れるよう言われた。何に使うのか分からないだがな。」

「それは、すぐ見られそうだよ。」

「そいつは楽しみだ。それと、ダッチャーに渡すよう言われた。」

アミヤは部屋の壁から大きいバックを出し、

私に渡した。

「中は見ていない。」

ダッチャー、何を用意したんだ?

中には、AK-47と、マガジンポーチ、グレネード付きのボディーアーマーが入っていた。

「ふふふ。ダッチャー、気が利くねぇ。」

アーマーを着て、AKのコッキングを引き、

AKのスリングをかけた。

「準備はいいか?」

「ええ、いいですよ。」

「口調が変わったな。ぞれは演技か?」

「違いますよ。外の私を出しているだけです。」

「ふっ、行くぞ。」

アミヤが先導し、私が後ろから銃を構えながら移動する。

まずはダッチャーと合流しないと。




ダッチャー

「前進しろ!」

俺達は中庭のナチスを倒しながら、前進している。

俺はL85A2を構え、石の塀に隠れているナチスに撃った。

ダダダダダタ!ダダダダダタ!

ナチスは痺れを切らして、MP40を撃ちまくった。

「ダッチャー!ナイス!」

隣の遮蔽物にいたボスがM4A1カービンを構え、そのナチスを倒した。

他にもナチスがたくさんいて、前に進めない。

「ボス、銃撃が激しい!前に進めない!」

「分かってるよ!そりゃ!」

ボスはグレネードを発射した。奥のナチス二人が吹き飛んだ。

「隊長!援護します!」

後ろの三人の仲間が援護射撃した。

俺はその内に移動し、真ん中の噴水に隠れた。前の建物の柱に敵が集まっている。

「リトルバード、やってくれ!」

『了解。派手に吹き飛ばす。』

リトルバードが接近し、敵集団にバルカンを連射した。ミサイルも発射している。

敵はリトルバードの攻撃で、次々と倒された。

『排除した。』

「了解!支援に感謝する!」

仲間達も俺の近くまで来た。

「ダッチャー!建物に入るぞ!」

「ああ!全員、中に入れ!優子を救出しろ!」

俺達はナチス本部に侵入した。






優子

私達は地下から出て、一階の廊下に出た。アミヤが左を、私が右を警戒して、お互いの武器を構えた。ダッチャー達は正面から突入して、中のナチスを陽動しているみたいだ。こちらの脱走には気づいていない。

「アミヤ、出口は?」

「裏口がいくつかあるが、仲間と合流したいなら、入り口のロビーに向かうしかない。」

「了解。先導して。援護する。」

アミヤは前の扉に向かい、私は後ろにAKを構えながら移動した。

すると、私の奥の扉が開いた。

「き、貴様!おい!脱走しているぞ!」

ドドドドドドドド!ドドドドドドドド!

私は躊躇なく30メートル奥の敵を撃った。

扉を持っていた兵士が撃たれ、前に倒れた。

「優子!伏せて!」

え?私はすぐに伏せた。

「エレキサンダー!」

アミヤが左手から電気を放出し、奥の扉を破壊した。すごい威力。

「優子!早く!」

私は扉に入り、アミヤも入った。扉を閉めたところで、扉が銃撃された。私達はすぐに離れた。

「行くよ!」

「ええ!」

私達は廊下を出て、広い事務室に入った。

机がたくさんあり、大きい棚もある。遮蔽物がたくさんありそうだ。

すると、奥の扉から兵士が入って来た。

その兵士達は私達の脱走を知っているらしく、私達を確認したら、すぐ撃ってきた。

私達はすぐに遮蔽物に隠れた。遮蔽物の机に弾が着弾する。

「アミヤ、伏せてて。」

私は隙をつき、AKを構え、撃ちまくった。

ドドドドドドドド!ドドドドドドドドドドドド!

手前の兵士を倒したが、まだ敵はたくさんいた。

私は残り少ないマガジンを捨て、ポーチから新しいマガジンを出し、AKに装填し、コッキングを引く。そしてまた敵に向け連射する。アミヤもサンダーで応戦し、敵を倒していった。たが、MG42持ちの敵に銃撃され、すぐ隠れた。その間に新しい敵が入って来た。私もAKで応戦したが、途中で敵の弾がAKに当たり、AKを不良品にした。

ああ、壊れた。

私は不良品のAKを捨てた。そして、二丁のM92Fを抜いた。

「アミヤ。私が動き回って攻撃する。あなたはサンダーで私を援護して。」

アミヤは了解した。

さあ、いくぞ。

私は隅から移動しながら、拳銃二丁を連射した。敵はこっちに銃を撃った。私はすぐ横に転がった。アミヤはその隙にサンダーで敵を攻撃した。敵は感電し、倒れた。

「やったね。」

「ええ!………!」

アミヤの近くの扉からkar持ちの敵が現れ、ライフルの銃剣でアミヤを刺そうとした。

アミヤは剣で防ぎ、それを弾いて、敵を切った。

「ナイス!」

アミヤは笑顔でグッドサインを出した。

さすが騎士団長。

私達は事務室を抜け、左右に柱が並んでいる廊下に出た。アミヤと私は警戒しながら前に進んだ。すると奥から敵が十人来た。STG-44持ちが四名、PPSが二名、ドグルショット

12ゲージショットガンが三名、そしてMG15持ちの敵だ。彼らはすぐに展開し、私達に銃を構えた。

「(止まれ!)」

ドグルショットガン持ちの男が言う。

「どうする?」

「戦う🎵」

私達は左右の柱に向かった。その瞬間、

ドドドドドドドド!ドドドドドドドド!

パラララララララ!パラララララララ!

ドン ドン ドン ドン ドン

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!

敵が銃撃した。私は右の柱に、アミヤは左の柱に隠れた。

私達の隠れている柱に弾が当たり、柱の石が削れていった。

私は気配で壁側に三人いると感じた。

ドドドドドドドド!ドドドドドドドド!

パラララララララ!

ドン! ドン! ドン! ドン!

アサルトライフルとサブマシンガン、ショットガンの三人だ。三人とも私の後ろに並んでいる柱に隠れている。

私は意を決し、飛び出し、壁を蹴りながら、

拳銃二丁を撃った。手前のショットガン持ちが撃たれ、その奥のサブマシンガン持ちも上半身を撃たれ、その奥のアサルトライフル持ちはすぐ隠れた。

隠れるな!

その間に横の柱にいる敵が銃撃した。私はすぐに走った。弾が私の近くを飛んで来たが、当たらなかった。私はなぜ当たらないと思いながら、奥のアサルトライフル持ちの兵士に接近した。すると、アサルトライフル持ちが銃を出し、撃ちまくった。

ドドドドドドドドドドドドドドドド!

ああ、こうなったらヤケだ!

私は壁を蹴り、体を回転させて、撃った。

腹に命中し、倒れた。

え?本当に弾が当たらない。やった。

ドドドドドドドド!

忘れてた!

すぐに柱に隠れる。

あれ?アミヤは?

見ると、アミヤは敵の銃撃を電光石火で避け、敵四人を次々と斬り倒した。

すごい。自分に電気を流し、スピードを上げるなんて。

後三人。マシンガン持ちとショットガンとサブマシンガン持ちだけだ。マシンガン持ちは

扉の前にいて、右にショットガン、左にサブマシンガン持ちがカバーしている。私の近くにショットガン持ちの男がいるわけだけど、

「来い………我がナチスの前に倒されろ。」

なんかブツブツ言っているし……

「優子!私が囮になります。」

アミヤが飛び出した。

「く、クソ!」

パラララララララ!

男がサブマシンガンを連射する。

アミヤは素早く避け、敵を縦に斬った。

「おのれ!」

マシンガン持ちがアミヤのいる柱に連射した。

ドドドドドドドドドドドドドドドド!

今だ!

私は飛び出した。ショットガン持ちの男が連射する。

ドン! ドン!ドン!ドン!

柱と壁を蹴って、回り込み、後ろから撃った。

パン パン

「ぐわ!」

腹と頭に命中し、倒れる。

マシンガン持ちの男が気づき、連射する。

ドドドドドドドドドドドドドドドド!

まずい!

私はまた柱と壁を蹴りながら上がり、弾を避けた。

ドドドドドドドドドドドドドドドド!

怖い!弾が擦ってる!

ドドドドドドドド!カチカチカチカチ

MG15の弾が切れた。

「クソ!」

「今だ!うおおおお!」

アミヤがマシンガン持ちだった男に突撃する。

男はマシンガンを捨て、ルガーP38を出し、

アミヤに撃った。

パンパンパンパンパン

「遅い!」

アミヤはルガーの弾をすべて斬った。

「何!?」

「たああああ!」

そして、男を斬った。

「ぐおおお!」

男は倒れた。

これで全員倒したようだ。

「やった。やったよ!」

「やったね、優子!」

すると、後ろの扉から増援が来た。

「いたぞ!撃ち殺せ!」

私達は武器を構えた。

すると、天井が爆発した。

「うわっ!」

「な、何?」

「何だ?天井が!」

ダダダダダタダダダダダタ!

パララララララララララララララ!

「ぐおおお!」

「ぐわ!」

「う!」

敵達が撃ち殺された。な、何?

「クリア!」

そして、天井からガスマスクを着け青い戦闘服を着た集団が降りて来た。

あれは、第九部隊!ダッチャーが来たんだ!

そして、一人の隊員が私の近くに来た。

「大丈夫か?優子?」

「え?誰?」

「ああ、そうだった。」

そして、男はマスクを外す。

「だ、ダッチャー!良かった………」

「心配かけたな。もう大丈夫だ。残党は少ない。お前ら!奥を見てこい!」

隊員達が奥の部屋に行った。

「お!大丈夫みたいだな!だから言っただろ?」

ボスが来た。

「ボス。」

「いやー、ナチスが優子を捕まえるとはねー。どんな方法で捕まえたのか。気になるな。」

あはは………

「優子。アミヤは?」

「私はここにいるぞ。」

アミヤも来た。

「アミヤ騎士団長。俺の部下を助けてくれて、ありがとう。」

「気にするな。優子は私の仲間だからな。」

「アミヤ………」

「そうか。お前達を帰したいとこだが、スピニア帝国のお偉いさんが来ている。帰るのは、遅くなれそうだぞ。」

ハア、早く帰りたい。

私達は処理をするために移動した。

「ところで優子。」

「はい、何でしょう?」

「素のお前、悪くないぞ。」

「………そ、そうですか………」

ダッチャー、ありがとう。

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