第二章帝国主義 第三話 村、救出

4025 6 2 8:30

ゼロ王国 アラスカ城

レギー

俺は朝食を食べた後、ボスに呼ばれ、ボスの執務室に来た。なんでも相談があるらしい。ボスが俺に相談するのは珍しい。なにかあったのだろうか?

「それで、俺に相談とは?」

「ん?ああ、そうだな。」

朝からボスの様子はおかしかった。なにか思い出したかと思ったら、笑って。ミミと会ったら赤くなる。昨日の夜、なにかあったな。

「実はな……ミミと昨日の夜、映画を観ていたんだが………酒の勢いで………その……」

なんとなく分かった。そりゃ俺に相談するな。

「ボス、事情は分かった。ちなみに、どのくらいやった?」

「………明朝五時ぐらいまで………」

意外に長かった。そんなに楽しんだのか。

「映画が終わったのは?」

「………夜の十一時ぐらいだ。」

約六時間もやったのか。初めてにしては長いな。

「………それで、俺に相談とは?」

「………どのくらいの頻度でヤった方がいいんだ?」

聞きにくい相談だな!

「えー……週に四回ぐらいの方がいいと思うが………」

「四か………そうだよな。ミミに毎日と言われたから疑問に思ったよ。」

毎日!?ミミ、意外にヤる気充分だな!?

「実は、ミミはサギュバスのハーフでな。サギュバスの本能が強いらしいんだ。」

ミミがサギュバス?初めて知ったな。

「そのサギュバスの本能がな………男の精液を摂取して、強い子供を産む事なんだ。」

何処かで聞いた事がある。何の本だったけ?

「なるほど。ボスもまあ、強い彼女を好きになりましたね。」

「お前はどうなんだよ。加奈子とは幼なじみだろ?さすがにあれでヤっていないは無しだぞ。」

そこで俺に変わるか。

「確か小学校高学年の時にはもうヤっていたから……」

「待て!小学校高学年からだって?嘘だろ?」

珍しくボスが驚いていた。

「えー……はい。本当です。」

「マジか。世界は広いな。まあ、相談に乗ってくれてありがとう。この礼は後で返す。それより、第五部隊は午後から任務だぞ。」

任務か………

「どんな任務ですか?」

「ん?またそれは後で話す。それを部隊に教えてくれ。」

「分かりました。」

「頼んだぞ。」

俺は敬礼して、部屋を去る。

午後から任務か……忙しくないことを祈ろう。荒事は御免だ。




13:43

俺達第五部隊と第三部隊は西にある村に向かった。村の方から救援要請が来たらしい。朝の頃は問題無かったが、昼になった頃に村が襲撃されたようだ。俺達はすぐにその村に向かっている。あと少しで到着するはずだ。

「エミリア、ボスから報告が来たか?」

「さっき、村に侵入した甲冑集団が村を制圧し、村人を一カ所にまとめてるって報告が来た。」

ちなみに、ボスは王国のリーダーであるため、城の方からサポートしている。本人は行きたがっていたが。

「了解。」

さあ、どうなっている?

『こちらゼロ、全員聞け。村は制圧され、村人は中央の広場に集まっている。その周りには敵が複数いる。無人機で奴らの暴力行為を確認した為、敵は殺してもいいが、何人かは残しておけ。情報を聞き出す。いいな?アウト。』

敵を排除していいのか。何人か遺すの以外は自由だな。

そうこうしていると、村が見えた。所々火の手が見える。村の方に甲冑を着た兵士が複数見えた。

「村に着いたら、各員、連携して敵を排除しろ。村人を救え。」

みんなから返事をもらって、俺は愛銃のソップモッドのセーフティを外す。四倍スコープにフォアグリップ、マズルブレーキを付けている。色はデザート迷彩模様だ。

俺達の車が村の近くに止まり、運転手とガンナー以外の俺達は降りて、歩きで村に向かった。ハンヴィーは後から支援する。

俺は加奈子と仲間と村に向かい、その入り口付近に敵を確認し、通りの木に隠れた。

敵は甲冑を着て、手に剣を持ち、外に向け警戒していた。

俺は仲間に敵の位置をハンドサインで教え、

反対側から攻めるエミリアに無線で連絡した。

「エミリア、準備は?」

『いつでもいいよ。』

「了解。お前の合図で攻撃する。」

俺は敵に照準を定め、合図を待った。仲間も同じだ。数十秒後、

ドドドドドドドドドド!

ダダダダダダダダダダダダダ!

パラララララパラララララパラララララ

奥の方で銃声が鳴り響いた。合図だ。

俺は一発で敵を倒し、他の仲間も敵を倒した。幸い甲冑は弾を貫通した。

「行くぞ!」

一列に進み、敵の攻撃を警戒した。

俺、加奈子、仲間達の順番だ。

すると、50メートル奥に敵が複数で、盾を構えた。

俺は敵に向けセミオートで連射した。

ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!

ソップモッドの5.56ミリ弾は敵の盾を貫通し、盾を持った敵を撃ち抜いた。

盾は防弾ではないらしい。それが分かったら、俺は仲間を展開させ、撃ちながら進んだ。

加奈子のHK416が、奥の敵を次々と倒していった。屋根にいる敵もすぐに見つけ、倒した。仲間達もアサルトライフルを撃ちながら前進し、俺達は中央広場に到着した。

剣しか持たない敵は第三部隊にも挟まれ、

遂に囲まれた。

村人は中央広場の隅で集まっていた。怯えている者が大勢だ。

「武器を捨てて!」

赤いセーラー服を着て、AK-74を構えている少女が言った。彼女は第三部隊の隊員だ。

たが、敵は武器を下げない。

敵は二十数名。陣形を整え、囲んだ俺達を警戒していた。

「投降すれば命を落とさずに済むよ!」

デジタル迷彩のセーラー服を着て、AUGを構えた少女が言った。

すると、敵の隊長であろう兵士が俺達に言った。

「分かった。武器を捨てる。」

そう言い、全員が武器を捨てた。懸命だ。

敵はエミリアの命令で、座らされた。

「お前は何者だ?」

「知らないのか?俺達はスピニア帝国の兵士だ。」

「スピニア帝国って西の国ね。」

エミリアが答えた。

「なんで民間人を襲ったの?」

「そういう命令だ。仕方なかった。」

「だからって、民間人を攻撃する理由にはならない。悪いけど、こちらの方で逮捕するよ?いいね?」

兵士達はエミリアの言葉に従ったのか、観念したようだ。

俺達は無線でハンヴィーのチームに連絡し、村に来てもらうよう言った。

すると、後ろの家から銃撃された。

タタタタタタタタタ!

「ぐはっ!」

俺の部隊のアメリカ陸軍の装備をして、兵士に構えていたM4カービンを持った男が撃たれ、足を負傷した。

「敵!三時方向の建物にいる!制圧射撃!」

エミリアの部隊が建物を攻撃している間に、

俺と加奈子で、その建物の前の塀に隠れた。

「グレネード!」

彼女達は退避し、近くの遮蔽物に隠れた。

たが、

「痛っ!」

肩を撃ち抜かれた青のブレザーを着た少女が倒れる。彼女は痛みに耐えながら、右手に持っているMP5Kを建物に連射した。

「スモークを投げろ!私が助ける!」

エミリアの部隊の一人がスモークグレネードを投げ、負傷した少女の前に煙幕を張った。

エミリアはHK417を連射しながら、少女に来て、彼女を担ぎ、仲間の所へ隠れた。その間、敵に撃たれなかった。煙幕が張られると、敵の姿が見えないからだろう。

早くしないと、仲間が殺される。

俺は塀から手榴弾を投げ、敵のいる建物の窓に入り、中の敵を吹き飛ばした。俺達は建物に突入し、残党がいないか確認した。

敵はいない。どうやら全滅したみたいだ。

たが、敵の死体の兵装を見て、驚いた。

黒のナチスの軍服を着て、頭にはヘルメットをかぶっている。顔はネックオーマーをしていて、顔の上半分しか見えなかったが、ドイツ人の顔だった。他の死体も同じだった。

死体の近くには、MP40、PPSh-43、STG-44など、第二次大戦中にナチスが使っていた武器があった。

「どういうことだ?何者だ?」

「分からない。」

死体を観察していると、外から足音が聞こえた。俺は机を遮蔽物にして、加奈子と隠れた。

「エミリア、こっちに敵がいる。倒してくれ。」

『確認。何あいつら、ナチスの格好しているの?』

エミリアも確認したようだった。

『まあいいや、排除する。』

エミリア達が射撃し、敵の大半が隠れた。

敵の一人がSTG-44を連射している。

俺達はエミリア達の援護をする為、敵に射撃した。手前の敵は倒したが、奥の塀で撃っていた敵はすぐに隠れた。

クソ!

すぐに敵の射撃が行われ、俺達は隠れた。

敵の銃撃が激しくて、顔も出せない。

すると、敵が撃たれた。エミリアの隊員が倒したのだ。俺達の前にエミリアの部隊が来た。

「大丈夫ですか?」

「ああ、今出る。」

俺達は建物を出た。

「なぜハンヴィーが来ない?」

「どうやらナチスに足止めされたらしいです。さっき倒したとの報告を受けました。」

「敵はいないか?」

「はい。どうやら、制圧したようです。仲間が警戒していますが、周囲に敵影は見えません。」

「了解。一旦集まろう。」

俺達は中央広場の村人達がいる所に行った。

彼らは銃撃された後、すぐに隠れたらしい。撃たれた村人はいないようだった。

「エミリア、負傷者は?」

「私の隊員が三名、あなたの隊員が二名、

ハンヴィーチームは負傷者ゼロよ。」

幸い死人はいなかった。

「そうか。しかし、なぜ帝国がナチスと?ナチスは生きていたのか?」

「帝国の兵士が言うには、我々に協力している仲間だと言ってた。私達に対抗できる武器を持っているから、仲間に入れたんだって。」

スピニア帝国はナチスと手を組んで、俺達を殺そうとしたのか?だとしたら、まずい。

「このままだと戦争になる。ボスに報告しろ。」

エミリアはすぐに報告した。

大戦で滅んだはずのナチスが復活した?どういうことだ?

謎が深まった。

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