第一章 異世界生活 第十三話 暗殺者襲来

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どこかの道

????

『報告しろ。』

『はっ、ペガサス王国西町の邸宅でターゲットを発見。』

『数は?』

『ターゲットと護衛のみです。』

『今ならチャンスだな。合図で邸宅を襲撃するぞ。準備は?』

『既に完了しています。あとは、あなたの合図待ちです。』

『よし。………………始めろ。』



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西町 セーフハウス

錬子 ドク

「ハァー。疲れたね。」

「ええ、全くです。」

あの騒動から、一日が経った。

あの日から、町を歩く度にドクのファンが殺到して、私でも対処出来なかったから、基地から増援を呼ぶ事態になって、疲れ果てていた。

『あー、こちらゼロ。聞こえるか?』

家の無線機が鳴った。

「こちら錬子。どうしたの、ボス?」

『錬子か。いや、今日の報告を受けたんだが、何やら大変だったらしいな。増援に行った隊員が疲れ果てたと基地から報告されたんだ。』

「ボス、その話は聞きたくありません。」

「ドク、あんた、本当に休んでたら。あんな人数で囲まれたら、疲れたでしょ?」

『ドクが?昨日から元気がないとは思っていたが、大丈夫なのか?』

「彼、今日はオフだったけど、例の騒ぎ以降話が広まって、今や歩いてすぐファンに捕まるらしいの。私は偶然彼と会いましたが、ファンの対処がきつかったです。戻れたのはさっきなんですよ。」

『マジか。それで、セーフハウスから連絡が入っているのか。うちでもかなり広まったぞ。城の前に人が密集していて、追っ払うのに苦労したよ。』

あっちでも同じ事が。

『まあ、分かった。それは早めに解決しよう。お前たちはセーフハウスで休むか?』

「ええ、そうするわ。」

『了解。何かあったら連絡を。』

「分かりました。通信アウト。」

そして無線を切った。

「ドク、二階で休んでいたら?」

「そうさせてもらいます。」

ドクはヨロヨロしながら二階に上がった。

大丈夫かしら?まあ、このセーフハウスはボスが命令して作った邸宅で、広さあり、いろんなのがある二階建ての邸宅だ。

ドクも明日には元気になっていると思うわ。

さぁて、このセーフハウスのシャワーを浴びよ。

そして、着替えを持ってシャワー室に向かった。脱衣所で服を脱ぎ、タオルを持って、シャワー室に入った。

あら、意外に広いじゃない。

普通の二倍くらいの広さがあった。高級住宅の風呂を思い出す。

まあ、シャワーを浴びるだけだから、浴槽は使わないけど、寝る前に浴槽にお湯を入れて、入ろ(≧∇≦)b

シャワーを浴び、自分の体を見る。本当に高校の時の体になっている。この体なら、お姉ちゃんに近づける!次こそ勝つんだ!

お姉ちゃんは前から強かった。格闘でも射撃でもお姉ちゃんが強かった。私はどうしてもお姉ちゃんに勝ちたかった。スパイのお姉ちゃんと殺し屋の私、どちらが強いか決めたかった。お姉ちゃんは軽口をいいながら戦うけど、私はいつも必死だった。何度やっても勝てない。お姉ちゃんは最強だった。だけど、あの時の体はほぼ全盛期。いつかお姉ちゃんに勝負をしよう。種目は何でもいい。お姉ちゃんに勝てるなら………

すると外から気配を感じた。遠くだが、殺気を感じる。

………きたか。準備運動にはなりそうね。

私はシャワー室を出て、替えの服を着ず、下着だけ着替えて、ドクを起こしに行った。

ドクはもう起きていた。さすが元特殊部隊、

勘は鈍っていない。

「錬子さん!?なぜ下着姿!?」

「急ぎだし、この服じゃなくて、仕事用の服に着替えるから。」

私は仕事用のワイシャツ、赤ネクタイ、防弾繊維入りのブレザー、ショートスカートを着て、腰にベルトを巻いた。

「ここで着替えるのは……いや、それより、錬子さん敵が来ます。」

「知ってる。まだ遠いけど、確実に来てるわよ。」

「どうします?」

「電気をすべて消して。あと、ドクは二階を頼むわ。」

「了解。錬子さんは?」

ドク、あんたなら、分かるはずだよ。

「一階に残った敵を皆殺しにする。」

そう言って、拳銃の準備を終わらせた。

FNX-45拳銃にマズルブレーキを付けたこの愛銃を右腰のホルスターに入れ、マガジン入りのポーチを左腰のベルトに付けた。

「じゃあドク、頼むわ。」

「幸運を、錬子さん。」

私は部屋を出て、一階のある所に待機した。

ドクがブレーカーを落とし、電気を消した。

辺りは真っ暗になり、外のライトだけが中を照らしていた。

さあ来い。ブギーマンの力、見せてやる!

拳銃のスライドを引き、弾を送った。



ターゲットのいる邸宅は暗かった。電気を消して、中で戦う気だ。

私は仲間にハンドサインで、中に入るよう指示した。仲間は了解してドアを破ったり、窓を割って、中に入った。

仲間たちは元スペツナツの軍人だ。都市型迷彩に、目出し帽、ニット帽を着ている。もちろん防弾チョッキもだ。

武器は短縮アサルトライフルのAKS-74uを持ち、腰にPMM拳銃を付けている。それぞれの銃にはフラッシュライトが付けられている。

各個人で別れて、ターゲットを捕獲する仕事だ。私も後から入って、仲間の一人と行動した。

私は黒装束の服を着て、手にはPMM拳銃、

腰にナイフを装備している。

仲間の三人が二階に上がり、銃を構えながらひとつひとつ部屋を開け、ターゲットを探していた。

私は一階の仲間に奥に行くよう指示した。

仲間はAKSを構えながら、奥へ進んだ。

私はある依頼者から依頼され、ターゲットを捕獲するために彼の私兵と共に邸宅を襲撃した。たが妙だった。電気は消えているが、

邸宅は私の知らない構造だし、きれいだった。それに、静か過ぎる。嫌な予感がする。

そう感じながら、奥へ進もうとしたとき、

二階で銃声が鳴った。


ドク

ドアが破られ、窓が割れる音が聞こえた。

僕は戦闘服に着替え、防弾チョッキを着た後、腰にP9拳銃を付け、MP5を装備して、クローゼットに隠れた。この部屋には二つクローゼットがあり、僕は部屋の近くのクローゼットに隠れ、敵が来るのを待った。このクローゼットはドアが開いた時、死角になるため、隠れ場所としては充分だった。

錬子さんはおそらく僕の銃声で動くはず。二階のこの部屋に入って、隙があれば撃ちまくろう。

そう思っていると、ドアが開いた。

中に三人入って来た。都市型迷彩のチーム。

武器はAKS。腰にPMM拳銃。幸いこのクローゼットには気づかず、奥に進んでいった。

隅々まで調べて、ついに奥のクローゼットの前に立った。

一人がドアに銃を向け、残りがクローゼットに銃を向けた。

一人がドアに向いたか。まあ、一人なら問題ない。

僕はMP5のセーフティをフルにして、飛び出して撃ちまくる準備をした。

都市型迷彩の一人がドクローゼットのドアを開いた瞬間、ドア近くのクローゼットを開け、飛び出して、

パララララパララララパララララララララ

三人に向け、連射した。

前の奴がAKSを上に乱射しながら撃たれて前に倒れ、他は為す術なく撃たれた。

空薬莢の音が鳴り、僕は立ち上がった。

そしてすぐに部屋を出て、廊下の奥の棚に隠れた。二階に上がって来る敵を撃つために。



パララララパララララパララララララララ

     ドドドドドドドドドドドン

「!?」

「何だ!?」

仲間が二階の銃声に驚く。

「ターゲットは二階だ!上がれ!」

仲間は二階に行こうとするが、

「待て!」

私は彼らを制止した。

「なぜ止める!?」

「分からないの?これは囮よ。階段近くで待ち伏せしているわ。それより、一階に狼がいるわ。」

「!?何処に?」

「その奥よ。」

仲間は奥を見た。右に本棚、その後ろはホール、奥は左右に分かれている。

前の二人が並んで前に進み、その後ろに一人が本棚に隠れた。仲間がやられた時に、反撃する為に。

「上も一応見に行け。」

前に進んだ三人の後ろにいた四人に指示して、上に行かせた。

残ったのは、私と二人の仲間のみ。

一人は玄関に向かわせて、もう一人は私の隣に待機させた。

一階の狼は強いかも。私も戦うしかないね。

私は、一階のソファーに隠れてそう決心した。



パララララパララララパララララララララ

     ドドドドドドドドドドドン

ドク、始めたわね。

私は二階の銃声を聞いてそう思った。

さあ、ここに何人来る?

すると、リビングから声が聞こえた。

若い女の声と男の声が聞こえた。別れて捜索する事を聞いて、三人こっちに来た。

都市型迷彩の男三人。武器はAKS-74u。二人が並んで前に進んで、後ろの男が本棚に隠れた。

さあ、ショータイムだ。

私は腰だめでFNX-45を構え、前の二人をヘッドショットして、本棚に隠れた。

「クソ!」

ドドドドドドドドドドドン

反対側から男がAKSを乱射して、前に進ませないようにした。

私はその間身動きが取れなかったが、男のライフルの弾が切れてリロードしている時、左側から男の足が見え、そこに一発撃ち、悶えて体を出したところに体に二発、頭に一発撃った。すぐに移動してリビングのタンスに隠れた時、玄関側からタンスに銃弾を撃ち込まれた。

ドドドドドドドドドドドン

ドドドドドドドドドドドン

バンバンバンバン バンバンバンバン

数は三人。右の玄関側から男がAKSを連射している。左側に二人、男と黒装束の女がAKS、PMMを連射している。

どちらから先に殺った方がいいのか。

右の男は冷静に私のいるタンス付近を狙って連射していた。左側の男女は、男がAKSを連射して、リロードする時に女がPMMを連射している。

どうしようか?

悩んでいると、二階から銃声が鳴り響いた。

パララララ パララララララララ

ドドドドドドドドン

ドドドドドドドドドドドン

ドクが二階で敵と交戦している。ドクがチャンスを作るのを待とう。



いや~、強いな。あいつら。

僕はMP5を連射しながらそう思った。

敵は四人。二人はドアを盾にしてアサルトライフルを連射して、一人は階段近くで連射して、一人はその間で伏せながら連射していた。

ドドドドドドドドドドドン

ドドドドドドドドドン

ドドドンドドドンドドドンドドドドドドドドドドドン

あいつら、元スペツナツか?連携上手いなぁ。

パララララパララララパララララララララ

カチン

ん?

突然弾が出なくなり、確認すると、

やばい!弾詰まりだ!

僕はMP5を隅に置き、右腰からP9拳銃を出し、敵に向け連射した。

パンパンパンパンパン パンパンパンパン

「相手は拳銃だけだ!いけるぞ!」

「撃ちまくれー!」

ドドドンドドドドドドドドドドドン

ドドドン ドドドドドドドドドドドン

ドドドドドドドドドドドン

ああ、やばい。どうしよう?

僕は拳銃のマガジンを落とし、新しいマガジンを装填した。

よし、今なら、

ドドドドドドドドドドドン

バチバチバチバチバチバチ

うわっ!無理だ!

「グレネード!!」

男の一人がグレネードを僕の足元に投げてきた。

いや、要らないから!

そう心で呟き、グレネードを敵の方に投げた。

「おい、やばい!」

「え?」

ドーーーーーーン

グレネードが爆発し、敵四人全員を吹き飛ばした。

お、ラッキー。

僕は敵の死体から、AKSを取り、下を見た。

錬子さんは二方向から撃たれていた。玄関側の敵は狙えなかったが、ソファーの敵は狙えた為、彼らに向け、連射した。

ドドドドンドドドドドドンドドドドドドドドドドドン



二階から爆音が聞こえた。ドクがやったかもしれない。敵は爆音に驚いて撃つのをやめた。

その後、二階からドクがAKSを連射して、ソファーに隠れてた二人に向け連射した。

女はいち早く気づいて、ソファーの横に隠れたが、男は気づかすドクに撃たれて死んだ。

チャンス!

私は玄関側に隠れている男の近くを撃ち、男が反撃してから、タンスの横から飛び出して、男の頭を撃ち抜いた。男はそのまま崩れ落ちた。

最後は女だ!

女の近くに向かい、PMMを構えたところに、銃弾を拳銃に当て、銃を落とした。

しかし女は腰のナイフを出し、私に近づいて、右左にナイフを振った。私は拳銃を捨て、体を後ろに傾けて避け、もう一度ナイフを振ろうとしたところに、手で弾いて女の腹に数回殴って、

悶えてから背負い投げして、女がもうひとつのナイフを出し、切り付けようとする前に女の腕をひねって、手が緩んだところにナイフを奪って遠くに捨て、袖からデリンジャーを出し、女に構えた。

「ゲームオーバーだよ。お嬢さん。」

いつの間にかドクが女にAKSを向けていた。

「ハア、ハア、ドク、ケガしてない?」

「いや、大丈夫。それより、この女性を捕まえた理由は?」

「おそらくこの女がリーダーだと思ったから。」

「まあ、そうだろうね。とりあえず、手と足を縛ろうか。」

ドクと二人で女の手と足を拘束した。

「席に座らせよう。」

「分かった。」

私は女を椅子に座らせ、ドクと一緒に前の席に座った。

「さて、まずは何を話そうかしら?」

「………………」

女は黙っている。

「ドク、酒、種類は何でもいいわ。」

「分かった。」

ドクはキッチンに向かい、酒を探し始めた。

「まさか同業に襲われるとは思わなかったわ。あなた、暗殺者ね。」

「………………!」

「なぜ私だけ殺さなかったのか?そう思っているね。」

「………………」

「聞きたい事があったのよ。いろいろとね。」

「………………」

「あなた目的はドクね。当たり?」

「………………ええ、そうよ。」

あら意外。

「話すのね。ドクを捕まえる為に私兵と一緒に襲ったのでしょ?」

「ええ、当たりよ。」

「何故?」

「依頼されたからよ。」

「誰に?」

「知らない。紙で依頼が来たのよ。待ち合わせ場所に行ったら、依頼者の私兵が待っていたの。武器は彼らに渡されたわ。」

「なるほど、徹底されているね。」

「まさか私以外全滅するとは思わなかったけど。」

「あなた、この世界の殺し屋ね。」

「!」

図星か。

「勘が良いのね。ドクの攻撃をよく気づいたね。」

「………………あなた、元同業?」

「当たりよ。今は違うけど。」

すると女は、怯えて、

「まずい!伏せて!」

え?

ドドドドドドドドドドドン

ドドドドドドドドドドドン

ドドドドンドドドンドドドン

外から銃声が聞こえた。

「増援よ。手を貸すわ!」

そして私に落ちていた拳銃を渡し、仲間の拳銃を取って発砲した。

敵は外に複数。見たら、さっきの迷彩集団の増援が乗って来ただろう車に隠れて撃っていた。

遠い。この距離だと当たらない。

「錬子さん!」

ドクが私の近くに来た。

「何?忙しいけど。」

「安心してください。基地から増援が来ます。もうすぐです。」

ドドドンドドドン

ドドドドドドドドドドドン

私とドクは伏せた。

家の中は銃撃でボロボロになっていた。

暗殺者の女も弾が切れて、こっちに隠れた。

「やばいよ!このままだと奴らがこっちに来るよ!」

「………………。」

「錬子さん?」

感じる。敵の左側から近づく集団の気配が。

「みんなこのまま伏せていて。」

「え?」

「あんた正気か?」

この気配は………………

「私たちの仲間が来た。女子学生部隊がね。」




少し前、

第三部隊 エミリア

『隊長、現場付近に到着。』

「状況は?」

『ドクさんたちがいる邸宅を撃っている敵集団を確認。そちらから40メートル。』

道を伏せながら移動し、覗くと、AKSを撃ちまくっている敵集団を見つけた。

「確認。紀子、そちらから狙撃出来る?」

『一番左にいる二名なら狙撃出来ます。』

「了解。私たちは奴らの横から襲う。紀子、狙撃して。」

「了解。合図を。」

そして、後ろにいる仲間に発砲準備を指示し、突撃の合図を待っていた。

「………………狙撃。」

「ラジャー。」

ドン ドン

「今よ。突撃!」

私たちは立ち上がり、前にいる敵を撃った。

ダンダンダンダンダンダン

ダダダダダダダダダダン

パララララパララララパララララ

車に隠れていた敵は私たちの襲撃に気づいたが、

遅い!

ダン ダン ダン

私のコルトパイソンの銃口に火があがり、

発射された357マグナム弾が敵の体や頭に当たり、奴らを倒した。

そして、見た限り敵が見えなくなり、

「クリア。」

「クリア!」

「クリア!」

「クリア!」

敵を制圧した。

「オールクリア。邸宅に向かうぞ。紀子、あなたも来なさい。」

『了解。そちらに向かいます。』

そして、私たちはドクたちが邸宅に向かい、彼らを助けた。

「エミリア、よく来た。」

錬子が言った。

「ドクから連絡が来てね。緊急の連絡だったから、仲間と一緒に来たのよ。とにかく、無事でよかった。」

私は辺りを見渡した。

「ずいぶんと撃ち込まれたね。」

「それは外から撃ってきたからね。いろんなところに穴が空いているよ。」

「修理が必要だね。」

そう話すと、知らない女が目に入った。

「あいつは?」

「同業。今は味方だから安心して。」

「錬子が言うなら、大丈夫だね。」

そして間を置いて、

「何があったの?」

彼女から事情を聞いた。

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