第一章 異世界生活 第八話 戦闘訓練

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何者かの無線

『ーーーー、聞いたか?』

『ーーーーか。ああ、聞いた。』

『俺たちを排除しようと異世界から兵士を召喚させたらしい。』

『しかも召喚された兵士は名の知れた傭兵で、大量の装備を所有しているみたいだ。』

『目的は俺たちに武器をくれた武器商人みたいだが、そのために俺たちに接近するかもしれない。注意しろよ。』

『分かっている。あの武器商人から連絡がさっき来た。』

『何て言ってた?』

『お前が率いているやつら全員集めろと言われた。』

『マジか。やつらと戦争でもする気か?』

『かもな。お前らのところにも連絡が来るかもしれない。今のうちに兵隊を集めておけ。武器もな。』

『分かった。こっちも準備する。何か連絡があったら伝えてくれ。』

『分かった。じゃぁ、切るぞ。』

『ああ、じゃぁな。』



太陽暦4025 04 25

ペガサス王国 訓練場

あの交渉から一週間が経った。基地をペガサス王国の近くに新しく建設され、その間の仕事が忙しくて大変だった。車両等の運び込みや建物の配置などの指揮で休みがあまりなかった。たが、その仕事が昨日終わり、今日から王国の訓練場で確認のための訓練をほぼすべての部隊が参加する。俺も体をなまらせないようにするために訓練に参加する。

疲れが完全にとれた訳ではないが、参加しないと部下に示しがつかない。

訓練場は王国の外の草原で行われた。見晴らしがよく、訓練のため整備されていて、きれいだった。ここにはあらかじめ、防具を着た的を設置しており、すぐに射撃訓練を行うことが出来る。

「異世界で初めての訓練か。なんだか新鮮だな。」

「そうだね。後ろには王を含む貴族たちが見物に来ているし、なんだか不思議な気分だよ。」

「観察でしょ。私たちがどこまで強いのか確かめるために。まあ、ただ撃つだけの訓練だからそんなに驚かないだろうね。」

最初の訓練の参加者は、俺、零、錬子だった。訓練内容は、各ライフルのマガジン5つで、早さを測る訓練だ。防具を付けた人型の的の部位で配点される。頭、腹、腕の部位を狙って撃つ。頭が一番高く、防具付きは更に点数が高いから、スピード勝負になる。

「それでは武器の準備を。」

計測係の優子が、準備を促した。俺たちは机にある武器を装備した。

俺は、M4A1カービン、デザートイーグル、M9A1、零は、89式小銃、P320、MP5A5、

錬子は、ステアー社製のAR15、セミオートショットガンのM1014、FNX-45で訓練する。ショットガンの場合は、装填数×5で撃つ。M1014は、装填数が8発なので、40発撃つことになる。

全員がそれぞれの銃に弾を入れ、拳銃はホルスターに入れ、アサルトライフルやショットガンはスリングで肩に下げた。

「それでは、これより訓練を開始します。レディー………………」

お互い右手をライフルを素早く出せるように構えた。そして、

「スタート!!」

ライフルを的に向けて構えて、

ダダダダダンダダダダダンダダダダダン

ダダダンダダダンダダダン ダダダン

ダンダンダンダンダンダンダンダンダン

それぞれの銃の弾が発射された。

俺は指切りショットで5~6発の間隔で一回ずつ撃ちながら標的を変えながら撃ち続けた。防具付きは落とさないように慎重に撃った。

一方、零は89式小銃のセレクターを3点バーストにして、3発ずつ撃ったら、別々の的に変えながら、撃ち続けた。

また、錬子はセミオートにして、3~6に一体撃って、次々に撃ち抜いた。

弾切れになったら、マガジンを落とし、ベストのポーチのマガジンを取り、装填部分にはめ込み、薬室に送り込み、射撃を再開した。

この動作を3~5秒で終わらせた。

2分後、俺のM4A1カービンの弾が切れ、すぐにライフルをしまい、左後ろにあるM9A1を取り、フルオートで連射した。すぐに弾が切れ、空マガジンを落とし、新しいマガジンを入れ、スライド・ストップボタンを押し、スライドさせ、また連射した。

零は、弾切れになってからすぐにライフルをしまってから、右肩に提げてあったMP5A5を取り、構えて、射撃した。

錬子は弾切れになったライフルを机に置き、

M1014を構えて、連射した。

そして、全員同時に弾切れになり、空の銃をしまい、それぞれの拳銃を構え、射撃した。

ドン ドン ドン ドン ドン ドン

パンパンパンパンパンパンパンパンパン

バンバンバン バンバン バンバンバン

何度も撃ち、弾切れになり、リロードし、また撃つ。

俺と零は頭と腹を中心に狙って撃っているが、錬子は頭と心臓を確実に撃ち抜いき、とてもない早さで標的を変えて撃っていた。

そして、拳銃の弾も尽き、なくなったところで訓練が終了した。

「訓練終了。タイム3分30秒。」

「お疲れ。」

「お疲れ様です!」

「お疲れ様。」

全員が銃に弾がないか確認して、後ろに下がった。

「これが君たちの銃かい?」

訓練を見ていた貴族たちが質問してきた。

「えぇ、そうですよ。」

「憲兵銃よりよほど優れている銃を見たのは初めてだ。特に連射が出来るところがすごい。どんな仕組みなんだ?」

「秘密です。」

「錬子さんの散弾銃があんなに早く連射が出来るとは。素晴らしい。その銃を是非私たちに………」

「ダメです。」

そこからは貴族たちの必死の交渉が続いた。

なんとか撒くことが出来たが、まだ貴族たちを信用していないし、悪い貴族がいるかもしれないから、注意が必要だな。

それから各部隊の訓練が続いた。

アミリアは75連ドラムマガジン付きのAK47を、クランはミニミのM249マシンガンを、

エミリアはバレットのM107A1対物ライフルを、アーニャは第二次大戦時に使われたM1918マシンガンを、レギーはレミントン社製のM24ライフルを、テットはH&KのMP7A1サブマシンガンを、ドクは同じ会社の銃のMP5を撃ち、訓練を積んだ。

訓練が終わり、休憩しているところにジョスが来た。

「すごい銃だな。うちで使っているポンコツライフルより優れているな。」

「うちの世界じゃ、あれらは普通に使われている。当たり前みたいなもんだ。」

「ところで、あの兵器はなんだ?」

ジョスはその兵器に指をさす。

「M1戦車か。硬い装甲に、遠くに榴弾を発射する兵器だ。」

「車輪を使わないのか?」

「代わりにキャタピラを使う。どんな道でも走破出来るようにな。」

「威力はどのくらいだ?」

「見れば分かる。」

M1戦車は今回の訓練で市街地戦が予想されるため、家に隠れている敵兵士を家ごと吹き飛ばす訓練をする。的として家に見立てた大岩を3キロ離れたところから発射する。

「結構遠いが、いけるのか?」

「ご心配なく。あの戦車は優秀な兵器ですから。それより初めて見るなら耳塞いだ方がいいですよ。」

ジョスは首をかしげた。恐らく音の大きさが分からないのだ。

「それではこれより、戦車による砲撃を開始します。」

M1戦車が前に出る。今回は2台で破壊するらしい。

『ターゲットロックオン。修正よし。』

『発射!!』

ババアアアァァン!!!!!

二つの榴弾が大岩に向かって飛び、着弾。

瞬間、大岩が吹き飛んだ。轟音を鳴らして。

『命中!!効果アリ!!』

『チェーンガン発射!!』

ダダダダダダダダダダダダダダダン

ダダダダダダダダダダダダダダダン

砲台の横に装着されている7.62ミリ機銃が連射される。本番なら、家に残っている敵は蜂の巣にされる。

『制圧!!』

『制圧!!』

訓練が終了し、戦車が撤退する。エンジンの轟音が響いて、見物者を驚かせた。

「どうですか?現代の戦車は?」

「………すごいの一言しか出ない。」

ジョスはさっきの戦車の訓練を見て、驚愕しているようだった。

「これがあと10台あって、他の戦車もありますからね。それに比べたら、大したことはないですけどね。」

「これがまだ多くあるとは…敵でなくてよかった。」

「まだありますよ。次はコブラです。」

大きなローター音を響かせながら、コブラ攻撃ヘリが訓練場西のところで止まった。

「あのゴブリンの群れを壊滅させたやつか。

今度は何をする?」

「見てからのお楽しみです。」

ヘリが的の廃屋の建物に向いた。

『敵兵士を発見!建物群に複数!制圧射撃を開示する!』

コブラはニキロ離れている建物に向かっていき、

『掃射開始!』

ヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーー!!!

25ミリバルカンで掃射した。

建物は石レンガで出来た家だったが、弾が直撃し、レンガを破壊して、建物を崩壊させた。

旋回して、ミサイルを発射させた。次々と建物が破壊されている。そして、すべての建物を破壊し、

『制圧完了!帰投します!』

基地に帰投した。

するとさっきの貴族たちが来て、

「悪かった。謝罪するから許してくれ。頼む………」

「我が貴族はあなた方と協力関係になる。怒らせれば、我が貴族は終わりだ。」

と、交渉ではなく、あっち側から協力を求めてきた。

なんだ?さっきまで銃貸せと言ってきたのに、どういう風の吹き回しだ?

「さっきの兵器は飛びながら攻撃した。貴族たちはあんたを怒らせたら家ごと破壊すると思われたのだろう。」

ようは、俺を怒らせたら、容赦しないとあっちが勘違いした訳か。まぁ、貴族たちの中には資金提供してくれるらしいから、一応貴族たちの反感はなくなった。

貴族たちが立ち去った後、ジョスと一緒に車に乗り、話をした。俺が運転するがな。

「お前のいた世界では普段からあんなことをしてくたのか?」

「俺たちは傭兵だったからね。軍などからよく作成のサポートをしていたし、ほとんどが荒事だったから、兵器をたくさん所有している。」

「………そうか。」

ん?ジョス元気ないなぁ。

「もし、俺たちを怒らせたら、って思ってます?」

「え?い、いや、」

図星か。

「安心しろよ。今はあんたたちとは味方だから、敵対することはないよ。」

「………本当か?」

「ああ、もちろんだ。」

ジョスは安心したように笑った。

「あんた家族は?」

「娘が一人、町で暮らしている。」

「奥さんは?」

「………病気で亡くなった。」

やば、

「悪ぃ。聞かなきゃよかったな。」

「いや、大丈夫だ。安心してくれ。」

「一人で育てているのか?」

「ああ、一人でしっかり育てた。おかげで自慢の娘になった。」

「年はいくつだ?」

「14だ。」

「そうか。家族は大事にしろ。特に娘さん一人ならなおさらだ。」

「ああ、分かった。」

………らしくないな。俺がこんなこと言うのは。

「ところであんたは家族がいるのか?」

「………いない。いや、妹の零だけだ。」

「?両親は?」

「幼い頃、テロで死んだ。それ以来あの時の傭兵の部隊に入って、独立して、今に至るだな。」

「………すまない。」

「気にすんな。過ぎた事だ。」

「銃を初めて握ったのはいつだ?」

「5~6歳の時に初めて握ったよ。あの時は重くて苦労したなぁ。」

「………そうか。分かった。」

それから話題を変え、ジョスの娘さんの話になった。分かった事は、父親の娘の愛は深いことと、娘さんが母親代わりに家事をしている事だ。



 






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