第136話放心状態

あー、なにもする気が起きない。


ゲームもアニメもドラマもやりたくないし観たくもない。


「ゆう君、大丈夫?」


渚が心配そうな顔で聞いてきた。


「ダメかも…。」


「じゃあ、わたしと仲良くしない?」


「パス!」


渚が心配そうな顔をするのも分かる。

もう一週間学校にゆうは行ってない。


「じゃあ、わたしと仲良くしない?」


未来が渚を押し退けて聞いてきた。


「パス!」


俺は、廃人か…。


そんな時にゆうの部屋の窓ガラスが割れた。


厳密に言うと石がガラスを割った。


その音を聞いたゆうは窓の外を見た。


「調子乗んなよ!女にモテるからって!」


同じクラスのヤンキーどもだ。


ゆうに、やる気スイッチが入った。


ゆうは、ベッドから降りて裸足のまま家の外に出た。


「やっべーよ!逃げるぞ!」


ヤンキー達が逃げ出した。


ゆうは、猛ダッシュをしてヤンキー達の背中に飛び膝蹴りをかました。


そしてゲラゲラ笑いながら一人一人の顔面を拳で殴り最後にオシッコをかけた。


「てめえ!」と一人のヤンキーが金属バットをゆうの背中めがけて振り下ろした。


ゆうは、驚異的な脚力で空に飛びバットをかわした。


そしてバットヤンキーをフルボッコにして地面に倒れているヤンキーから窓の修理代を頂戴してため息をついて家に帰った。


自宅に帰ると窓は修理されていた。


「はい。」


と渚と未来にお金を渡してベッドでゆうは寝た。


廃人寸前で、ヤンキーに救われたゆうだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る