第124話遊ぼう

可憐は、ゆうを頻りに遊びに街に行こうと誘う。


「お前さ、こっちは受験生、分かる?」


ゆうがニコニコした可憐に聞いた。


「良いじゃん!うちのおじいちゃんが理事長してるし大学を受験すれば合格するよ。白紙で出してもね。」


と可憐は答えた。


「確かに。」


まぁ、たまにはゲーセンでも行くか。


ゲーセン。ボウリング。カラオケを可憐と朝まで遊んだ。


最後には海に行った。


「ゆう様とこんなに一緒に過ごせて可憐、幸せ。」


「可憐‥‥。」


「何ですか?」


ゆうは、可憐を見つめて言葉を失った。


可憐は泣いていた。


数ヶ月後ー。可憐は病気で亡くなった。


ゆうは、久しぶりに声を上げて泣いた。


無邪気な笑顔が忘れられない。


ゆうと可憐は入学式で出会った。


可憐は男子達に囲まれて困っていた。


ゆうが、それを助けた。


「俺の彼女に何か用か?」


男子達は、ムッとした表情をして消えた。


それから1年間、ゆうは可憐をうざいと思ったがワガママを聞いていた。


可憐は、声にコンプレックスを抱えていた。


そこでゆうは、声優のオーディションを受けるように助言した。


可憐は見事、優勝した。


しかし、それと同時に病も見つかった。


可憐は、1年間頑張った。


ゆうは、そんな可憐を見て自分はフォローしていこうと思った。


最後のデートでゆうは、可憐にキスをした。


「優しいな、ゆう様は。」


と可憐は泣きながら言った。

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