第120話転校

ある日、転校生がゆうのクラスに来た。

男で甘いマスクでクラスの一躍人気者。

ゆう達は、遠巻きに見ていた。


未来は、震えていた。


「どうした?」とゆうが聞くと「何でもない。」と答えた。


ゆうの部屋ー。


渚が「今夜は久しぶりに二人きりだね。」とるんるんした様子で言ってきた。


「未来は?」


「何か用事があるんだって。」


未来はそのまま不登校になってしまった。


ゆうと渚は、未来の家を訪ねた。


家から出て来た未来は痩せていた。


渚は、ゆうに「二人で話すから帰って。」と言ってきた。


ゆうは、言われた通り家に帰った。


ゆうは、部屋でテレビを観ていた。


渚が部屋に入って来た。


「未来は?」


渚は震えていた。


どうも甘いマスクの転校生は未来のストーカーだったらしい。話を詳しく聞いたゆうは胸くそが悪くなった。


「徹底的に潰す!」とゆうは呟いた。


数日後、甘いマスクは転校した。


噂によるとお世辞にも可愛いとは言えない渋谷光に執拗にストーカー行為をされたらしい。


未来はるんるんで学校に戻って来た。


「ゆう、ありがとうね。」と未来は言って来た。


渋谷光に甘いマスクが光を好きらしいとゆうは吹き込んだのだ。


「別に。」とゆうは答えた。


ストーカーする人間からストーカーされる人間になると恐怖は倍増するらしい。


光にゆうは心の中で謝った。

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