第101話小説

「ゆう君!ゆう君!」


「何?」


「わたし小説家デビューした!」


「暴露本?」


「違うよ。偽名で出版社に小説送ったら大賞もらった!」


「何て名前で?」


「ゆう君の名前で。」


「勝手に人の名前使ってんじゃねーよ!バカ女!」


「でさ、ゆう君さ、授賞式に出てくれない?」


「嫌だよ。」


「わたしが、出たら売名行為になって芸能界から消されちゃう!」


「いっそ、消えろ!」


「バイト代出すから。」


ゆうは、意外と金に汚い。


「いくら?」


「50万円。大賞が100万円だから半分こしようよ。」


「受けて立つ!」


ゆうは、意外と金に汚い。


ゆうは、制服姿でテレビに出た。


全て渚に言われた通りに答えた。


「高校生とは驚きましたね。」


と大ニュースになり学校でも噂の的でモテ期到来である。


「ふざけんなよ!渚!何が簡単なバイトだよ!」


「まーま、これで我が未来の夫も芸能界デビューって訳だ。良かった。良かった。」


「渚!はめたな?」


渚は、テレビの中でしどろもどろになっているゆうを見てゲラゲラ笑った。



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