美里が、妊娠したという噂が流れた。

美里は、学校を休んでいる。

「おい！渚、お前知ってたろ？」

「うん‥。」

「相手は？」

「ホスト。」

美里からは、想像出来なかった。

「何ヵ月だ？」

「もう、５ヶ月。」

美里は、痩せているので誰も気が付かなかった。

「産む気なのか？」

「うん。」

「そっか、じゃあみんなで応援しよう。」

「ゆう君‥。」

「だって５ヶ月だったら産むしかないだろ？」

「うん‥そうなんだけど。」

「ホストが逃げたのか？」

「そうなんだよね。」

現役女子高生シングルマザー上等だよ。

みんなで放課後、美里の家に行った。

美里は、俯いて出て来た。

近所の公園に移動した。

「僕、死にたい。」

「美里どうしたんだよ？お前はどんな時もクールビューティーだろ？」

「そんな事言ったって、父親は逃げたんだよ。」

誠と彼氏が端正な顔立ちをした男を連れて来た。

「健二！」

「よう！美里！ナンバーワンになって一緒に暮らそうぜ。」

美里は、ただ、泣いていた。

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