第47話復帰

久しぶりに、ラケットを握った。


ゆうは、部活動に参加する事になったが三十分ほどで、部室に入って寝袋の中に滑り込んだ。


「どうしたの?」


と舞とオセロをしている誠が聞いてきた。


「はぁ‥。レベルが低すぎる。練習にならん!寝る!」


「そもそも、動機が不純だよ。スポーツ推薦のために部活するなんて。」


舞が久しぶりに元気そうに言った。


「目標の為なら手段を選ばないからな、ゆうはさ。」


誠も同調するように言った。


「あー!もうサボり?」


渚が、ジャージ姿で部室に入って来た。


「健太郎いないし。」


野村健太郎。ゆうが唯一実力を認めた部員だ。


「野村君、転校したって。」


「マジかよ‥。」


ゆうは、ガックリした。


「仕方ないな、わたしのパパの知り合いがプロの卓球選手でコーチもしてるから、ゆうが良かったら」


「頼む!」


間髪入れずにゆうは、舞に頭を下げた。


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