第39話中学時代6

「ゆう君、部活行かなくて良いの?」


「うるせーな!お前は黙って女優でもしてろ!」


ゆうは、部活に行かずに毎晩、渚とドラマを観ていた。


そんな毎日を過ごしていると姪がゆうの自宅に来た。


「ゆう!わたし部活辞めるから。」


「それが、何だよ?」


「その代わりに部活に戻って。」


「うるせーな!お前に言われたくないんだよバカ女!」


ゆうは、姪を許せなかった。


それが、姪を見た最後の姿になった。


姪は、トラックに轢かれて死んだ。


ゆうは、お通夜にも葬式にも行かなかった。


ただ、学校の屋上でボーっとしていた。


渚がゆうを背中から抱きしめた。


ゆうは、渚の手を握りしめてただただ夕焼けを見ていた。


ゆうは、部活に戻って必死に練習をした。


そして全中を制覇した。


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