第19話期末テスト

茜は、机に向かうゆうの姿を見つめていた。


「木村君、わたしに恋愛の仕方を教えて下さい!」


「そこら辺の猫の発情期見て勉強すればいいんじゃないですか。」


「木村君、このままだと期末テスト赤点祭りですよ。」


ゆうは、仕方がないとばかりに振り向いた。


「先生好きな人いますか?」


「はい!います。」


話を聞くと高校時代、片想いを茜はしてたらしい。


その人は、今はパティシエ見習いらしく洋菓子店で働いてるらしい。


次の日、茜に案内されて洋菓子店にゆうと渚は偵察に行った。


「どの人?」


「厨房にいます。」


「え?スゲーイケメン。先生、当たって砕けろ!」


「砕けちゃダメでしょう!」


渚が、言った。


「とりあえず、店の中に入ろう。」


ゆうが、店に入った。


「いらしゃいませ!」


可愛らしい女性店員がゆう達を対応した。


「失礼ですけど、神谷渚さんですか?」


「はい。」


茜は、ゆうの背後に隠れている。


その後は、渚の独壇場になって店を後にした。


さすが、元女優と言ったところだ。


「先生、俺が今回、赤点取らなかったら告白してください。パテイケメンに。」


茜は、頷いた。


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